社長の独り言


2011年 12月
 先月、中学校の同期20人ほどが集まる会に参加しました。問題児だった私は、この手の会に縁遠く卒業後37年目で初参加。自分が何組かも忘れていて、会場で教えられる始末。

久し振りに会った担任のF先生は少し年を取った感じでしたが、話をするとバカな事をして何度も怒られた記憶が鮮明に蘇りました。

今もそうですが昔はもっと勉強が大嫌い。落ち着きが無く、根気が無く、宿題もしない生徒でした。元々厳しいF先生でしたが、自身の教科だった数学の授業中はさらにビシビシと指導してくれた為、2年生の途中から数学の宿題だけはするようになったのです。

すると少しずつ授業の内容が解り始め、中学3年の頃は数学が好きになって来ました。たまに難解な図形の問題なんかを先生に指名されて黒板で解いた時、誰かが「すげー」なんて言ってくれると「俺って、数学得意じゃん」と思ったもんでした。

しかしこんな幸せな日々は長続きせず、高校では相性の良い先生に恵まれなかった事もあって、元の怠惰な自分に戻ってしまい現在の自分があるわけです。

今考えてみると厳しい先生が自分に合っていたのは、父親を早く亡くしたせいで、代わりに叱ってもらえる人を探していたのかも知れません。

私の父が亡くなったのは、今の息子と同じ小学校4年生の時。当時の事は悲しみよりも父の葬儀で親戚の子供達が集まり、お寺の長い廊下を走り回って怒られたこと位しか覚えていません。

そして現在の私はといえば、息子と会話中に形勢が悪くなり話題を変えると「なぜ急に話を変えるの?」とやり込められる始末です。息子の成長より、私の父親としての成熟を早める為には、52歳の私を叱ってくれる厳しい先生をまた探す必要がありそうです。


さて今月のオススメワイン。

ブルゴーニュからはベルナール・ドラグランジュが造るオーセイ・デュレス村で23年を経た88年産。ここでは蔵元内で飲み頃まで熟成させてから出荷する為に状態が良く、古酒に多い同一ロット内でも瓶の違いによる味の差が少ない生産者として知られています。

果実味は枯れ始めていますが、大き目のグラスをお使いいただければ干した果実やなめし革を思わせる熟成香と旨味が広がります。

白はシャブリジェンヌが造るシャブリ村1級フルショーム畑の02年産。石灰やミネラルの香りに9年を経てカスタードを思わせる熟成香が開き始めてきました。若飲みされることの多いシャブリで、こういったワインは貴重でしょう。

ボルドーからはオーメドック・ド・ジスクール05年。当社でも大人気で一度品切れた、最高の年05年産をやっと見つけました。05年らしいふくよかな果実味と木樽の風味は今でも楽しめますが、更なる熟成も十分可能なワインです。

もう一点は46番ボルドー・コート・ド・フラン地区のシャトー・ピュイグロー07年。作柄にムラの多い07年産ですが、このシャトーでは厳しい選別を行ったのでしょう。黒みがかった深い色調と豊かな果実味を持ち、さすがは評価の高いピュイグローと納得させられる味わいでした。しかもこのシャトー、通常は2,500円程していますので、今回の価格は絶対に買い!だと思います。


そして今月の飲み頃古酒で一番のオススメはレオニャン村のシャトー・ラ・ルヴィエール・ブラン82年。赤と違って白の古酒は人によって好き嫌いが分かれる事は解っていますが、この価格で約30年前のワインが入手できるのは見逃せません。

このシャトーの白はソーヴィニヨンブラン種85%で、爽やかさと木樽が調和した味わいで知られています。しかし約30年という熟成時間は、ここのワインをセミヨン種主体の様な骨太で芳醇な味わいに変えてしまいました。

古酒好きの方でなくてもハニー、樹液、ワックスを思わせる熟成香と、豊かで複雑さを持った味わいは気に入っていただけると思います。

イタリアからはとっても旨安な赤と白。赤はグラーティが造るキャンティでヴィッラ・ディ・モンテ08年。収穫後まだ3年ですが、熟成が早く進む大樽を用いた為にこなれた味わいがこの価格で楽しめます。

白はラ・ムローラがマルケ州マテリカ地区のヴェルディッキオ種で造る白。この品種と言えばカステッリ・イエジ地区が有名ですが、マテリカ地区ではより凝縮した味わいを持つことで注目されています。ただマテリカ地区のワインは一般に2,000円以上するためこの価格は注目です。

そして私の大好きなリースリング種からはチリのヴィ−ニャ・レイダ社のレセルバ級のリースリング10年。私の本音はこの品種は北国の特権にしたかったのですが、勢いのあるチリではリースリング種も見事なワインに仕上げています。

そして最後は「ヴァンガード」と言うワインを保存する容器。色と大きさは250gの徳用インスタントコーヒーの瓶の横に注ぎ口を付けたぐらい。まずは上に付いた茶色のふたを開け、内側の白い落し蓋も取ります。そして栓を抜いたワインを中に注ぎ入れます。次に内側に白い落し蓋をしてから、本体に茶色のふたをして完了です。

