2003年 5月

 皆さんはもう札幌駅のJRタワーに行かれましたか?この中で一番人気が大丸8Fの「ザ・ブッフェ」だそうです。最初に行ったときにはずらっと並んでいる順番待ちの人数に驚き退散しましたが、妻の誕生日でもあったこの前の休日は覚悟を決めて子供と共に出かけました。並んでみると30分ほどで席に案内され、一人1,380円90分一本勝負のスタートです。
 まずは席でスタッフの方からここの売りであるバイキングスタイルの説明を受けます。テーブルテントに千円でワインやビールが飲み放題とあり頼んだところ、ディナーのみとのことで別にワインを取りました。ただ、皆が持っている山盛りのごちそうに目がいってしまい、説明が終わり次第すぐに突撃開始です。
 最初の皿に山盛りの料理をのせテーブルに戻ると、頼んでいたウィリアム・フェーブルのシャブリ・ハーフサイズが待っていました。確か定価は1,500円近くはしたと思いますが、ここでの価格は1,650円と良心的な設定。この01年の並シャブリが美味しくランチには最適のワインでした。
さてお腹も落ち着き冷静になって周りを見ると、お客さんで多いのはやはり子供のいる家族連れで後は若いカップルでしょうか。子供は長い間椅子に座っていることが出来ません。でもバイキングスタイルは食べ終わると料理を取りに歩くために気がまぎれ、テーブルの上で暴れることが少ないようです。
 では大人にとってはどうでしょう。一般のバイキングでは料理は奥の厨房から運ばれて来ますが、ここでは目の前のオープンキッチンでコックさんがフライパンを振り、湯気が立つ出来たての料理が次々に並べられます。そんな中で妻はパスタばかり食べているので訳を聞くと、今までトマトソースやクリームソース、ペンネやスパゲッティといろんなパスタ食べたかったけれど、当然一人では一種類しか食べられなかった。出来たてパスタの食べ比べ に大満足と言うのです。

 ワインを扱っていると得意先は専門料理店が多くなります。シェフが力を込めた逸品とワインを味わうのも素晴らしい体験ですが、家族のレジャーをかねたバイキングもまた楽しいものでした。