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Coco Farm Kita no Novo Rose
完熟を待って10月20日に収穫した余市・木村農園産ピノ・ノワール種とピノ・ムニエ種を岩見沢の10Rワイナリーで野生酵母でゆっくりと発酵させて白ワインを造ります。翌春、このワインを足利のココファームに運び、蔗糖と酵母を加えて瓶詰めし、71ヶ月間も発酵と熟成を行いました。2024年6月にオリ引きを行い、減った分の補充に2023年産余市・藤澤農園のツヴァイゲルト種の赤を2%加えた事で、白ワインはロゼになって打栓をしました。味わいは爽やかな赤系果実の風味に、紅茶やナッツ等の熟成香が楽しめます。
Coco Farm Coco10R Yoichi Pinot Rose
日本で最上のピノと称される、余市・木村農園産ピノ・ノワール種を、10Rワイナリーのブルース・ガットラヴ氏が醸造したロゼ。まずは葡萄を房のまま低温のタンクに6週間置き、果皮の旨味を果汁に取り込みながら発酵させます。この葡萄をゆっくりと搾り、タンクと、古樽に入れて自然酵母で醗酵と乳酸発酵を続け、オリと共に8ヵ月熟成。爽やかさと色調の為に少量のシャルドネ種3%と、ツヴァイゲルト種1%をブレンド後、少量の亜硫酸塩を添加して、ノンフィルターで瓶詰しました。良く冷やすとフレッシュ・フルーティーなロゼですが、温度が上がってくるとスパイス感や複雑な旨味も感じられます。
Coco Farm Vineyard Moo Pet Nat Moo 10R
2017年、良質なワインを造っている栃木県のココファーム・ワイナリーが、北海道・岩見沢市の茂世丑に自社畑を購入し、この畑からの記念すべき最初のワインが発売されました。地名の茂世丑(モセウシ)から畑名をヴィンヤード・モゥと決めたそうです。葡萄はバッカス種44%、ミュラー・トゥルガウ種13%、ピノ・グリ種13%、オーセロワ種10%、サシー種7%、他5種の計10品種。品種ごとに完熟を待って収穫し、10Rワイナリーで全品種を野生酵母と共にタンクで混醸し、発酵後半に泡用の瓶に詰めて、瓶内二次発酵を実施。4ヶ月後からデゴルジュマン(オリ引き)を行い、酸化防止剤無添加で発売しました。10品種からの華やかな香りと、フルーティーな果実感に、穏やかな泡の刺激が舌を喜ばせるようです。発送はクール便指定です。
Coco Farm Coco10R Chardonnay Qvevri Yoichi
10Rワイナリーのブルース・ガットラヴ氏が、余市・登町の木村農園産シャルドネ種を土中に埋めたジョージア産クヴェヴリ(素焼きの壺)で醸造した白。完熟を待って11月12日収穫した葡萄を全房プレスし、果汁を低温で36時間静置し、澄んだ上澄み部分の7割をクヴェヴリへ、残り3割を木樽に入れて野生酵母で発酵(3ヶ月間)。その後はオリと共にクヴェヴリと、樽で14ヶ月間熟成させ、2種のワインをブレンド後、ノンフィルターで瓶詰しました。ふくよかな果実味と、壺由来の複雑なミネラル感が楽しめるそうです。飲み頃は2029年頃まで続くようです。Coco Farm Coco10R Chardonnay Yoichi
10Rワイナリーのブルース・ガットラヴ氏が、余市町のシャルドネ種(荒農園54%、木村農園46%)を醸造した白。全房プレスした果汁の半分を600リットルのフレンチオーク樽、残りをステンレスタンクに入れて野生酵母で発酵。その後は自然の乳酸発酵が起こり、オリと共に樽とタンクで6ヶ月熟成させ、2種のワインをブレンド後、ノンフィルターで瓶詰しました。天候に恵まれた2022年産は完熟したリンゴや柑橘の果実味と、土壌からの石灰、干し草の香りが楽しめるそうです。2027年ごろから複雑な熟成香が期待されるようです。Coco Farm Cocoromi Kerner Siesta
余市の契約農家、荒農園、藤澤農園、才川農園のケルナー種でも、貴腐葡萄から造られた柔らかな甘口タイプ。天候に恵まれた21年ですが、収穫時に一部の葡萄に灰色カビが繁殖しました。この菌が付いた葡萄は糖度が更に上がり、独自の芳香を持つため、貴腐葡萄と呼ばれます。この葡萄を丁寧に選り分け、まずは優しくプレスした果汁を野生酵母でゆっくりと発酵を行います。別のタンクで、プレス果汁に除梗し破砕しない葡萄粒を加えて1ヵ月熟成させて、二つのワインをブレンドしました。その後は野生乳酸菌でマロラクテック発酵を行い、6ヶ月熟成させて瓶詰しました。味わいはアンズや桃の果実味に蜂蜜の香りが混じります。完熟した果実甘味と、爽やかな酸味が調和したフルーティな味わいです。