後はレバーを引けば注ぎ口からワインがちょろちょろ出てきます。ポイントは内側の落し蓋で、本体の円柱内側とほぼ同寸で隙間が無く、レバーを引いてワインが減るとそのままワインと共に下に移動するため空気が入らず保管できます。

ワインの保存器具では「バキュバン」を始めとする、ワイン瓶の中の空気を抜いて酸化させないようにする物が一般的です。当社では25年経った熟成ボルドーワインを開けて半分をヴァンガードに入れ、その減った瓶にバキュバンを付けて経緯をみました。

すると3日目ぐらいから風味に差が出始め、1週間でははっきりとバキュバンの方に酸化が見られ、ヴァンガードではフレッシュさが保たれていました。その後テストは2週間目まで行いました。またバキュバンでは空気を抜くため、香りが抜けてしまうという声もありますが、この点でもヴァンガードでは問題が無いようです。

 当社店内のカウンターでは、夕方から立ち飲みワインバーを営業していますが、ここでは毎日ヴァンガードでサービスしております。ご興味のある方はお気軽に声をかけてください。


藤井敏彦

2011年 11月


今年の2月号の「独り言」に書いた、4席しかない小さなラーメン屋さんが、諸事情から「十割蕎麦 そば丸」に変わって再オープンしました。

ここでは注文を受けるとその都度手で粉と水を混ぜて蕎麦を練り特製のマシーンに入れます。鍋の上にセットされたこの機械がところてん式に押し出すと打ち立て細切り蕎麦が煮えた鍋の中に落ちる寸法。つなぎの小麦粉が無い為あっと言う間に茹で上がり、麺を洗い氷水で締めて、もり蕎麦の出来上がりです。

値段はもり蕎麦390円、北海道産そば粉を使ったもりは490円。蕎麦好きで大食いの私は「北海道産、新そば入荷!」のポスターを見て、もり蕎麦は490円道産粉の方を選び、温かいかけ蕎麦は並みの粉で390円の計2枚の食券を購入しました。

まずは冷たいもり蕎麦。薫り高さとボソボソ感が、つなぎ無しの十割新そばを感じさせます。つゆは塩っ辛くて甘い江戸前スタイル。昔、知人に連れられ浅草の並木藪そばで教わった粋な食べ方、箸でつまんだ一口分の蕎麦につゆは先っちょに一寸だけ浸けてすすり込むスタイルをしたくなりました。

私の個人的な好みで言うと、まずはたれを生のまま少量味わい、その後はわさびよりは少量の唐辛子が合うタイプ。一方温かい方のつゆは攻撃的ではなくカツオだしの感じが柔らかく口の中で広がります。こちらは唐辛子も良いけれど、私は少量の山椒が合う気がしました。

高級蕎麦店のムードはありませんが、麺は良質な粉を新型の機械で作り、たれは江戸前の伝統的なスタイル、価格はお値打ちと、私はすっかり気に入ってしまいました。一杯ずつ粉から作るので少し時間はかかりますが、雰囲気はなくても価格以上の味わいを求める方にお薦めします。(十割蕎麦 そば丸 札幌市中央区南3条西3丁目4−2新山ビル1F ビルは3条通り沿い北向き 080−1889−7740(コンノ) 営業11〜20時 火曜定休)


さて今月のオススメワイン。
今も高騰を続けるボルドーワイン。そんな中で見つけたお買い得品はオーメドック地区のドメーヌ・ド・カルテュジャック08年。グラスに注ぐとスモーキーな香りが華やかに広がり、柔らかな果実味と細かなタンニンがボルドーらしさを感じさせます。

あとはポイヤック村のレ・シュヴァリエ・ド・ドプラ07年。ボルドー最高の産地と呼ばれるポイヤック村のワインでこの低価格は予約輸入だから実現できました。ミディアムな果実味とタンニンが4年を経てこなれ始めて来た頃。今でも楽しめますが、さらに熟成を待てる方はとても良い買い物だと思います。

今月は再入荷も含めてブルゴーニュ産で良い物が多かったです。白ではムルソー村の名手ミッシェル・ブーズロー氏のアリゴテ種08年産。軽くて酸っぱい印象のこの品種ですが、彼が造るとふくよかな果実味と樽熟成による複雑さがあり、もしワイン名を明かされずに私が味わったら「ブルゴーニュの有名生産者が造るシャルドネ種」と答えそうです。

 そしてもう一つの白はまさにそのパターンで、名門アルベール・グリヴォー氏が造るブルゴーニュ規格のシャルドネ。ここの筆頭畑はムルソー村の1級クロ・デ・ペリエールですが、その畑の斜面上部にあった休耕地に植えたシャルドネ種からのワイン。村名は付かなくても味わいはまさしくムルソー村を感じさせます。

赤はアンリ・ボワイヨのヴォルネ村1級フレミエ畑07年。開けたてからチェリーシロップとカカオの香りが広がります。完熟まで収穫を遅らせ、更にかなりの低収量なのでしょう、凝縮した果実味の濃さはまるでボルドーのようです。
このワインの理想的な飲み方は数本購入し、まずは1本すぐに味わって果実味の濃さを体験し、残りは2017年頃まで買った事を忘れて熟成させるのが最適ではないでしょうか。

