2014年 8月

7月に札幌のばんけいスキー場で開催されたビア・フォレスト(個性派手造りビールのイベント)に行ってきました。

当社の専務・藤井雅裕が昨年の第一回目の、この催しに参加して良かったと聞いたので、今年は私も一緒に参加しました。

弟の話では昨年はフードコーナーに長蛇の列が出来て、随分待ったそうなので、

今年は昼食用にサンドイッチとおつまみ類を持参し準備万端で参加。


チケットは5000円券を購入。入り口で券と引き換えに250ml程のポリコップと、ドリンク券12枚を渡されます。

11時のスタートで、私と弟の一杯目は江別・ノースアイランドと、登別・鬼伝説ビールを選び、

スキー場の芝生に座り、昼前の11時から風味豊かなビールをグビッと味わう。

するとアルコールが体にしみわたり、顔が火照って来ます。

私もプロですから味わいのコメントをメモしようと思いましたが、屋外でビールを飲んでカツ・サンドを頬張ると、

一杯目から味のコメントは書けず、後はひたすらこのイベントを楽しむ事にしました。

兄弟で来ているのでお互いのビールを交換して味わうと、券12枚の倍で24種類も味わえます。

でも、250mlの12杯は合計3リットルのビールです。

3杯目ぐらいからは、自分でもハッキリと酔っていることが分かります。


お互いに感想を言いながら10分ぐらいかけて飲み終えると、まずはトイレへ。

そして次のブルワリーを選びます。

各ブルワリーは3~4種の樽ビールを用意しているので、白ビールや、黒ビール、ホップとアルコールがとても強いIPA、

フルーツや香辛料を漬け込んだ物など、説明を聞きながら次のビールの銘柄を決めます。

悩んで決めたビールを持ち、30~40メートル程歩いて屋外に設置されたテントの中で椅子に座ります。

すると私も弟も、さっき自分で決めたビールの名前をケロッと忘れているのです。

お互いにビール・リストを読み返し、必死に思い出して見つけた名前に丸印を付けてグビッと味わう。

弟とビールを交換してまたグビッと味わう。コップが空になる。トイレに行く。ビールを選ぶ。


この繰り返しを約3時間以上行い、やっと12杯を飲み干しました。

途中からはサーキット・トレーニングでもしているような気分でしたが、

青空の下、鳥のさえずりが聞こえる森の中で飲むクラフト・ビールは格別です。

お酒のイベントですが屋外ということもあって、お子さん連れの参加者も沢山いらっしゃいました。

来年も参加したい楽しいイベントでしたので、皆さまにもこのサッポロ・クラフトビア・フォレストをお薦めします。

最後に今年のチケットは、私の買った12杯分と、7杯分で3000円の券もございました。

ご自分の体力に合わせてお選びください。


さて、今月のお薦めワインです。

今月はボルドー地方で良い物が多く見つかりました。サン・テステフ村のカベルン・ガスクトン02年。

主人のガスクトン氏は、2012年までは同じ村のシャトー・カロン・セギュールも所有してた名手。

12年を経て青さがこなれ、果実味とタンニンが調和し、美味しい時期に入って来ました。

もう2~3年は伸びそうな予感をさせる、飲み頃ボルドーです。

逆に若くても、今から表情が開いていて美味しいボルドーは、グラーヴ村のクロ・フロリデーヌ11年と、

コート・ド・フラン地区のシャトー・ピュイグロー11年。

ピュイグローはメルロ種の凝縮した果実味がたっぷり楽しめます。

一方、フロリデーヌはカベルネ種主体ですが、瑞々しいチェリーの風味が華やかで、

上物のカリフォルニア産ピノ・ノワール種を思わせるスタイル。これはぜひ一度お試しいただきたいボルドーです。


そして熟成した飲み頃ボルドーでは、オー・メドック地区のシャトー・サント・ジェムと、

