申し訳ございませんが、今月も6,7月の合併になってしまいました。
さて先月は靴の話で、今月は鞄(かばん)のお話。
鞄と靴を買う時に、私は共通点が多いと思います。毎日使う物が破れたり壊れたりして、替わりの物を探しに行くと、前に買ったお店に行っても同じ物はまずありません。
何軒かの店を回っても希望の物が無いと、仕方なく予算以上の物か、あまり納得いかない物を買ってしまう事が多いのです。皆さんもこういった経験ありませんか。
さて、ワインショップフジヰでは、車で配達する際に伝票、お釣り、携帯電話等を入れる小さなショルダーバックを使っています。
配送業務で使っていると1年を過ぎる頃から破れてくるのですが、代替品を買う時は毎回苦労します。そこで学んだ私は、「ユニクロ」で見つけた感じのいいショルダーバックを2個買い、配送用と私の銀行用にそれぞれ使っていました。
約1年後、過酷な環境の配送用バックのファスナーが先に壊れましたが、私の銀行用バックは何ともないので、交換して私がそのバックを使うことにしました。
毎日バックに前日の売上げを入れ、ファスナーを閉めて銀行まで歩いていくと、時々ファスナーが途中から開いていることがありますが、走るわけでもないので問題はありません。
そうして使っていると、当社スタッフの稲見が見かねて「落とすことが無くても、口の締まらないバックじゃ大切なお金が逃げてしまいそうだから、新品を買ってください!」と言われ、急いで代替品を買いました。
今度いいバックを見つけたら、同じ物を3個は買うつもりです。
さて、今月のワインも白で良い物が多かったです。
まずはアントワーヌ・シャトレ社のシャブリ。この村でも有名な1級ヴァイヨン畑の05年だけに、濃さと木樽熟成による複雑さが楽しめて、定価の半値近い価格ですからこれは見逃せません。
次はアルザス地方、ショフィット家の古木ピノブラン種04年。一般にシンプルな味わいのこの品種を低収量で完熟させたのでしょう、少し甘味がありますが果実味の凝縮は驚くほどです。ショフィット氏のこの品種にかける熱い情熱が、ヒシヒシと感じられる素晴らしい1本です。
熟成ワインでは、ルモワスネ社のブルゴーニュ白97年と、シャンジー家のブルゴーニュ白フォルチュヌ畑95年。共に10年以上経ているのに酸化やひねた感じが無く、果実味も豊かで誰もが美味しいと言える白の古酒です。この熟成感は何か仕掛けがあるのでは、と思う程に良く出来ています。
最後は赤ワインの47番、スーランヌが造るサラ・デル・マス03年。南仏モーリ村産グルナッシュ種主体のワインは、おつまみなしで飲むと舌がヒリヒリする程の極辛口タイプ。ラム(子羊)ではなくマトン(羊)のジンギスカンを食べたくなるのは、私だけではないでしょう。