今月は花火のお話。
一般に飲食店は週末が忙しいので、納入する当社も長い間、金曜、土曜は全員出社でしたが、スタッフが増えると平日だけでは全員の休みが消化できなくなり、週末も交代で休むようになりました。7月の私の休みは札幌・豊平川の花火大会と重なり、私にとって人生初の花火大会です。缶ビール、保冷材で巻いたロゼワイン、お弁当に折り畳みの椅子と、ワイングラスを持って準備完了。夕方、札幌の1条橋横から河原に下りて、上流に向かって歩きます。河原は子供連れの家族、若いカップル、二十歳前の若者の集団、年配のご夫婦など人で溢れていました。
何千人以上の人がいる為に花火が良く見えそうな場所には渋滞が起き、要所には警官やガードマンさんたちが「通路部分には立ち止まらずに、移動してください」とハンドマイクで叫んでいます。何度も花火を見ている家内と息子は南9条橋を過ぎた先の河原で敷物を敷いて淡々と準備を始めます。「あっちの斜面の方が良く見えるんじゃない?」と聞くと、「混んでるし、ここでも十分見えるから」の一言。やがて空が少しづつ暗くなり、空いていた平地にも人がどんどん埋まって来ました。
やがて空が暗くなると皆が静かになり、突然「ヒュー、ドーン」の音と共に花火が始まりました。66歳にもなって初めて間近で見た花火大会、こんなダイナミックで美しく芸術的ともいえる感動的なイベントが、何千人の観客と共に無料で楽しめる事に感謝の気持ちが沸き上がって来ます。大きな花火が上がると、私は家内と息子よりも手が痛くなるほど拍手をしていました。
一発の大きな花火が光り輝いている時間は5秒ほどで、後には煙しか残らない。そんな儚(ハカナイ)い物だからこそ、見る者の心に深い感動をあたえるのでしょう。だから花火大会は全国各地で毎年行われ、間違いなく日本の誇れる文化という事が分かりました。さて、周りを見ると浴衣を着て並んで座っていた若いカップルが、花火が始まるとお互いにピッタリと肩を寄せ合い見入っています。この二人が花火と共に心が打ち解け、その後、一緒に生活を始めて子供が生まれ、次は家族と共に花火を見る事が出来るといいなぁと私は勝手に思っていました。こうして沢山の幸せな家庭が増えれば、この街、そして日本が益々繫栄して行く事でしょう。











