以前にも書きましたが、私の楽しみのひとつに温泉巡りがあります。最近札幌の中央区桑園近辺に豪華な温泉が2軒出来ました。そこでオープンしたての、「北のたまゆら」温泉に家族で行って来ました。
今まで温泉というと入浴料1,000円が多かったのですが、ここ数年500円と言うところが増えてきました。そして桑園に新しく出来た2件は共に銭湯と同じ370円。家族で行っても1,000円でお釣りがくる安さです。温泉経営は詳しくありませんが、この価格では大儲けは出来ないでしょう。
それと温泉の施設で飲食をしようと思っても、その気が萎えてしまう程値段が高い事が多いのですが、ここは売店の値付けも良心的です。また風呂上がりにごろんとできる畳敷きの広間がとても広いので、汗が引くまでゆっくり休むことが出来ます。ちなみに妻と息子はここの特製ソフトクリームのファンです。
週一度の休み、予定がなくスーパーでの買い物の後何をしようかと悩んでいる時に、近所に温泉があれば言うことありません。さらにそこで安く食事もできれば今日の仕事は全て完了、後は眠るだけです。何もしたくないけど、週一度の休みを寝て過ごすのはもったいない、そんなときには最高のプランでしょう。
ここにはもう一つおもしろい施設があります。2度目に行ったとき駐車場が混んでいて10分ほど並んでいました。その時私は車を家内に任せて、横に併設するカット代1,000円という床屋に行って来ました。10分ほど髪を切るだけで、洗髪もひげ剃りも無いのですが、この後風呂に入るのですから問題なし。
私は子供の頃から落ち着きが無く、1時間椅子に座らされる床屋さんが嫌いでした。少し髪が伸びてきたなあ~と思うとき、10分ほどでカットが終わると思うとおっくうにならず意外に良いですよ。
皆さんもぜひ、温泉と床屋のセットを体験されてみてはいかがでしょうか。
北のたまゆら 所在地 札幌市中央区北11西16
営業時間 午前10時~午後11時 年中無休 電話番号 011-611-2683
入浴料 大人(13歳以上)370円、こども(6~12歳)140円、幼児(5歳未満)70円
店主の独り言
2004年 5月
先日、家内の友人が東京から遊びに来たので、夕食は奮発してフランス料理を食べに出かけました。2歳の息子にとって初のディナーに挑戦です。息子は白いボタンダウンのシャツに蝶ネクタイ、ズボンはジーンズでしたが、鏡に映った姿を見てまんざらでもない様子です。
場所はロテル・ド・ロテルの8F「レストラン・モンプレボー」。日曜の夜はそんなに混んでいないので子連れでも可能かなと思っていたら、僕らの後に4組と隣の部屋ではパーティが1件入って満席でした。
最近、息子が気に入っているのは乾杯です。家のグラスをいくつも割ったので、今の息子用は100円ショップで買った厚手の小さなワイングラスです。小ぶりのピッチャーに水をもらい、持参した息子用グラスに水を入れた後に極少量ワインを注いでもらってさあ乾杯です。私の飲み方を見ていたのか、乾杯の後は決まって一気で飲み干します。そしてすぐに次の乾杯の催促が始まるのです。
実は子供にとってテーブルが少々高めだったのですが、サービスの女性が気付き、たぶんバスタオル等を重ねた即席の座布団を用意をしてくれて息子も快適に食事をすることが出来ました。その後は子供が飽きてくるとエレベーターホールにあるベンチでミニカー遊びをして、再び食事のテーブルに戻る形で何とかフルコースを完食できました。
デザートを食べて、会計をすまし、両隣のテーブルの方々に騒がしくてすみませんでしたと謝り、レストランを出た途端、疲れがどっと来ました。最後にレストランの皆さんどうもありがとうございました。
2004年 4月
里帰りしていた家内が帰ってきました。息子の日向(ひゅうが)はおじいちゃんとおばあちゃんに買ってもらったミニカーを何台も持ってきました。私は漠然と、赤ちゃんの頃は男女の区別がなく女の子はスカートを着せられ育つから女の子になり、男はズボンをはくから男になると思っていました。
でもうちの子は、もらい物のいろいろなおもちゃの中でぬいぐるみには見向きもせず、車のおもちゃにばかり興味を示すのです。休日にうちの車でスーパーに着き、買い物をしようと息子をチャイルドシートから降ろすと必ず運転席に座らせろとダダをこねて、ハンドルを握りカセットやスイッチをさわって運転ごっこをしています。