少し熟成したワインではロッシュ・ド・ベレーヌのブルゴーニュ ピノ・ノワールでヴィエイユ・ヴィーニュ(古木葡萄の意)05年。村名は付かなくても古木葡萄と天候の良かった05年のお陰なのでしょう、6年を経た今も凝縮した果実味がたっぷり楽しめます。ちょっとした食事でも、このワインがあれば華やいだムードに変わる魅力を持っています。

もう1本はシャンボール村の生産者ミッシェル・モドがこの村の葡萄で造った04年産。繊細なイメージで知られるシャンボール村、しかも7年を経た04年産の割には強さを持った味わいです。
この味わいから私は所有する畑はこの村でもモレサンドニ村側にあるのではと思いました。モド氏は高齢で跡継ぎもなかったため、04年で引退し畑は貸し出されたそうです。人気の高いシャンボール村の熟成ワインでこの価格は間違いなくお買い得です。

次は南仏からのお買い得ワイン。シャトーヌフ・デュ・パプ村の名門アンドレ・ブリュネルがコート・デュ・ローヌ地区で購入した新しい畑から造る赤。この畑はローヌ地区とヴォークリューズ地区の二地区に跨り、ヴォークリューズ側は格下のヴァン・ド・ペイ規格になるため、同じ畑のワインですがローヌ地区側より値付けが安くなっています。
葡萄はグルナッシュ種90%、カリニャン種10%で、果実味に力強さとスパイス感が合わさったローヌ地方らしい味わい。それが規格が変わるだけで、お安く楽しめるのですから言う事ありません。

イタリア・アブルッツォ州のカンティナ・トロがモンテプルチアーノ種で造るカジオーロ07年。とにかく濃いワインで、グラスの向こうが透けて見えません。同じ州の中でも濃さで知られる「カサレヴェッキオ」より上でしょう。4年を経た07年産ですが、やっと若さが落ち着き始めた頃で熟成感はこれから。安くてもフルボディワインがお好きな方には絶対オススメです。

 

最後は食品から、いずも地元農協が作る珍しい国産干しいちじく。島根県多伎(タキ)町名産の蓬莱柿(ホウライシ)種は上品な甘さとしっとりとした食感が心地良く、ワインだけではなく上質な日本茶にも合いそうな味わい。たまには和物のデザートも新鮮ですよ。

藤井 敏彦

2011年 10月


9月の休みに栗沢の中沢ヴィンヤードさん、岩見沢の宝水ワイナリーさん、三笠・達布山の近藤さん、そして山崎ワイナリーさんと葡萄畑を回ってきました。生産者の皆さんがまず最初に言われることは、今年の7月前半の雨で開花時期の受粉がうまく行かず結実不良となり収量が約3割減ってしまった事。それと今年は比較的雨の日が多く、何とか結実した実が完熟する為にはもう少し晴れの日が欲しいそうです。

さて近隣にある4軒の畑を回ると、皆さんそれぞれこだわりがあり、畑を見ただけでも明らかに異なります。今は皆さん全員が農家ですが、山崎さんのように代々続く農家さんと、ご自分で農家になった方とは畑が大きく異なります。私が勝手に思うのは、代々農家の方の畑は雑草が刈り込まれ、見るからに整備された畑の中で葡萄の木が栽培されています。

一方、新たに農家になった方の多くは、さまざまな草や虫を含めここの自然環境の中で葡萄を栽培しようと思う為に、草の中で葡萄がすくすくと育っています。でもこうした畑の仕立ての違いも含め、根本には主のワインに対する思いがさまざまな面で形となり、最終的には味わいの違いになってくるのでしょう。

湿気の多い今年は何処もカビの対策に躍起なのと、今年はスズメバチが大量発生して葡萄の実に多少被害が出てきていると言われていました。収穫まであと少し、札幌では雨が降っても葡萄畑では降らずに少しでも実が熟すことを願わずにはいられませんでした。

ところで朝札幌を出発し、岩見沢で高速を降りて中沢さん、宝水さんと回ると、時刻は昼どき。宝水さんの直ぐ側には雉(キジ)を飼育し、そのスープで作ったキジラーメンで知られる食堂があります。普通の鶏がらスープより旨味があるのと、1番人気の「塩」にたっぷり入っている岩海苔の香りが素直な塩味にマッチして私はお気に入りです。


さて今月のオススメワイン。
ブルゴーニュからは、クリストフ・ブリチェックが造るモレサンドニ村08年。ふくよかな果実味に鉄分を思わせる複雑さが合わさり、この村の良さが素直に味わえます。一方同じ生産者の1級畑は、持ち前のふくよかさに透明感と品の良さが合わさり格上の味わいが楽しめます。

白はスフランディエールが本拠地プイィ・ヴァンゼル村の葡萄で造る08年。ヴァンセル村を代表する造り手は有機栽培を実践し、隣のフュイッセ村よりも豊かで凝縮した味わいを生み出しています。樽発酵による豊かなヴァニラ風味に少し混じるすり下ろしリンゴの風味は、酸化防止剤をほとんど使っていない証でしょう。

