今月は数年ぶりに行った東京のお話。
私が滞在した4日間の内2日は仕事がらみでしたので、1日は家族でスカイツリー見物に行って来ました。
地下鉄を降りて長いエスカレーターで地上に出ると、正直言ってあまり広くない場所にツリーがドーンと立っていました。
ライバルの東京タワーが公園の横に立つ優雅な鉄のアートだとすると、こちらは川と公団住宅との間の限られた場所に、無理やり建てた馬鹿でかい電信柱といった感じ。
平日の早い時間だったせいか、予約なしでも40分ほど並んでエレベーターに乗れました。地上350メートルの第一展望台へは一人2000円。450メートルの第二展望台へは更に1000円ですから、計3000円。
家族だと1万円が消えてしまいます。実家が東京の家内は展望台から知っている建物が見えると喜んでいましたが、私は東京は広いんだということが判ったぐらい。お帰りのエレベーター出口の前にはお土産物売り場がお出迎えです。
個人的には高さ20センチ程のプラスチック製スカイツリー形のデジタル時計が気になりましたが、購入したのはお土産用に1/1000サイズ(63.4センチ)のスカイツリー形ボックスに入った細長いバームクーヘン。
実は息子の希望はスカイツリー横に出来た水族館の方でしたが、せっかくここまで来たからと大枚を払って展望台に登り、昼食を食べてから水族館に行きました。
入場料は高さ350メートルと同じ2000円。でもこちらは魚の見せ方が旭川の旭山動物園のように楽しく、展望台よりは2倍の価値があると思いました。
では、展望台へ行かず水族館だけに行けば良いかと聞かれると、やっぱり一度は3000円を払って登らないことには文句が言えません。ですから一寸贅沢ですが両方の5000円コースを体験してから「展望台は大したこと無いね!」と言うのが大人でしょう。
さて今月のオススメワイン。
まだ、2ヶ月先ですが、今年もボージョレ・ヌーヴォーのご案内が始まりました。今年の天候は夏前に雨が多かったそうで、8月以降の好天を皆が望んでいる状態です。
さて近年のヌーヴォーの傾向は、「この時期に1回しか飲まないので折角だから良い物を」、「いろんなヌーヴォーをグラスで飲み比べてみたい」という声が多いようです。
当社のヌーヴォーはボージョレを主体に、カシス・リキュールのヌーヴォーまで各種ございます。人気の生産者は予約で品切れますので、お早めのご予約をお待ちしております。
入荷したオススメワインはオリヴィエ・ルフレーヴが造るサントネ村で09年。自社畑ではなくても良い生産者から葡萄等を購入しているのでしょう、この価格とは思えないふくよかな果実味が楽しめます。村名が付いた上級品(定価2625円)が本数限定の特別価格で入荷しました。
一方シャルル・フランソワがオート・コート・ド・ボーヌ地区で造る09年は、濃さは中程度ですがピノ・ノワール種のエレガントさが感じられます。濃さのオリヴィエ、上品さのシャルルといった感じでお選びください。
白ではブルゴーニュ地方の大御所フェヴレ社サン・ヴェラン村の白09年。09年の白は酸味が穏やかでもったりしたワインが多いですが、このサン・ヴェランは上品なナッツ香とオレンジの風味を辛さとミネラル感が引き締め、全体がバランス良くまとまっています。白ワイン好きな方はぜひお試しください。
イタリアからは、特別価格で再入荷したアブルッツオ州の名門マシャレリ家がトレビアーノ種で造る白10年。これよりも安価なトレビアーノ種はいくらでもありますが、たっぷりとした果実味とミネラル感を持った味わいは、さすが伊ガンベロロッソ誌で3★評価される生産者です。同じマシャレリが09年産モンテプルチアーノ種で造る芳醇な赤もご一緒にお試しください。
北海道からは山崎ワイナリーで、今回の発売分は樽やタンクで熟成させた10年産。北国のワインはどうしても酸味が豊か。例えば2本を購入してまず1本を味わい、残りの1本を1~2年熟成させて酸味や味わいの変化を楽しんでみてはいかがでしょうか。
最後はポルトガルの甘口ポートワインでも、ニーポート社が造る逸品。ルビーポートは熟成が短く入門編と言った感じですが、やはり生産者によって味わいは大きく異なります。このふくよかで凝縮した果実味は、畑での栽培から、収穫、醸造と全ての面で手間をかけた事が想像できます。