思い出してみると私が高校を卒業した当時、車の免許を取ると皆が給料のほとんどを車に費やしていましたが私はできませんでした。でも男にとってはそれが自然で、当時それに反発して洋服や飲食にお金を使っていた自分は素直でなかったのかもしれません。ちなみに今息子のお気に入りはコンクリート・ミキサー車で、外出の時もミキサー車のミニカーを握りしめて出かけます。
さて当社に78年生まれの稲見という新人が入社しました。短歌が趣味という青年で、学生の時フランス旅行に行ってワインが好きになったそうです。今はお酒の名前と、お得意様の場所を覚えるので精一杯ですが見かけたら声を掛けてやってください。
2004年 3月
昨年と同様、長い冬に嫌気がさすこの時期、家内は子供を連れて東京の実家に里帰りしています。妻が実家に帰る前日の買い出しの途中、桑園の卸売市場のそばで30センチ以上ある漬物用のキャベツが3個200円で売っているのを見つけ、私は思わず買ってしまいました。当然その後は毎日キャベツ、おかげで千切りも随分慣れました。英ウースターシャー産のリー&ペインソースと、辛さ控えめなグリーンタバスコを数滴づつかけたサラダは油分、塩分共に少なく私のお気に入りメニューです。
でも作れる料理のレパートリーは少なく、そこで思いついたのが昨年家族で行った大丸デパートのバイキング・レストラン「ザ・ブッフェ」です。一人で入るのは少々気が引けましたが、自炊では考えられない献立、つまり餃子1個、魚一切れ、シュウマイ1個と沢山の中から好きな物を一口ずつ選べるのです。
席に着きドリンクメニューを見ると、ブルゴーニュ・ルージュのハーフが1,650円!注文をしてテーブルに運ばれたのはサントリー輸入のカルベ社製で、しかもヴィンテージは作柄の良かった99年産。熟成が早く進むハーフサイズで5年を経たワインは果実味がこなれて、一人で過ごす休日のランチにはぴったりのワインでした。
他のテーブルを見てもワインを飲まれている方は皆無でしたが、いろいろな料理とワインの相性を試してみるのには最適のレストランではないでしょうか。でもバイキングは一人より大勢の方が絶対楽しいと思いました。
2004年 2月
先日、当社の永井に連れられて初めてスープカレーを食べました。
お店は石山通りの近くにある「プルプル」という有名店だそうです。オーダーはチキンと野菜のスープカレーで、辛さは永井が40番で私は控えめな5番をたのみました。
さて味わいです。思ったより黒みがかったさらさらのスープは非常に複雑でありながらバランス良く、私にはスパイスの風味が毛ガニのミソような味わいに感じました。ただ、ご飯とカレーとの調和が今までのカレーライスの様には寄り添わず、スープの強い味わいを洗い流すためにご飯を食べるとでも言えばいいでしょうか。ちょうど塩気の強いラーメンと共に食べるライスの関係に近いような気がしました。
ビルの地下にあるその店は、ユニフォームではなく今風の格好をした若いスタッフが5名ほど働いていましたが、接客も良く私のようなおじさんでも気持ちよく食事を楽しめます。
ここ「プルプル」さんは商品であるスープカレーも絶品ですが、何よりも「ここで楽しいひとときを過ごしていただきたい」という気持が感じられるお店でした。
好奇心のある方は一度行かれてみてはいかがでしょうか。お店の住所は札幌市中央区南2条西9丁目西向きのケンタクビル29の地下1階で電話011-272-1190、日祝日休業だそうです。
2004年 1月
今年の年越しも私は札幌時計台の前でシャンパンを飲みながら迎えました。いつも一人が多いこの会ですが今年は当社のお客さんが6人も集まり賑やかな会となりました。
集まった方々は、冬の屋外でこんな時間にいらしゃる方だけに独自の個性を持っていました。中でも私以外でたった独りの男性だったMさんは、12時5分前になると「来年からは禁煙をするのでこれが最後の一本!」と宣言をして悠然とタバコを吸い始め、周りから応援のエールを受けていました。