ボルドーからはコート・ド・フラン地区のシャトー・ピュイグロー06年。元々お値打ち品で知られるこのシャトーですが、少し熟成した06年産でこの価格は驚きです。ふくよかな果実味にカベルネ種のタンニンがうまく合わさり格上の複雑さが楽しめます。また、同じシャトーの04年産も当社在庫がございますので、ご興味のある方はお問い合わせ下さい。

南仏からはブルゴーニュ地方マルサネ村のフジュレイ・ド・ボークレールが地元でも珍しいピクプール種で造る白。南らしく完熟した果実味とおだやかな酸味まではよくあるタイプですが、豊かなミネラル分で引き締められた味わいはさすがブルゴーニュの造り手と納得しました。

赤ではコート・デュ・ローヌ地区のシャトー・シニャックが造る03年産。とても熱かった03年らしく8年を経ても豊かでスパイシーな果実味がたっぷり。まだまだ熟成し続けるポテンシャルを十分感じさせます。

あとは今、注目のスペイン。何と言っても、トロ地区のボデガス・マツが造る赤。栽培されているテインタ・デ・トロ種(テンプラニーリョ)の樹齢の違いで3種ありますが、一番若いエル・ピカロでも十分この地区特有の野太く、力強い味わいが楽しめます。斬新なラベルは樹齢に合わせて青年男子、熟年男性、ご老人の顔が作品の様にアップで写っており、産地やワイン名等の文字は裏ラベルに記載されています。

同じスペインでも白の方は今もなかなか評価されませんが、ルエダ地区のナイヤ09年はちょっと驚く出来栄えでした。地元のベルデホ種を1割ほど樽発酵(残りはタンク)させたワインは、ソーヴィニヨンブラン種のメリハリ感とシャルドネ種のバランスの良さが楽しめる、いい所取りの様な味わい。私は仏ロワール地方の銘酒バロン・ド・エルのニュアンスを感じました。白ワイン好きには一度お試しされることをお勧めします。


藤井 敏彦

2011年 9月


今月は自転車のお話。

私が通勤に使っていたママチャリは、妻が13年前に購入したポンコツ。これが先月末の夜南4西3でラーメンを食べている10分程で盗まれてしまいました。普段は簡易ロックとU字型の二つの鍵を掛けていますが、5分で戻ると思い簡易ロックだけにしたのが間違いでした。

そして翌日、同じ町内のススキノ交番に届けを出しに行って分かったことは、防犯登録は10年で切れるのだそうです。交番で盗難届けの際、分かるのはフレームの色だけでメーカー名も覚えていないと言うと、もしその自転車が出てきても防犯登録の番号や車体番号を記録していないと、それが自分の自転車であると証明が出来ないというのです。

出来れば10年を過ぎるとお金はかかるが防犯登録を切り替えるか、せめて防犯登録の番号は記録しておいてくださいと言われました。

仕方なく私は次の休みにスーパーで自転車購入。私の足の長さに合わせてタイヤは少し小さい26インチ、カバンを入れる前カゴ付きで6段変速の付いた白いママチャリを2万円弱で購入しました。

やはり新品は良いですね。帰宅時は当然夜なのでライトをつけますが、ダイナモ(発電器)をタイヤにセットするとペダルが重くなるので、電池式のライトを購入しハンドルバーに付けていました。しかし買った自転車は前タイヤ中心軸の部分が太くなっており、その中に仕掛けがあるのでしょう、暗くなると勝手にライトが光りペダルの重さは点灯後も変わりません。


さて今月のオススメワイン。
天候の良かった09年産がどんどん入荷しています。晴れの日が多い年は特級畑でなくても良い葡萄が採れます。ですから良い生産者の09年物は、村名の付かないブルゴーニュ規格でも良質です。

評価が急上昇中のオーディフレッド氏(ヴォーヌロマネ村)のブルゴーニュ赤と、ミッシェル・コランの息子ブリュノ・コラン氏(シャサーニュ村)のブルゴーニュ赤は、スタイルは違えど共に本拠地の村のニュアンスを感じさせオススメです。

あとはジョリエが造るコート・ド・ニュイ・ヴィラージュ03年。この年も晴れの日が多く完熟感と、8年を経た熟成感がたっぷり味わえてこの価格は絶対にお得です!!

近年のボルドーで狙い目はマルゴー村付近で、シャトー・シャンテリュン マルゴー06年と、マルゴーの側マコー村にあるシャトー・ド・ジロンヴィル オーメドック07年です。凝縮した果実味とスモーキーな樽風味があって、共にこの価格は大したもんでしょう。

後はコート・ド・フラン地区のシャトー・ギヨン・ナルドー98年。ここのシャトーではタンクで長期熟成させ瓶詰めを数年遅らせる事で、熟成感がありながら若さを感じさせる果実味も楽しめます。熟成した香りは好きでも枯れた味わいは物足りないという方に、この価格で両方のいい何処取りが楽しめます。

イタリアではファレスコ社のヴィティアーノ09年。濃い果実味とスモーキーな樽香で知られる有名ワイン(定価2,200円)が、期間限定で3割ほどお安くなりました。今がチャンスです!