Coco Farm Here Comes The Moon Kerner
栃木の名門ココファームが余市の藤澤農園等、余市の4農園産ケルナー種91%、ソーヴィニヨン・ブラン種8%他で造った爽やかな辛口白。10月下旬~11月上旬まで完熟を待った葡萄を優しく絞り、ステンレスタンクで自然酵母を用いてゆっくりと1ヶ月かけて発酵。そのまま自然の乳酸発酵も行いました。味わいはパッションフルーツや杏の果実味と、爽やかな酸味が包み込んでいます。余市産ブドウの美味しさが楽しめることでしょう。
Coco Farm Koshu Fermented On Skins
山梨県産甲州葡萄に8%プティ・マンサン種をブレンドしたオレンジ・ワイン。複雑さを得る為に醸造は3種の製法で仕込み、ブレンドしました。除梗した実に葡萄果汁を加えタンクで2.5ヶ月間発酵。除梗した葡萄をカメに入れ2.5ヶ月間発酵。除梗後タンクで2.5ヶ月間静置し、果皮の風味が溶け込んだ果汁をタンクで20日間発酵。その後65%を木樽、35%をタンクで7~9ヶ月熟成させブレンドしました。色調はオレンジのトーンが混じり、味わいは豊かな果実味に、果皮、種からのにが旨味が調和しているそうです。
CoCo Farm Noumin Dry
栃木県の名門ココファームが造るテーブル・ワインの白。葡萄は北海道・余市、山形、長野などの優良な生産者達から入手し、栃木で醸造して、バランスの良いスタイルにブレンドしました。2021年の品種はミュラートゥルガウ種52%、ケルナー種32%、バッカス種8%、ソーヴィニヨンブラン種他ですから、多分、余市産が9割以上を占めています。各品種を優しくプレスし、野生酵母と低温で発酵させ、自然に乳酸発酵も始まりました。ドイツ系品種のフレッシュな果実感に、ソーヴィニヨン種のミネラル感が調和した爽やかな辛口タイプでしょう。
Coco Farm Coco10R Yoiti Zweigeltrebe Qvevri
ブルース・ガットラヴ氏の10Rワイナリーが、クヴェヴリ(素焼きの壺)で醸造したワイン。完熟を待った余市登地区の小西農園産ツヴァイゲルト種の葡萄を地面に埋めた大きな壺の中に除梗をして実だけを入れます。後は壺の中で、果汁と果皮と種とが混じった状態で、自然に醗酵が始まり、乳酸発酵、熟成と続き、ゆっくり数ヶ月待ちます。その後、壺からワインだけを取り出し、フレンチオーク樽に入れて約18ヵ月熟成。このロットは2020年45%、2021年55%をブレンドして瓶詰めしました。味わいはチェリーやプラムの果実味に、種からのスパイス風味が混じり合った複雑な風味だそうです。冷暗所で熟成させると、2028年頃からタンニンと果実味が調和し、旨味や香ばしさが開く事でしょう。
CoCo Farm Coco10R Yoiti Pinot Noir
余市の木村忠農園産のピノ・ノワール種を、岩見沢10R(トアール)ワイナリーのブルース・ガットラヴ氏が醸造した赤。2020年から木村農園のピノ・ノワール種は、新しい畑(赤色粘土ローム土壌の西向きの急斜面)の葡萄を使っています。完熟を待った収穫は11月4~13日。葡萄の80%は丁寧に除梗を行い、残りの20%を全房のままで2.5週間、果皮、種と共に野生酵母で発酵。柔らかな果実味を残す為に、使用樽8割、新樽2割で14ヶ月熟成。翌々年の7月末に僅かな(30ppm弱)SO2を添加後、ノン・フィルターで瓶詰、更に瓶熟成を1年弱させています。ふくよかなチェリー系果実の風味に、トーストやスパイスが香ります。更に3~4年程熟成させることで、複雑な熟成香が開き始めるでしょう。
Coco Farm Cocoromi 雲の時間(Kumo no Jikan) 茜(Akane)
ココファームの「こころみ」シリーズは、新たなスタイルの実験的なワイン。「雲の時間・茜」は余市の荒畑、木村畑、相馬畑、才川畑、藤澤畑、長谷川畑のピノ・ノワール種主体に多品種をブレンドした赤。品種はピノ・ノワール種83%、ノートン種7%、レゲント種4%、タナ種2%、アルモ・ノワール種1%、他3%。産地は余市の葡萄が約9割、山梨と山形で1割です。野生酵母でゆっくりと発酵を行い、その後木樽に入れて約1年間熟成させています。ピノ・ノワール種からのベリーやチェリーの風味にノートン種等のスパイス感とタンニンが合わさり、爽やかさと豊かさが楽しめるようです。