2010年 9月

 先日メロンを箱でいただく機会があり、うちのスタッフと分けた所私の分が残りませんでした。何も考えず家に帰るとメロンの情報が息子にまで伝わっており、メロンが無いと大騒ぎ。仕方なく翌日私が買ってくることになりました。まずはメロンを何処で買うかです。スーパー?あるいは少し高くてもデパート?

 ふと思いついたのが、得意先のバーテンダーさん達がレモンやライムを買っている「サンフルーツ」011-221-6827。場所は「ドンキホーテ狸小路店」の1階・狸小路側で、40年以上前ここが「サンデパート」だった頃から続く老舗の果物屋さんです。メロンは安い物から高い物まで各種揃っていました。

 店のお兄さんに「今日食べたいので熟した物はどれですか?」と聞くと、1玉1,500円の中からオレンジ色っぽい玉を一つ選んでくれました。よく見ると同じ1,500円のメロンでも緑がかった色調で編み目模様がハッキリとある物から、オレンジが色目で編み目模様が薄れた物まで様々です。

 買ったメロンを家内に渡し、その日私は残業でした。翌朝、息子が満身の笑みで「メロンごちそうさま」と私を起こしてくれました。朝、私もそのメロンを食べましたが、果肉がジュクジュクしていて完熟した甘さで一杯です。後日、私は気になりスーパーのメロン売り場を見に行きました。確かに1,000円以下でメロンがたくさん並んでいますが、みんな同じ緑色なので新鮮なのはわかりますが今日食べるには適さない気がしました。

 これが専門店とスーパーマーケットの違いなのでしょう。業種は違えども同じ小売業として「サンフルーツ」さんの目利きと的確なアドバイスに感銘を受け、うちも更なる努力をしなければと感じました。

 さて、今月のおすすめワインです。

 まずはボルドー好きにはシャトー・ボーモン04年と、カマンサックのセカンドワイン。私の好みではもう数年待ちたいですが、今ですと瑞々しい果実味がたっぷりと楽しめます。それとお安くなったシャトー サント・コロンブ04年は6年を経て熟成感が開き始めてきたのでお値打ちです。

 でも、今年の暑さではやはり白。ピスルーのシャブリは熟成した04年産。樽に入れなくてもミネラル豊かな白は熟成することを身を以て体験出来ます。私の好みは07年特有の酸味が楽しめる、アンブロワーズのサンロマン村のシャルドネ。暑いときにはメリハリの利いた酸味が一番です。あと見逃せないのがマッソーネのガヴィ08年。2000円以上するガヴィがこの価格で、しかも果実味と酸味がうまく調和しています。

 もう少し涼しくなったら、リオハアルタの03年と、ベッカーさんが造るドイツのピノノワール種をゆっくりと味わいたいですね。

 そのベッカーさんが札幌に来て伺ったお話しは驚きました。代々所有する畑は家のまわりに3カ所あったのですが、第二次大戦後に国境線が変わり2カ所の畑がフランス領アルザス地方になってしまったそうです。目の前にありながら外国となった自社畑に入れたのは、長く交渉を続けて10年後だったそうです。

 1955年、雑木林となった自身の畑に入ったお父さんは、残っていた白のリースリング葡萄を断腸の思いで伐採し、新たにピノノワール種を植えました。本来ドイツワインとフランスワインを混ぜるとECターフェルワイン規格になりますが、元々は同一地区だったことが認められ、仏領の葡萄を使っていてもドイツ・ファルツ地区のワインとしてラベル表示が例外的に認められたそうです。