それとサルディーニャ島のカンノナウ(ガルナッチャ種)で、リゼルヴァ07年。少しアニマルっぽさが出て来た熟成香に、味わいも酸、タンニン、果実味が混じり始め芳醇さが出てきました。重ためのソースを使った肉料理が恋しくなります。

熟成タイプが好きな私。オーストラリア・ピール社からはシュナンブラン種の白05年と、シラーズ種(03年産)とカベルネ種(04年産)のブレンドした赤。白はボルドーの良質なセミヨン種を思わせるコクと複雑さが楽しめます。二つの年を混ぜた赤は7〜8年を経てもまだ力強く、抜栓を早めにして大き目のグラスでゆっくりと楽しみたいタイプです。

藤井 敏彦

2011年 8月

今月は古い電気製品のお話。

店舗のBGM用オーディオアンプは、今は無きサンスイ社で40年近く前の製品。AU−9500という機種で、数年前知人から譲っていただいた中古品です。CDプレイヤーと小さなスピーカーは現代のものですが、この古いアンプで毎日店内に音楽を響かせています。

発売当時、この機種は有名だったらしく、レジ奥に置いてあるのを見つけて「実は、私もそのアンプを持っていました。」と言われる事が時々あります。

さらに私は店舗の2階奥にある事務室にも音が恋しくなり、自宅で壊れていた古いミニコンポを15,000円程かけて修理して持って来ました。

こちらはビクター社のFS−10という機種で、サンスイよりは新しいですが12年ほど前の製品。この器械は購入後1年ほどで自動開閉するCDの蓋が自力では開閉出来なくなりましたが、止まった位置から指で押してあげれば作動します。幅12センチの小さな箱に付いたフルレンジスピーカーはたった8センチですが、BGM用としては十分クリアで楽しい音を聴かせてくれます。

両方とも古い器械ですが、ワインを仕事にしていると古いものに対する偏見がなくなるのと、気に入った物は大切に使う為、この2台は当分現役で働いてくれると思っています。ご興味ある方は、ご来店いただければご覧いただけます。

 

さて今月のオススメワインは、有名なボルドー、ブルゴーニュ以外でも良い物が多く入荷しました。
南仏からのお買い得品は、ダンデゾンが造るコート・デュ・ローヌ・ヴィラージュ08年。シラー種主体のワインは濃さがしっかりとあり、肉の煮込みかコショウを効かせたステーキが食べたくなります。

コート・デュ・ルーション・ヴィラージュ地区の葡萄で造られたヤエ。このワインの決め手は3品種の葡萄のブレンドですが、その各品種がそれぞれ複数年のワイン、さらに木樽熟成品とタンク熟成品と様々な原酒をブレンドしたため、濃度だけではなく奥行きと複雑さのハーモニーを楽しむ事ができます。

イタリアからはヴィネア社が造る、ワイン法の盲点をついた規格外のワイン3種、カ・バローネ、ガルガーネガ、コルヴィーナ・ヴェロネーゼ。カ・バローネはこの地方の銘酒、アマローネ(コルヴィーナ種等を収穫後に陰干して、干し葡萄にしてから発酵させた強烈な赤)をタンニン豊かなカベルネソーヴィニヨン種で造った反則技のような赤。この濃さでこの価格は向かうところ敵なしでしょう。

ガルガーネガは白の銘酒レチョート・ソアヴェ(遅摘みし糖度が上がったガルガーネガ種で造る天然の甘口ワイン)までではなく、過熟手前まで収穫を遅らせて発酵させた辛口で芳醇な白。これを味わってしまうと普通のソアヴェは飲めなくなってしまう程豊かな味わいを持っています。

コルヴィーナ・ヴェロネーゼは前述した有名なアマローネの弟分にあたるリパッソ法(アマローネを仕込んだ後に残った葡萄の皮を通常の赤ワインのタンクに入れる事でアマローネの風味を加えて濃くする製法)とアマローネ用の干し葡萄も加えて再発酵させた芳醇な赤。カベルネ種よりもイタリア地元品種がお好きな方には絶対お勧めです。

同じイタリアから食品ではチリオ社のフレバード・オリーブオイル。全種類とても良質だと思いますが、中でもトリュフ風味は秀逸。しかも通常トリュフ・オイルは他のフレーバー物の2倍以上の値付けですが、ここでは他のフレーバードと同価格の設定、これは見逃せません。いつものサラダやパスタが、仕上げにこのオイルをかけるだけで、ちょっと豪華な一品に生まれ変わります。

最後はリースリング種が大好きな私。今月も美味しい白が入荷しました。
ドイツ・ファルツ地方の名門ブール家がリースリング種で造るQbA(クーベーアー)辛口タイプ。華やかでケミカルな香りと爽やかな酸味はもちろんですが、南部ファルツ地方の味わいは北部モーゼル地方とは違って完熟した果実味がたっぷり。
モーゼルワインを墨で描かれた山水画に例えれば、ファルツはゴッホのような鮮やかな色彩の油絵を思わせます。

そして、これが気に入った方はぜひ、同じブール家が造るヘアゴットザッカー畑のキャビネット・トロッケン08年をお試しください。このワインを口にした時、私は強烈なミネラル感とあふれる果実味に、驚きを超えて呆れてしまいました。

