ボージョレ・ヌーヴォー

ボージョレ・ヌーヴォーとは

フランスのブルゴーニュ地方の南にあるボージョレ地区で、その年に収穫したブドウで作った新酒
ことです。「ヌーヴォー」とは、「新しい」「早摘みの」という意味のフランス語でその名のとおりフルー
ティーさとフレッシュさ
が特徴で渋味の少ない柔らかなワインです。

ボージョレ・ヌーボーは9月上旬にはブドウを収穫。仕込みから約2ヶ月という短かい期間で出荷します。
その為、マセラシオン・カルボニックという特別な醸造法で造られています。

マセラシオン・カルボニックとは

専門的に言うと炭酸ガス浸漬法と訳されます。
収穫した葡萄を通常は破砕してプレスしますが、マセラシオン・カルボニック法では破砕せず縦型の
大きなステンレスタンクに上からどんどん入れてしまいます。

タンクの下のほうの葡萄は重さで潰れ果汁が流れ出て自然に発酵が始まります。
発酵が始まると炭酸ガスが発生して、次第にタンク全体が炭酸ガスで充満します。

炭酸ガスで充満したタンクのなかでは潰れていない葡萄の細胞内部で酵素の働きによって
リンゴ酸が分解されアルコール、アミノ酸、コハク酸などが生成され葡萄の皮からも
色素成分などが浸出します。

このようにして細胞内の酵素による発酵を利用したものがマセラシオン・カルボニック法です。

マセラシオン・カルボニック法で造ったワインは色がよく出て、通常のワインよりもタンニン
(渋味成分)や苦みが少なくなります。

リンゴ酸も分解されるので味わいも円やかになり、炭酸ガスにより酸化が防止される為
ワインがフレッシュに仕上がります。

全体的にライトな感じにでき上がり独特のバナナの様な香りがします。
ライトな若飲みタイプ
に仕上がりますので、出荷後は早いうちに飲んでしまったほうが良い
でしょう。

ボージョレ・ヌーヴォーはガメイ種という葡萄から造られます。

ガメイ種は、栽培がしやすく収穫量が多いために14世紀ぐらいまでブルゴーニュのコートドール一帯で
栽培されていました。コートドールは、現在ではピノ・ノワール種からすばらしいワインが作られている
地区。

しかし当時、この地方の土壌の特徴である石灰質の土壌で栽培されたガメイ種からは、酸味の強い、
薄いワインしかできなかったのです。

その頃ブルゴーニュ公国を統治していたフィリップ公はこの凡庸なワインを嫌い、コートドールの畑で
ガメイ種を栽培することを禁止しました。そこで引き抜かれたガメイ種は南のボージョレ地区に移植
されることになり、現在のボージョレ・ワインの礎となったそうです。

ボージョレ地区はブルゴーニュ地方で最も南に位置しているため、気候が温暖。さらに地質は花崗
岩が主体であり、ガメイ種とは非常に相性がよく、糖分が豊富で酸味も生きたブドウが実るのです。

ボージョレ・ヌーヴォーの歴史は古く、1800年代には存在していたと言われています。
もともと地酒であったボージョレ・ヌーボーは、1951年、フランス政府によって公式に11月15日
を解禁日として発売されることが認められました。

まずはパリのビストロで人気を呼び、1970年代には陸路・空路が飛躍的に発達し、そのフレッ
シュな味わいをフランス国外でも味わえるようになり、世界中に知られることとなりました。

毎年、11月の「15日」と決めてしまうと、しばしば土曜日や日曜日に重なってしまい、せっかく
の新酒出荷スケジュールや売れ行きに影響してしまいまうなどの理由で、フランスの行政府が
1984年に「第3木曜日」へと変更しました。


フレッシュさが身上のボージョレ・ヌーヴォーは、少し冷やしていただいた方がよりおいしく
頂けるでしょう。

普通の赤ワインの場合、冷やしすぎると渋みが強調され、果実の風味が弱く感じられますが
ヌーヴォーはもともと渋みが少なくライトな赤ワインのため、冷やした方がすっきりと爽やかさが
楽しめます。

またボージョレ・ヌーヴォーは幅広く様々な料理との相性も抜群ですので是非お食事と一緒に
お楽しみください。

「ボージョレ・ヌーヴォー」と「ボージョレ・ヴィラージュ・ヌーヴォー」の違いについて

「ヴィラージュ」とは、フランス語で「村」の意味ですが、ワインの名前としてつけられる場合には、原産
地呼称であるアペラシオン名を意味します。

つまり、「ヴィラージュ」がついているワインは、ボージョレ地区の中でも優秀なブドウが多く産出される
北部の特定の村から収穫された、高品質なブドウからできているものなのです。

しかも、この特定の村は、ボージョレ地区でもたった38村しかありません。その村々は厳しい法律
選び抜かれた村で、優秀なブドウを使って造られる「新酒」のワイン、それがボージョレ・ヴィラージュ・
ヌーヴォー」となります。

つまり、「ボージョレ・ヴィラージュ・ヌーヴォー」は、通常の「ボジョレー・ヌーヴォー」より、格上のランク
より品質、味わい共に上級の物になります。よりボージョレ・ヌーヴォーを楽しむためにワンランク上の
「ボージョレ・ヴィラージュ・ヌーヴォー」を選ぶのも良いかもしれません。

とりあえず、このくらい知っておけばあなたもワイン通です。^^            


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