今月は春のお話。
記録的な雪に見舞われた札幌も、3月に入り日中はプラスの気温になり、車道はアスファルトが見えて来ました。営業的にも3月後半から「まん延防止~」が解除され、ホテルや飲食店の方々はいつも以上に春を待ち望む気持ちでいっぱいでしょう。また、ワイナリーさん側の話をすると、2021年の9~10月に収穫した葡萄は約1ヶ月間の発酵を終えてお酒となり、若飲みタイプのワインはひと冬のタンク熟成を経て瓶詰めし、これから発売の時期となります。2021年産の作柄は日本海側の産地、余市と、岩見沢地区では収量は減ったようですが、記録的な暑さだった夏のお陰で完熟した葡萄が収穫出来たようです。
しかし、人間社会ではコロナが続く中で2022年になり、北京でオリンピックが開催、ウクライナでは戦争が始まり、東北ではまた大きな地震が起きました。人類的には大騒ぎですが、九州や横須賀の友人からは、梅や桜の写真がスマホにアップされています。北海道でも、もう直ぐふきのとうが雪の中から顔を出し、草木も活動を始める事でしょう。今年の様に驚くような事が連続して起きると、私たちが平和な日常生活の中で、季節と共に生活できる事が最高の幸せなのだと感じます。そう思うと、まずはふきのとうの天ぷらと、まだ少し渋硬さが残るであろう2021年産の道産ワインとを味わいながら、春を満喫したくなりました。何気ない日常を送れる事、3月が終わると新年度が始まる事、春から自然界が活動を始める事、すべてに感謝をして楽しく生きて行きましょう。