藤井 敏彦

2011年 7月

 4月から息子は4年生。5月は運動会です。全校の入場行進から始まり、ピカピカの1年生は手を振って行進するだけで絵になるかわいさです。

 1年生の短距離走では、スタートのピストル音で驚くのでしょう、皆は一呼吸遅れて走り出します。音が怖いのか両手で耳を塞ぎながら走っている子もいました。 早い子も遅い子も必死に走っている姿を見ていると、皆に一等賞をあげたくなります。

 そしてクライマックスは5、6年生による騎馬戦。私の前で戦っていたのは5年生の男子と6年生の女子の組み合わせ。小康状態が続いた後、女子の騎手が良いタイミングで前のめりになって敵の帽子を取りに行ったところ、バランスがくずれ騎馬から落ちてしまいました。

 活発そうな女の子は落ちた後、シクシク泣き出し立ち上がれません。最後は先生が来て、背中をさすりながら抱きかかえられていました。我を忘れて競技に打ち込み、号泣する姿を見ていると、こちらまで目頭が熱くなります。来年は息子も騎馬戦です。今から楽しみになってきました。


さて今月のオススメワイン。
まずは仏・ボルドー、オーメドック地区のシャトー・アルノー05年と、オーメドック・ド・ジスクール05年。最高の作柄だった05年産は、6年を経て市場の在庫も随分少なくなってきました。こういった有名ワインで今05年産を見つけたら、手に入れる最後のチャンスかもしれません。

 しかし、真のお値打ちワインは最高の年の陰に隠れていることが多いのです。サンテミリオン地区グランジュ・ヌーヴ・ド・フィジャック04年。言わずと知れたシャトー・フィジャックのセカンドワインですが、05年の陰にあたる04年産をお買い得価格で見つけました。7年を経た飲み頃の旨味と、良い生産者に共通する中身の詰まった味わいが楽しめます。

 一方こちらは天候の良かった09年の陰にあたる08年産。コート・ド・カスティヨン地区のシャトー・ロック・ル・メイン08年は完熟したふくよかな果実味がたっぷり。フレッシュな風味を今開けて楽しむか、数年間買ったことを忘れて熟成香が開いてくるのを待つか、どちらも美味しくいただけるでしょう。

 所変わってブルゴーニュ。この地区で白と言えばシャルドネ種ですが、僅かですが他の品種も栽培されています。サンブリ村のゴワソ家が造るソーヴィニヨンブラン種09年。この品種特有の柑橘類を思わせる酸味と、09年らしい完熟した果実味が見事に調和しています。

 もう一つはムルソー村に暮らすミッシェル・ブーズロー氏が造るアリゴテ種08年。一般に酸味が強く果実味が弱い印象のアリゴテ種ですが、彼のワインはふくよかな果実味を持ち、木樽熟成させることで奥行きと風格のある味わいを備えています。この二つのワインは久々に唸ってしまう程のインパクトがありました。

 フランス以外ではスペイン・ウティエル・レケナ地区のマ・デ・バザン クリアンサ04年。3品種をブレンドし樽熟成させたことで、豊かでバランスの良い果実味と複雑さを合わせ持っています。予算はないがチョッとおいしい赤が飲みたい時には最適の一本でしょう。

 一方白はドイツ・モーゼル地方ユルツィヒ村シュロス・コブレンツ社がリースリング種で造るQbAトロッケン(辛口)10年。この品種特有の白い花やケミカルな香りに、完熟した果実味と豊かな酸味が舌の上ではじける様に広がります。お刺身の醤油にレモンを数滴搾り、このワインと刺身を合わせていただくと意外な相性の良さを体感できると思います。

 「オープン・アップ」シリーズのワイングラス。グラスの上部が狭まった独自の形は香りを捉え易く、特にプロ・ティスティング(試飲用)に水道水を入れていただくとカルキ香がはっきりと感じられるほどです。グラスの生地が新素材の強化ガラスで強く、価格も高くない為、家庭用にも業務用にもお勧めできます。

藤井 敏彦

2011年 5月

 11年4月9日で営業を止めたフジヰ食料品店。翌4月10日は支店のスタッフと引っ越し作業を行いました。 店内は殆ど空っぽだと思いましたが、引っ越しを始めると荷物は山の様。午後からもうひと頑張りしてもらう為、皆でホテル東急インのランチバイキングに行きました。

 バイキングに大勢で行くと各自が美味しい物探しをして、見つかると皆に教えてもらえる利点があります。スタッフのYは実演中の大きなパルミジャーノチーズの凹みであえたパスタにずけずけとパルミジャーノの増量を頼み、その後は皆もチーズ増量で!とコックさんに頼んでいました。

 私も美味しい物を探さねばと物色していると、お味噌汁の鍋の横にカレーと書かれた寸胴鍋がありました。バイキングだと、おかずばかりに目が行きご飯物を食べる人はいないと思いましたが、鍋の蓋を開けてみると昔風の小麦粉を炒めたカレーに焦げた牛肉とスパイスの香り。早速、小皿に盛ってテーブルに戻り食べてみるととても美味しく皆も大絶賛でした。

 その後、お皿を下げに来たホールの方にカレーが美味しかった話をすると、実は厨房にカレーが大好きなコックさんがいて、一から丁寧に造っているのでリピーターの方は必ずカレーを食されますとうれしそうに話していました。東急インのランチバイキング、カレーは絶対にオススメです!


