リストが遅れてしまい誠に申し訳ございませんでした。
今回は子供のお話です。今まで子供へのクリスマスプレゼントは親の好みで絵本を買っていたのですが、小学校1年にもなると親の言うなりにはならず「びゅんびゅんサーキット」が欲しいと言い出しました。これは手持ちのミニカーがサーキットのコースを走るおもちゃで、男の子で1番人気の商品だそうです。
昨年の10月地下街に「フジヰ食料品店」を開店し、息子にも時々店の手伝いをしてもらっている弱味もあって、その「びゅんびゅん」を買いました。
このおもちゃ、まず電源を入れるとファンファーレと共に場内放送が始まり、車を走らせる為のローラーをミニカーが通過すると「ビューン」とエンジン音が鳴ります。走っているのを見ていると実車を遠くから見ているような気にさせるほどの出来映えです。
でもこんなにすごいおもちゃなのに、正月を過ぎると「びゅんびゅん」の出番は友達が来た時だけになってしまいました。私も子供の頃、あれが欲しいこれが欲しいとわがままを言っていましたが、両親も当時はこんな気持ちで私を見ていたのでしょう。後日妻は息子に「こうして出来上がったおもちゃは、積み木やブロックと違ってすぐに飽きてしまうのよ」と言っていましたが、次のクリスマスはどうなることやら・・・
もう一つは嬉しかったお話。息子は冬休みの間、「ワインショップフジヰ」でも時々手伝いをしていました。ある朝、私が店先を掃除中に横の中通りで車が雪道にはまってして動けなくなっていました。私はすぐに車を押しに行きましたが一人ではびくともしません。横のトラックと後ろのタクシーから運転手さんが降りて一緒に押してくれたのと、歩行者の方が交差点に置いてある滑り止めの砂を持って来て、タイヤの前後にまいてくれたので何とか車は動きました。
スリップした運転手さんが何度も頭を下げて走り去った後、気が付くと歩道で息子がじっと私を見ていることに気が付きました。冬休みの最終日、家に帰ると宿題の絵日記にはみんなで車を押している絵が描かれていました。雪国では当たり前のこんなことが息子には大きな出来事だったようです。
さて、今月のオススメワイン。
有名なポイヤック村の小さなシャトー、クルタンの02年。素直なカシスと杉の香りが良質なカベルネ種を連想させ、7年を経た熟成感と共に典型的なメドック地区の味わいが楽しめます。
パスカル・ランベール氏が造る仏ロワール地方シノン村の赤。カベルネフラン種と言えば青野菜の風味を連想しますが、社内の試飲で当社のスタッフのコメントは「香りはヴォーヌロマネ村みたい」。このワインは産地を越えた素晴らしい赤だと思います。
お手頃価格ではイタリア エリザベッタのアウロ・ロッソ。この05年産からかなりイメージが変わり、濃さと複雑さを感じます。この年からサンジョベーゼ種にブレンドしたシラー種が良かった様で、私は赤身で厚切りのステーキを食べたくなりました。