三笠の山崎ワイナリーの収穫が10月27日から始まりました。
皆さんも知っての通り今年の北海道は冷夏で農作物は影響を受けています。私は夏前から今年の収穫はお手伝いしたい方向で話を進めていましたが、8月、9月と気温が上がらず日増しに重苦しい雰囲気になってきました。山崎さんは葡萄の他にお米や麦、野菜なども作っており、収穫時期が重なるこの時期は本当にぴりぴりとした空気が届いたFAXからも十分感じ取れました。
その切ない山崎さんの気持ちを思うと自然に、私と家内は「明日は三笠が晴れますように」と祈るようになりました。ワイン屋として営業を続けていると、ここ何年間かのフランスやイタリアの作柄状況は頭に入っています。でもそれは瓶詰めされたワインを飲んでこの年は良かった、悪かったと事後の結果を言っているだけでした。収穫前の天候を考えることで改めてワインは農作物であることがわかりました。
さて、こうして迎えた10月27日、白葡萄バッカス種の収穫に私も参加してきました。山崎さんは醸造所の方にかかりっきりで、畑は奥さんが指示を出して収穫が進められます。ハサミを手に収穫を始めると、同じ葡萄の木でも1本ずつ実の付き方が全然違うのです。さらによく見ると一つの房もカビた粒や割れた粒があったりで、これらを何処まで選別するのか悩みますが、私は少々遅れても選別を心がけました。
地面から70センチぐらいに張られた針金に並んだ実を同じ姿勢で摘み取っていると背中と膝が張ってきますが、普段お日様のあたらない地下街にいるせいか青空の下で収穫するのはいいものです。来年も収穫のボランティアを考えていますので、ご興味ある方は時期になりましたら是非お問い合わせください。
- 2003年 10月
- 2003年 12月