そして移転先が決まらないフジヰ食料品店ですが、4月11日からワインショップフジヰ入り口横の小さなスペースで臨時営業しています。本店ではかつおは削っていませんが、毎日削りたての花かつおが問屋さんから届きます。食品の商品数はまだ少ないですが、お客様のご希望を伺いながら少しずつ増やしていきたいと思っていますので、店の者に何なりとご相談下さい。

 また今までワインを買われていたお客様へも、この機会にカツオ節を始めとする厳選された食品類をお試しいただけましたら幸いです。支店の店長だった藤井智子も16時頃までは本店にいますので、声を掛けてみてください。


さて今月のオススメワイン。春から為替レートのおかげでお値下げになった物が増え、低価格から美味しいワインが揃いました。まずはボルドーからはシャトー・シカーヌ。とても暑かった03年産でありながらこの低価格。試飲前はもう少し練れた味わいを期待しましたが、8年を経ても今だ果実味が瑞々しく、もう数年の熟成にも耐えるポテンシャルをビシビシと感じさせます。シャトー・ラバディ07年は、完熟したメルロ種からのふくよかな果実味と樽からのスモーキーな香りが楽しめてこの価格は絶対にお得。07年産ですが魅力たっぷりで今から楽しめます。

 ブルゴーニュ地方の白でヴァンサン・デュレイユ・ジャンティアルのリュリー村マジエール08年。ブラインドで味わうとカリフォルニアのかなり良質なシャルドネか、フランスですとムルソー村の上物を思わせる味わい。この魅力たっぷりなワインがアメリカでベイビー・モンラッシェと呼ばれているのも頷けます。

 南仏からはサンタ・デュックが造るワイン。ヴァケラス村 レ・オーブ 05年は自社畑。良い年と良い畑の典型的な味わいで豊かさと力強さがたっぷり楽しめます。パーカー氏は89点評価ですが、90点以上付けても不思議は無い程の出来です。一方、ラストー村 レ・ブロウ゛ァックは自社畑ではありませんが、栽培中から栽培農家に指導を行い健全な葡萄のみを購入して造られたワイン。暑かった03年産が8年を経て豊かな熟成感が楽しめます。良い造り手は自社畑でも、購入葡萄からでも素晴らしいワインを造れることが納得できます。

 イタリアからはヴェネト州でアンナベルタが造るカナヤ08年。3年前の発売以来今や大人気となったカナヤは、ヴァルポリチェラの地区外でアマローネの製法をまねて収穫後干し葡萄にしてから発酵させたフルボディタイプの赤。カナヤとは地元の方言で「ずる賢い」の意味。名前も含めてあっぱれな出来です。

 スペインのイヌリエータ ナバエルスはイヌリエータ社がメルロ種とカベルネ種で造った現代的なスタイルの赤。十分な果実味の豊かさと熟成感を持ちながらこの価格はスペイン以外ではあり得ないでしょう。

 最後はチリのデル・スール社のワイン2種、赤がカルメネール種、白がソーヴィニヨンブラン種から造る新着のワインです。赤、白共にフルーティできれいな果実味を持ち、この価格とは思えない仕上がりの良さが楽しめます。

藤井 敏彦

2011年 4月

東北地震の被災者の方々に心よりお見舞い申し上げます。また電力、医療、物流、通信等、様々な方面ででご尽力されている方々、本当にご苦労様です。

 今月の独り言は、当社からも辛いお知らせです。
2年半前から地下街ポールタウンで営業していましたフジヰ食料品店ですが、2011年4月9日をもちまして閉店することになりました。削りたてのかつお節とこだわりの食品、それとちょっと可愛い雑貨類は、多くの方に愛されていたのですが、私の計画の甘さからこの様な形となりました。ご利用いただいてるお客様を裏切る形で大変申し訳ございませんが、何とか違う場所で再出発が出来ないかを検討しておりますのでもう少々お待ち下さい。

 「削りたてのかつお節の美味しさを皆さまにも味わっていただきたい」との思いで開店しましたが、かつお節で出汁をとるお客様は年輩の女性しかいらっしゃらないだろうと思っていました。ところがオープンしてみると若い女性のお客様や男性のお客様にもご購入していただき、お話を聞くと出汁を取るだけでなくポテトチップの様にそのまま食べたり、ふりかけの様にご飯にかけていただいているとのこと。

あと驚いたのは、ペットのネコに当社のかつお節を与えたら、他のかつお節を出してもネコまたぎするようになったと聞かされました。この様なお客様やネコちゃんのためにも何とか移転先を見つけ、再び皆さまにご案内差し上げたいと思っています。

 さて今月のオススメワインです。
ボルドーからは04年産の赤が7年を経て美味しくなってきました。シャトーポタンサックのオーナーはラスカーズのドゥロン家。安定した品質とカベルネ種からの骨太な味わいは兄であるラスカーズ譲りと言えるでしょう。シャトー・ピュイグローはメルロ種主体。ふくよかな果実味と樽風味が調和して熟成旨味が楽しめます。