さて12時の鐘の音を聞きながら皆で乾杯をしていると、一組のカップルが輪の中に入ってきました。お二人は2000年の大晦日夜12時にここ時計台で結婚式を挙げ、その後毎年結婚記念日をここで迎えているそうなのです。ただ用意したシャンパンはもう無く、残っていた最後のキャビアをクラッカーに乗せて差し上げました。
毎年夜11時頃に時計台前に到着して12時までいますが、氷点下でシャンパンを飲んでも2~3杯が限度で後はブランディーのミニチュア瓶の方がよくなってきます。本来は美味しいシャンパンを滝に打たれながら飲むような苦行を今年で23年も続けていますが、やっぱり今年のように仲間と共に新年を迎えるのは楽しくて寒さを忘れてしまいました。
今までやせ我慢から、人を拒絶する事で満足していた自分の思い違いにやっと気が付きました。今年は楽しいシャンパンパーティで新年を迎えられたので、来年もお誘いします。良かったらおひとりでも暖かい格好をして時計台に来てみませんか?もちろんシャンパンやおつまみのご持参大歓迎です。
2003年 12月
毎年秋になると東京から友人が遊びに来ます。なんとその彼が今年は全盲の男性を連れて二人で札幌にやって来たのです。まずは我が家で北海道名物ジンギスカンをご馳走して、翌日は温泉に行って来ました。
全盲の方をお招きするのは初めてだったので不安はありましたが、お会いして話をしている内にその心配は吹き飛びました。ジンギスカンを食べながらワインを飲んだのですが、味わいのコメントが非常に的確なのです。イタリアのジャコバッツィ・ランブルスコ・ロッソで乾杯の後、北海道の山崎ワイナリー・ピノノワール、スペインのリベラ・デル・デュエロ地区の赤でヴァルデリス、出したワインが誉められると嬉しくなって最後はフランス・ソーテルヌ村の貴腐ワインでシャトー・ドワジデーヌまで開けて、ワインはフルコースになってしまいました。
話の中で一番意外だったのは、一人で杖を付いて歩いている時に自動車が走っていないと怖くて歩けないと言うのです。外では耳が目の代わりになり、車が走っている音がする所は道路でその横には歩道があることが解るそうなのです。でも自動車の無い座頭市の時代は付き人がいないと歩けないと言うのです。
その方は今施設で、一人でも生活出来るように訓練を続けており、コンピュータの勉強もしているそうなのです。そこではインターネットを音声で聴くことが出来、検索していて当社のホームページを開いたこともあるそうです。
翌日の温泉の後に皆でジャスコ東苗穂店に行ってきました。そこで車椅子や移動用のベットに乗ったお客さんがいらっしゃいました。ベットの方は起きあがれないようで手鏡で棚に並んだ商品を品定めしていました。今までそんな光景を見ると大変そうだと思いましたが、考えてみると外出してショッピングを楽しんでいるのではと思えるようになりました。誰だって毎日同じ部屋の中にいたら精神が病んでしまいます。自分でさえ日曜日にリフレッシュすることでまた働く意欲が湧くことを思うと、体の自由がきかない方のストレスは計りしれません。
別れる際、彼に何も言えませんでしたが、このホームページを開くと思うので「またワインが飲みたくなったら是非札幌に来てください。」
2003年 11月
三笠の山崎ワイナリーの収穫が10月27日から始まりました。
皆さんも知っての通り今年の北海道は冷夏で農作物は影響を受けています。私は夏前から今年の収穫はお手伝いしたい方向で話を進めていましたが、8月、9月と気温が上がらず日増しに重苦しい雰囲気になってきました。山崎さんは葡萄の他にお米や麦、野菜なども作っており、収穫時期が重なるこの時期は本当にぴりぴりとした空気が届いたFAXからも十分感じ取れました。
その切ない山崎さんの気持ちを思うと自然に、私と家内は「明日は三笠が晴れますように」と祈るようになりました。ワイン屋として営業を続けていると、ここ何年間かのフランスやイタリアの作柄状況は頭に入っています。でもそれは瓶詰めされたワインを飲んでこの年は良かった、悪かったと事後の結果を言っているだけでした。収穫前の天候を考えることで改めてワインは農作物であることがわかりました。
