今年の年越しも私は札幌時計台の前でシャンパンを飲みながら迎えました。いつも一人が多いこの会ですが今年は当社のお客さんが6人も集まり賑やかな会となりました。
集まった方々は、冬の屋外でこんな時間にいらしゃる方だけに独自の個性を持っていました。中でも私以外でたった独りの男性だったMさんは、12時5分前になると「来年からは禁煙をするのでこれが最後の一本!」と宣言をして悠然とタバコを吸い始め、周りから応援のエールを受けていました。
さて12時の鐘の音を聞きながら皆で乾杯をしていると、一組のカップルが輪の中に入ってきました。お二人は2000年の大晦日夜12時にここ時計台で結婚式を挙げ、その後毎年結婚記念日をここで迎えているそうなのです。ただ用意したシャンパンはもう無く、残っていた最後のキャビアをクラッカーに乗せて差し上げました。
毎年夜11時頃に時計台前に到着して12時までいますが、氷点下でシャンパンを飲んでも2~3杯が限度で後はブランディーのミニチュア瓶の方がよくなってきます。本来は美味しいシャンパンを滝に打たれながら飲むような苦行を今年で23年も続けていますが、やっぱり今年のように仲間と共に新年を迎えるのは楽しくて寒さを忘れてしまいました。
今までやせ我慢から、人を拒絶する事で満足していた自分の思い違いにやっと気が付きました。今年は楽しいシャンパンパーティで新年を迎えられたので、来年もお誘いします。良かったらおひとりでも暖かい格好をして時計台に来てみませんか?もちろんシャンパンやおつまみのご持参大歓迎です。
- 2003年 12月
- 2004年 2月