 ブルゴーニュからはベルナール・モローのブルゴーニュ・シャルドネ。天候の良かった09年産がとうとう入荷しました。完熟感たっぷりの果実味と木樽の風味が調和しシャルドネの見本と言える仕上がりです。赤ではポール・ガローデのモンテリー05年。派手さはありませんが、作柄の良かった年らしく素直で完熟したチェリーの風味が6年を経て干した果実の風味に変化してきました。お値段も村名規格としては良心的だと思います。

 もっと熟成した方がお好きな方にはセリエ・デ・ウルシュリーヌのオーセイ・デュレス村1級畑ル・ヴァル01年。10年を経たピノノワールは干した果実からキノコや革製品の風味に変化しており、大きめのグラスに注いでいただければ豊かな熟成香が広がるでしょう。
お値打ちなフルボディタイプは、カオール地区のシャトー・ピネレ07年とローヌ地方のラ・グランド・コリーヌのル・カノン。ピネレはこの価格で果実味とスモーキーな樽香が楽しめるお買い得品。日本人大岡さんが造るル・カロン赤は、表記は無いですが素晴らしい天候だった09年産のシラー種66%とグルナッシュ種34%からのワイン。暑かった夏を思わせる凝縮した果実味はまるでシロップのように濃厚です。

 それとアルザスからの2点、ドルシュヴィールのピノグリ種00年と、マルク・クレイデンヴァイツのリースリング種08年は品質の高さに驚きました。ピノグリは11年熟成による複雑な風味がたっぷりで、リースリング08年は若くてもミネラル感と酸味が調和し、奥行きのある味わいが楽しめます。

 最後に今月の安旨大賞は、白がアンブレットのフリザンテ・セッコ。微発泡で爽やかな味わいはスイスイとのどを潤してくれます。赤はタウロッソのプリミティーヴォ07年。タンク熟成のこの赤は4年を経ても果実味がたっぷりで、この価格とは思えない豊かでスパイシーな風味が楽しめました。

藤井 敏彦

2011年 2月

 フジヰニュースが一ヶ月遅れましたが、今年も宜しくお願い致します。
さて今月の独り言はお店の話。年明けの1月17日、当社と同じ南3条西3丁目にある新山ビル(中山ミシン店から西に50歩!3条通り北向き)1階に、得意先である「ソルトピーナッツ」のラーメン店が開店しました。

この店の広さはなんと2坪!カウンター4席のラーメン屋さんです。オーナーの金野氏がインターネットで調べた所、日本最小ではなかったそうですが、充分驚くべき狭さです。

 味は今風の濃厚な豚骨タイプとは逆の和風テイストで、体重を気にする私の年代に受けそうなタイプ。私もいただきましたが、身体にしみこむ様な澄んだ味わいは、有機栽培で酸化防止剤を使わない自然派ワインを思わせます。そして店内は意外に落ち着き、子供の頃押し入れで遊んだ事を思い出しました(金野さんごめんなさい!)。

 「和風支那そば」は一杯500円。店を任されている高塚さんはイケメンで手際が良く、ヒットする予感を感じました。営業時間は昼から夜11時ぐらいまで(火曜定休)。途中に中休みがあるそうですが、店に電話はありません。こってり系ラーメンが苦手な方はぜひ一度お試しあれ。

 

 さて、今月のおすすめワインは、熟成し飲み頃となった物でお得な値付けのワインを選びました。
まずはラ・シャブリジェンヌのシャブリ1級畑ヴァイヨンの99年。ミネラル感が豊かで12年を経たとは思えないハツラツとした味わいを持ち、この価格は絶対にお得でしょう。数量限定なので、ご希望の方はお早めに!

 ボルドーの赤はシャトー・ラ・ヴァリエール95年。16年も前のワインがこの価格!しかもカベルネの風味が今もしっかりとあり、更なる熟成も可能なポテンシャルを充分感じます。

南仏からはサンタ・ジュックのラストー村レ・プロヴァック03年。暑かった03年らしい強さとスパイシーさに、8年を経て開いてきたアニマルの様な熟成香が楽しめます。

 イタリアからはボッター・カルロのコペルティーノ・リセルヴァ06年。南特有のふくよかな果実味が5年を経て木樽風味と混じり始め、飲み頃の旨味が出てきました。

 スペインからは白、グラン・バザンがリアスバイシャス地区、アルバリーニョ種で造られた芳醇な辛口。6年熟成による複雑な風味は、鳥かブタ肉と合わせたくなる強さを持っています。

 そして最後は、飲み過ぎた時に助けられた強力な助っ人、翌ケロと、カラダにしみこむクルクミン。翌ケロは罰ゲームの様に苦く飲みづらいのですが、この苦味が心理的にも身体的にも効くのです。一方グミ・タイプのカラダにしみこむクルクミンも同様に効くのですが、私にとっては何というか飲み易すぎて実感がわいてこなく感じてしまうのです。アンプル入りの翌ケロはやはり脂ぎった男性用で、キュートなグミタイプは女性用という分け方がいいと思います。

藤井 敏彦


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