先週の水曜日に家族で小樽に行って来ました。
目的は、小樽に住む友人と共に市場(いちば)巡りです。南樽市場、入り船市場、妙見市場、手宮市場と回ってきました。スーパーと違って市場では平台の上に魚が直接並べられ、その台の真ん中に虫除けの蚊取り線香が焚いてあります。その為どの市場に行っても蚊取り線香の懐かしい臭いがありました。
こうして買った物は、露地物の小粒の苺、一夜干しのほっけの開き、ニシンの開き、鮭のみそ漬け、くしだんご、白菜の漬け物、お豆腐、チカのフライ等です。
中でも感激したのは、ほっけの開きでした。普通ほっけは、干してあるので表面が少し堅く飴色になっていますが、売っていたのは白身魚の色をしていました。家に帰り焼いてみると、干しが軽いために身が柔らかく、オーバーに言うとデザートのムースの様にフワフワなのです。
色とりどりの食材を使った料理が絵の具のパレットの様に並んでいるデパ地下のお総菜も楽しいですが、なぜか小樽ではごく普通の魚のフライや揚げかまぼこが光り輝いて見えます。
もちろんそんな小樽にも都市化の波は押し寄せており、店番はおばあちゃんが多く、市場の所々に空いたままの区画も目に付きます。
しかし市場は、小さなお店でも干物や漬け物を自分の所で製造販売しているので、それぞれに独自の味わいがあります。妻は店の人と話をしながら品選びをして、お金と引き換えに商品を手渡してくれるのが嬉しかったそうです。
活気のある市場は人を元気にしてくれる力があります。ちなみに市場はほとんど日曜がお休みですのでお忘れなく。
- 2004年 6月
- 2004年 8月