2012年 1月、2月

新年の挨拶が遅くなりましたが、2012年もワインショップフジヰをよろしくお願い致します。


例年通り私の年越しは、札幌時計台の前(もちろん屋外です)で、冷えたシャンパーニュを飲みながらのカウントダウン。この馬鹿げた荒行も今回で31回目となりました。

寒がりの家内は今年も家で留守番ですが、小学校4年生になった息子が自分用のホットココアを持ってこの年越しに初参加。お初と言えば、3枚は重ね着する私の下着の一枚に某メーカーの「ヒートテック」を着たところ確かに効果は抜群でした。

ここ数年この年越しの参加者は、当社のお客様が数名と、確か1999年大晦日の真夜中に、この時計台で結婚式を挙げたクレイジーな(失礼!)ご夫婦と子供さんです。私は勝手に時計台の前で飲み物とグラスを用意しているので、気持ち良く一緒に飲める方であれば誰でも無料で参加できます。

今年は旅行で札幌に来られた?若いカップルが私達の輪に声をかけて来ました。シャンパングラスを渡して間もなく解ったのが、男性の方は言葉が不自由で女性の方が通訳をしてくれます。

初めて会った仲間がシャンパーニュを飲みながら新年を待ち、鐘の音と共に乾杯をしていると私は今年も無事に年が越せたという実感と、お酒を仕事に選んだことを感謝したくなります。

さて今年の大晦日に参加したい方は、温かい格好をして夜11時過ぎに時計台の前にお越し下さい。もちろん飲み物、食べ物の持ち込みも大歓迎です。

 そして今月のオススメワイン。

ボルドーからはメドック地区のシャトー・レ・グラン・シェーヌ06年。オーナーのマグレ氏は、別に所有するシャトー・パプ・クレマンで30メートルのベルトコンベアを設置し、収穫後は徹底的に選別して良い粒だけを発酵タンクに入れるようにしました。

その後の評価は急上昇で、グラーブ地区で最高のオーブリオンと互角の勝負をしようとしていると言われています。このグラン・シェーヌも同レベルとは言いませんが、完璧主義のオーナーはこのシャトーでも素晴らしい仕事をしています。6年を経てタンニンがこなれ始め、飲み頃の旨味が開き始めています。


グラーブ地区メリニャックのシャトー・ピク・カイユ94年。まずは18年を経た有名ボルドーワインがこの価格は見逃せません。グラーブらしい豊かな熟成香とミディアムできめ細かな舌触りは、濃度ではなく熟成旨味を愛する方にお勧めします。

白はムルソー村のミッシェル・ブーズロー氏が造るブルゴーニュ白09年。シャルドネ種によくある完熟リンゴと樽からのスモークフレーバーではなく、オリーブを思わせる香りとミネラル感豊かな野太い味わい。私は脂ののった塩サバが食べたくなりました。

スペインからはプリオラート地区のペルラ・デル・プリオラートが造るイニシアル05年。ガルナッチャ種主体のスパイシーな風味が7年を経てこなれ、スケール感のある骨格ときめ細かさが共に楽しめる複雑な味わいが出てきました。ぴりっとした辛さはスペイン産の生ハムと相性がピッタリでしょう。

最後は北海道・増毛町からポワール。とにかく香りは誰もが納得する洋梨。アルコールは3.5%ですが、味わいはまるでネクターのようにふくよかな舌触りをきめ細かな泡立ちが引き締めています。お食事前のアペリティフに味わっていただければ、美味しい食事と共に楽しい会話が続く事、間違いなし!