フロンサック村のシャトー・デ・ラ・ウスト。共に収穫年はボルドーにとって、最高の2000年産。

14年を経て果実味は少し落ち着き始めていますが、

キノコやなめし革を思わす熟成香がグラスから広がり、古酒の素晴らしさが楽しめます。

この芳醇な味わいでこの価格ですから、古酒の入門にも最適な1本です。


ボルドーの最後は、近年侮れない物が増えてきた白です。

有名なシャトー・ラグランジュがごく少量造っている白、レ・ザルム・ド・ラグランジュ11年と、

ドメーヌ・ド・シュヴァリエが貴腐ワインの産地、ソーテルヌ村で始めた辛口の白、クロ・デ・リュヌ12年。

今、2000~3000円で美味しい白をお探しでしたら、

私は有名なブルゴーニュ地方ではなく、ボルドーの白をお薦めしています。


そしてブルゴーニュ地方。毎年、毎年、高騰が続くこの地方で、

値上がり前の10年産を見つけたら、即!ゲットが鉄則です。

オリヴィエ・ルフレーヴのブルゴーニュ赤と、ヴォルネ村の赤は、まさにこの典型。

この年特有の完熟した果実味と酸味が調和した味わいは、素晴らしかった02年を超えるかもしれません。

少しこなれた赤では、ベルトラン・アンブロワーズが造る08年産ブルゴーニュ規格の上級品2種。

6年を経てはいますが、まだ凝縮した果実味がたっぷり残り、更なる熟成も楽しみな赤です。

白ではクロワ・ブランシュのムルソー村で熟成した01年産。

自社畑ではないですが、13年を経てもひねたニュアンスが無く、熟成香と果実味が楽しめます。

現在、値上がってしまった12年産の村名が付かないブルゴーニュ・ブランとほぼ同価格で、

飲み頃のムルソー村01年産ですから、ご希望の方はお早めに!



フランスの泡ではロワール地方ラングロワ・シャトー社のクレマン・ド・ロワールと、

元、3星レストランのソムリエだった、エリック・ボルドレ氏が造るシードル。

ロワールはフレッシュ&フルーティな上に、とても澄んだ果実感が楽しめます。

そしてシードルは爽やかさだけではなく、少し奥行き感のある味わいが楽しめます。

どちらも、従来の同地区の泡とは異なる方向性を目指しているようです。


イタリアからは南のプーリア州。カーサ・ヴィニロニアのアパッシメント12年。

こちらは遅摘みした葡萄を、更にアパッシメント(乾燥)させ、

糖度を上げてから発酵させたフルボディ・ワイン。

こうして人の知恵を使って風味を凝縮させ、この価格とは思えない強烈な味わいを持っています。


ポルトガルからはダン地区キンタ・ダ・ペラーダの白。

近年、当社の品揃えにニューワールドではなく、ポルトガルや、

ブルガリアなど欧州でも馴染みのない国のワインが増えてきました。

今まで気候的に似た環境であっても、こうした国々ではワイン造りのノウハウが少なかったのでしょう。

しかし仏や伊の有名コンサルタントの方々が活躍し、世界各地で良質のワインがどんどん生まれています。

この白もポルトガルという先入観を持たずに味わっていただくと、透明感のある果実味に驚かれると思います。


食品からは新着の牡蠣の缶詰2種。

当社の定番商品、広島のレインボー食品・牡蠣の缶詰は安定した人気商品ですが、

韓国からその半額で牡蠣の缶詰が入荷しました。

味も価格も異なる為、両方扱ってみる予定です。

ご興味ある方は、両方を食べ比べてみる事をお薦めします。

そしてイタリアからは珍しいオレンジと、レモンのハチミツ。

木に果実がなるということは、その前に花が咲き、

その花の蜜を取りに蜂が来て、めしべとおしべが受粉しなければなりません。

そして当然、オレンジの花の蜜は、オレンジの風味を持っています。

二種共にとても贅沢なデザートでも味わったような満足感が楽しめます。 


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