家族と共に3月の連休を使って旭山動物園に行って来ました。
この日は冬の人気イベント「ペンギンのお散歩」の最終日。動物園に着くとお散歩コースにはずらりと人が並んでいました。なんとか場所を見つけ待っていると、歓声が聞こえ人垣の間を10匹ほどのペンギンがペタンペタンと歩いて来ました。
息子とペンギンの距離は約50センチ、その間にオリはなく手を差し出せば握手が出来るほどです。しかもペンギンは人間に興味があるらしく、立ち止まってはきょろきょろと周りを見回しています。その後は人気のアザラシ館、ペンギン館、シロクマ館を2回ずつと、園内を1周して、4時間以上も楽しく見て回りました。
私は子供の頃、円山動物園に何度も行きましたが、ここは全然違うのです。ただし円山だけが悪いのではなく、多分他の町の動物園も同様で、旭山だけが全く別格なのでしょう。
私の動物園のイメージは、大きなオリの一番奥にライオンが寝ていて、更にオリから離れた柵の手すりから必死に身を乗り出して見ても10メートル弱は離れている感じでしょうか。旭山にはメスライオンがいましたが、ガラス張りの特製オリのおかげでライオンと数十センチの距離で対面できるのです。
ヒグマの所では熊がそのガラスをなめていたので、子供が喜んで熊を撫でるようにこちら側からガラスをポンポンと叩いたところ、「ゴ!」とガラス越しに頭突きをされて子供は泣き出しました。
楽しいのは特製のオリのせいだけではありません。園内の至る所に工夫の跡があります。例えば、いくつかのオリの前には喪中の看板が付いています。「猿のゴンタ、13歳、2月31日に肺炎で・・」 また、トイレには「寄贈 旭川
○○学園」とプレートが付いていました。旭川の街全体が動物園を応援していこうという心意気が感じられて、私までなんだか嬉しくなります。
帰りは動物園からタクシーに乗りました。その運転手さんが「ここから何百人以上もお客さんを乗せたが、ひとり残らず全員が楽しかったと言ってくれる。そして次は家族と来るとか、孫を連れて来るとか言ってくれると、私も嬉しくな
るよ」と言っていました。今や動物園は旭川市民の誇りになっている様です。
では札幌のタクシー運転手さんが、同様にほめてくれる施設は札幌にあるのでしょうか?私が年越しをしている時計台もたぶん無理ですね。
さて今月のお薦めワインはブルゴーニュです。赤は16番ダニエル・リオンが造るコート・ド・ニュイ。ピノノワール種が持つ香り高さと複雑な味わいが堪能できると思います。
白は20番シモン・ビーズが造るシャルドネ。実はこのワイン05年11月に一度お薦めしたものですが、メーカーのお陰でお安くなった為に再登場です。ぜひ一度、樽に入れない素顔のシャルドネを味わってみてください。