今月は会社で使っている配達用の車の話です。
今の車は4月で満7歳。10万キロを越えてからあちこちにガタが来てそろそろかなぁと思えてきました。4月に新車を買うことで準備を始めた矢先、車が急にダダをこね始めたのです。
まずハンドルが重くなってきました。多分パワーステアリングのオイルポンプが弱ってきたのでしょう。スタッフにはあと一ヶ月で新車だから、だましだまし使ってくれと言っていたのですが、ついにその時が来たのです。
昼の間は何ともなかったのですが、最後に当社倉庫で商品を積み出発しようとしたら、バッテリーが上がっていると連絡が来ました。近所のスタンドで別のバッテリーとつないでエンジンを掛け店までは戻りましたが、店から駐車場まで帰る途中の道路の真ん中で立ち往生してしまいました。
私が現場に着くと車の後ろは渋滞になっておりクラクションの嵐、後続車に頭を下げながら交通整理です。間もなく修理の方が来て、車は工場へ連れて行かれました。
「次の車の話を絶対に古い車の中で話してはいけない」私は古い欧州車に乗っていた友人の話を思い出しました。彼の車は別の車のショールームに行くと、帰る時に車が嫉妬をしてエンジンが掛からなくなると言うのです。
そんなことを思うと、今乗っている車がいとおしく思えてきました。うちの車はN社製でよくある背の高い配送用のバンですが、新型よりも今乗っている方がシンプルなデザインで私は気に入っています。今は何とか4月の車検切れまで頑張って欲しいと願っている私です。
さて今月のお薦めワインです。まずはなんと言っても53番ベルゾー ヴァン・ド・ペイ01年です。現在私は毎年2000種以上の試飲をしていますが、1,000円以下で熟成したワインはまずあり得ません。ところがこの590円ワイ
ンは、5年を経た熟成感がたっぷり味わえるのです。私がこのワインをブラインド(ラベルを隠して行う試飲)で出されたら1,000円以上と答えると思います。
もう1点は59番のスペイン、ピルカール社の01年。ほとんど無名のシガレス地区で、力強さがしつけられ完成された味わいのワインが造られると、改めてスペインのポテンシャルを感じずには入られません。これも2倍以上の価値があると思いました。