2007年 11月、12月

 夏のキャンプでアウトドアにはまっている我が家は、今度は「定山渓(ジョウザンケイ)自然の森」に行って来ました。 宿泊は可愛い5名用コテージで、ベット、トイレ、流し台、ストーブが付き快適そのもの。横にある屋根付きのテーブルで煮炊きをし、ここで昼、夜、翌朝と3回食事をしました。

 夕方には薪割り飯ごう炊さん体験に参加。親切な係の方が5歳の息子にナタを持たせて、薪を割っていきます。その薪を井げたに組み上げ、下に置いた焚きつけ用の新聞紙に火を付けるとバチバチと音を立てて大きな炎が飯ごうを包み込みます。

 こうして炊き上がった飯ごうを持って、コテージに戻りまずは試食。苦労して炊いたご飯の味は格別で、ふりかけ無しではご飯を食べない息子が、白いご飯をムシャムシャと食べています。その後、持参したお肉と野菜で料理を作り、ワインを飲みながらゆっくりと食事をして、夜はトランプ遊びで楽しみました。

 ここにお風呂は無かったので翌日出発する際に自然の森の方に聞くと、日帰り入浴できる付近の温泉の料金表を渡されました。そこに書かれたホテルの中に、当社がワインを納入している定山渓第一寶亭留(ダイイチホテル)翠山亭(スイザンテイ)を発見し、ここに決定!

 しかしホテルに着くと、ジーンズ姿の自分が悲しくなる程ゴージャスなムードです。気後れした私は名前を明かさずに料金を支払い風呂へ直行します。吹き抜けの大浴場は更に立派で、壁には温泉の滝が流れており、洗い場のシャンプーは高級感のあるオレンジの香りの物と、更に高そうな馬油入りが交互に並んでいました。

 風呂から上がり脱衣所で扇風機の風に当たっていると更に驚きました。置いてある中型の扇風機は左右に首を振るのではなく、「8」の字を横にした形に首を上下左右に振っているのです。扇風機の進化に感動し、翠山亭を出発。次に向かった先は、国道沿いのローソンの向かい側にある小さなお米屋さんです。

 ここのおばあちゃんが作るお総菜は、我が家定番の定山渓土産。一個70円の小ぶりのコロッケは、ほんのりと甘味があり息子の大好物。私は「竹の子とフキの味噌炒め」と、イモサラダをパックに詰めてもらい今夜のおつまみになりました。


 さて、今月のオススメはブルゴーニュの03年。異常気象と言われたほど暑かった03年は、ヨーロッパ中で濃いワインが造られました。ただブルゴーニュやロワールなど北部で繊細さが特徴の産地ではアルコールが強く大柄なワインとなり、特にピノノワール・マニアは03年産の発売に見向きもしませんでした。

 その03年も収穫から4年を経て試飲をしてみると、アルコール辛さが元々の濃い果実味に溶け込み、ふくよかで奥行きのあるワインになっていました。幾つかのメーカーに残っていた03年を試飲して選んだのが、ジョセフ・ロティのグラン・オルディネールと、ジョセフ・ロティのブルゴーニュ・ルージュ、それとグロ・フレール&スールのヴォーヌロマネです。

 この3種の内一つでも結構です、先入観を捨てて味わってみて下さい。03年のブルゴーニュって美味しいねと思っていただけると思います。

 もう一つのオススメは、チリのコノスル社レセルヴァ カルメネール 03年。誰でもが知っているカベルネ種やシャルドネ種は今発売しているのが06年産ですが、知名度が低いカルメネール種は何と03年が残っていました。しかもこの品種は、カベルネ種よりタンニンが豊かで熟成後に美味しくなるタイプ。 私が試飲したときの印象は、仏オーメドック地区01年産の味を思い浮かべました。しかも価格は1,200円とお買い得です。若くフルーティなチリワインも良いですが、たまにはこうした熟成したワインはいかがでしょうか。