さて、こうして迎えた10月27日、白葡萄バッカス種の収穫に私も参加してきました。山崎さんは醸造所の方にかかりっきりで、畑は奥さんが指示を出して収穫が進められます。ハサミを手に収穫を始めると、同じ葡萄の木でも1本ずつ実の付き方が全然違うのです。さらによく見ると一つの房もカビた粒や割れた粒があったりで、これらを何処まで選別するのか悩みますが、私は少々遅れても選別を心がけました。
地面から70センチぐらいに張られた針金に並んだ実を同じ姿勢で摘み取っていると背中と膝が張ってきますが、普段お日様のあたらない地下街にいるせいか青空の下で収穫するのはいいものです。来年も収穫のボランティアを考えていますので、ご興味ある方は時期になりましたら是非お問い合わせください。
2003年 10月
今回は小別沢の永田さん宅におじゃました時の話をします。
まず、永田さんの紹介をしますと、旦那さんは「アトリエ・オン」という設計事務所を札幌市西区小別沢の自宅でされています。そして奥さんはその家の周りで山羊(ヤギ)を10頭ほど飼っていて、その山羊のミルクからフランス・ロワール地方で有名なシェーブル・チーズを造っています。このシェーブルが実にうまいのです。また家の横にある窯で焼き上げたパン・ドゥ・カンパーニュ(山羊乳の天然酵母を使った田舎パン)がこれまた絶品なのです。しかし、知り合いにしか分けておらず、私は時々ワインを持参しておすそ分けをいただいています。
さてその日、永田邸に伺うとなにやら音色が聞こえてきます。中に入るとまだ高校生の池田小夜(さよ)さんがピアノを、大学生の能登谷安紀子さんがヴァイオリンを練習していました。何でも初顔合わせで音合わせをしているときに偶然伺ったのでした。その後4曲ほど演奏を聴いたのですが驚きました。
数メートルの距離で聴くヴァイオリンって、聴く人に戦いを挑むかのようにストレートで鋭いのです。絶対的な音量はアンプを使った電子楽器の方が大きいでしょうが、能登谷さんの弓を持つ指の動きと間髪入れずに自分の耳に振動が届く感覚、その音の立ち上がりの早さは初めての経験でした。さらに、まだ高校2年生の池田さんは、いま渡された楽譜で初めての曲を演奏していると言うのです。
2歳になったばかりで落ち着きのない息子が家内の膝の上でずっと真剣に聴いていました。普段からクラシックは聴きませんでしたが、ジャンルどうこうではなくあの臨場感とあきれる程の技量に打ちのめされた僕の頭は真っ白になりました。池田さん、能登谷さん素晴らしい演奏を聴かせていただきありがとうございました。
2003年 9月
先日家族で野幌の森林公園温泉に行って来ました。
そして素晴らしい運営に驚きました。まずは370円という低料金で湯の色が濃く肌がすべすべになる天然温泉に入れるのです。更に中にはいると、ホテルの会員制プールの様なセンスの良い内装デザイン。そしてスタッフのほとんどは若い女性で皆さんとても良い笑顔で働いているのです。
店舗は有名デザイナーに依頼すれば流行のお店は出来るかもしれません。当然費用も余計かかるでしょう。だから料金は高い設定にしてそれに見合うサービスを考えるのが普通だと思います。
でも、ここのオーナーさんは370円という安い料金設定を選びました。もし私がオーナーだったら、立派な店を建てても、この料金ではやる気がなくなり清掃が行き届かなくなったり、スタッフの士気低下を招いてしまうと思うのです。
私は子供の頃ずっと銭湯通いでした。番台の上には決まってお年寄りの方がいて、テレビを見ながらお釣りを出してくれました。下駄箱の大きなカギ、天井が高い脱衣所に風呂敷が掛けられた木の籠。洗い場の端の方に座ると設備が古い為シャワーの出が悪く、湯船から桶を使って頭を洗っていてもサービスが悪いとは思いませんでした。
豪華な郊外型温泉なのに低料金でなぜこんなに気持ちの良い空間を提供できるのでしょうか?なぜ若いスタッフがあのように生き生きと働いているのでしょうか。是非一度ここの方にお話しを伺ってみたいと思ってしまいました。
森林公園温泉の住所は札幌市厚別区厚別東4条7丁目、国道12線に面しており江別に向かって対向車線側にあります。電話は011-897-4126で第一と第三火曜日が定休日だそうです。温泉ファンでなくても喜んでいただけると思います。
