2004年 3月

  昨年と同様、長い冬に嫌気がさすこの時期、家内は子供を連れて東京の実家に里帰りしています。妻が実家に帰る前日の買い出しの途中、桑園の卸売市場のそばで30センチ以上ある漬物用のキャベツが3個200円で売っているのを見つけ、私は思わず買ってしまいました。当然その後は毎日キャベツ、おかげで千切りも随分慣れました。英ウースターシャー産のリー&ペインソースと、辛さ控えめなグリーンタバスコを数滴づつかけたサラダは油分、塩分共に少なく私のお気に入りメニューです。
 でも作れる料理のレパートリーは少なく、そこで思いついたのが昨年家族で行った大丸デパートのバイキング・レストラン「ザ・ブッフェ」です。一人で入るのは少々気が引けましたが、自炊では考えられない献立、つまり餃子1個、魚一切れ、シュウマイ1個と沢山の中から好きな物を一口ずつ選べるのです。
 席に着きドリンクメニューを見ると、ブルゴーニュ・ルージュのハーフが1,650円!注文をしてテーブルに運ばれたのはサントリー輸入のカルベ社製で、しかもヴィンテージは作柄の良かった99年産。熟成が早く進むハーフサイズで5年を経たワインは果実味がこなれて、一人で過ごす休日のランチにはぴったりのワインでした。
 他のテーブルを見てもワインを飲まれている方は皆無でしたが、いろいろな料理とワインの相性を試してみるのには最適のレストランではないでしょうか。でもバイキングは一人より大勢の方が絶対楽しいと思いました。