あけましておめでとうございます。今月は東京の蕎麦のお話しです。
11月末に仏シャンパーニュ地方、サロンのオーナーが来日し、東京でワイン会が開催され私も参加しました。会が夜からでしたので羽田に3時過ぎに着き、まずは浅草に行って蕎麦の名店「並木の藪」で軽く腹ごしらえ。この店は昼に行くと店の外に10人以上は並んでいる超人気店ですが、夕方5時前に着くとすんなり店に入れました。夕食に蕎麦という方は少ないのでしょう、私の他には4組程のお客さん。
私は座って「まずは日本酒をお願いします」と告げ、手酌で室温の日本酒を味わうと「自分は今、江戸に居るんだ」という気持ちになって来ます。こうして半分程お酒を飲んだ後にもり蕎麦を頼み、しょっぱくて濃厚な並木藪の蕎麦つゆに蕎麦をちょこんと浸して味わいます。そしてお代わりは温かいかけ蕎麦をいただき、お店を出ました。
ワイン会は虎ノ門ヒルズの森タワービル51階にあるホテル・アンダーズ東京。浅草から新橋に出て、徒歩でヒルズに向かうと天を見上げるようなビルが何棟も立っています。ビルに入りホテル専用エレベーターに乗ると、ボタンは1階と51階の2つしか無く、51階に着くと、ここは浅草とは真逆な世界でした。51階にあるホテルの天井高は6メートル程もあり、窓からは東京タワーが同じ高さで見えます。まるで映画のセットの中にいるような所でワイン会がスタートしました。試飲したシャンパーニュはドゥラモットのスタンダート品、ブラン・ド・ブラン、ミレジム付きのブラン・ド・ブラン、ロゼと続き、最後はプレミアム品のサロン2013年産。洗練されたシャンパーニュを味わいながら、江戸と未来都市TOKYOを体験しました。
この日の宿は杉並にある家内の実家。翌朝、朝食をいただきながら義父さんに「51階は東京タワーと同じ高さでしたよ!」と言ったら、東京タワーなんか東京もんは誰も行かねえよ!と言われておしまい。でも私の様なお上りさんには驚きの1泊旅行でした。後でアンダーズ東京のメニューを調べるとコーヒーはミニ・デザート付きで1790円、東京タワーのトップデッキ(高さ250メートル)の入場券は3500円ですから、アンダーズの方が入場料が無い分安いので、51階のホテルに行くのはちょっと緊張しますが新東京観光としてはおススメです。