2004年 9月

 今月は車の話です。
 私は今12年落ちの軽自動車に乗っています。
 普段は日曜スーパーへ買い物に行くぐらいしか乗っていませんが、今年になってからオートマのギアも少しずつ鈍くなってきました。そんな時に知人からルノー・キャトルを手放したい話が舞い込んで来たのです。

 私は仕事でヨーロッパのワインを売っているので、英国のミニなどちょっと古いヨーロッパの大衆車に憧れがありました。キャトルは61年に発売して以来大きなモデルチェンジをせずに、約30年間も生産された古い車です。例えば、窓のウォッシャー液はペダル脇にあるボール状のゴムを踏む水鉄砲式。当然マニュアルしか生産されていません。しかし困ったことに家内の免許証はオートマ限定なのです。
 家内はやっとの説得で免許を取り直すことに同意してくれました。自動車学校でオートマからマニュアルへの切り換えは、コース内を4時間乗って問題がなければ合格とのこと。学校内に託児所もあり1週間もあれば免許は大丈夫かなと思っていました。
 前日は寝る前にも教科書を読み返し出かけた運転の初日、家内は教習車を降りてすぐに電話をかけてきました。「エンスト100回した!」「マニュアルってどうしてガッガッガッって言うの?もうやめる!」
 なだめすかして、その後2回学校に行きましたが、もうやめるの一点張りです。学校の受付の方へ退学の意志を伝えた所、教官と託児所の方から別々に説得の電話をもらいましたが意思は変わりませんでした。
 そこで急きょ家内が出したプランが、スズキの軽自動車ラパンをルノー・キャトル風に改造するキット。これだとオートマがあるので運転ができると言うのです。このキットの出来が意外に良く、調べてみると本物のルノー・キャトルのフロントグリルを使って改造しているのです。
 そこで本物キャトルのオーナーである私の知人に聞くと、この改造車が出た後キャトルの部品でフロントグリルが品切れたそうです。しかしルノー・キャトルは10年以上前に生産中止になっている為、部品の再入荷は無くルノーのオーナーは皆困っているというのです。
 ルノーのキャトルか、オートマのスズキ・ラパンでキャトル風かまだ結論は出ていません。