2003年 8月

 前にも書きましたが、一歳半の子供がいると家族での外食はファミリーレストランかスーパーの食堂になってしまいます。 フランス料理はもう少し大きくなってからと思っていましたが先日思い切ってファクトリーにあるホテルクラビーのレストラン「ゲストハウス バーレイ」に行きランチを食べてきました。

 実はこちらのホテルのオープンが93年で、今年が10周年にあたり93年のワインの問い合わせで当社から南イタリアの銘酒タウリーノ社のパトリリオーネという赤ワインの納品が決まったのが理由です。私は有名なパトリリオーネを飲んだことがなかったのでワクワクし、妻はフランス料理が食べられるとワクワクし、息子は何も知らずに外出するだけで喜んでいました。

 さて、予約を入れた11時半に着き「リザーブ」と書かれたテーブルに案内されました。ここのレストランはゆったりとしたテーブル配置で助かりました。 前菜とスープまではどうにか座っていましたが、魚料理からは一人が食べて、もう一人は息子を抱きホテルの外に出て散歩をさせて気を紛らわせながらの食事となりました。 そんな状態でも私はステーキのソースに、妻はパトリリオーネに感激して食事を終えました。(レストランの皆さんご迷惑を掛けてスミマセンでした) 
 ランチなのでワインは1/3程残しましたが、家に着くと皆で倒れるように寝てしまいました。その後、最初に起きたのは息子だったようです。 ご飯を食べて昼寝をしてこれからお遊びの時間のはずが両親は寝ていて誰も相手をしてくれないと思ったのでしょう。 息子の泣き声とツノのはえた妻の殺気で私が起きたとき、玄関のくつは居間に散らかり、財布は中身が全部出されて、私の枕元には息子のウンチがころがっていました。 飛び起きた私は急いで部屋を片づけた後、外で一緒にボール遊びを小一時間して息子のきげんは治ったのですが・・・。 あらためてワインはゆったりとした気持ちで味わってこそ美味しい飲み物なのがわかりました。 もう当分フルコースは勘弁です。 

2003年 7月

 当社の得意先で焼き肉とラーメンの店「蔵蜜屋ソルトピーナッツ」では2,3ヶ月に一回「おすぎのワイントーク」というワイン会を行っています。オーナーの金野さんと映画評論家でワイン通でもあるおすぎさんが、古くからの知り合いで始まった会なのですが、縁あって私もこの会のお手伝いをしています。

 その第42回を03年6月24日に行ったのですが、この時のテーマは「三笠のヤマザキワイナリー」でした。 当日は山崎さん本人にも参加していただき、造り手の話を聞きながらそのワインを味わう有意義なワイン会でした。 参加された皆さんも山崎さんの農作業やワイン造りの話を熱心に聞かれていました。 最後におすぎさんが「同じ北海道でこんなに美味しいワインを造っているのだから、買って応援してあげましょう。」「でも、美味しくないときは、ちゃんと美味しくないって言ってあげるのよ。 それが応援ってものなのよ!」と言っていました。

 最後はおすぎさんの映画のお話。最近の映画では英国車の新型ミニクーパーが主役の「ミニミニ大作戦」がお薦めでした。 ヴェニスのロケで舟のシーンでは時速20キロ制限の所を撮影のボートが100キロも出した為に水辺にある文化財が水をかぶり壊滅的な被害を受けたのと、極めつけは有名な橋をスピードの出し過ぎから壊してしまった為にヴェニスの市長は解任されたそうです。 おすぎさんいわく、撮影の担当者は責任をとるべきでしょうが、映画を見る側にとってはヴェニスで驚くほど迫力あるアクションが見られる楽しい映画だそうです。

 もう一本は、今東京の岩波ホールで上映中の為札幌での公開は夏以降になるそうですが、「氷海の伝説」というイヌイット族(エスキモー)の3時間に及ぶ超大作が本当に素晴らしいので是非見て欲しい映画と力説していました。 ただ、1歳半の子供がいる私にとって映画館は当分おあずけです。

2003年 6月

 わが家の子育ては多くの家庭と同様で妻にまかせっきりです。妻は東京で4人の子を育てる姉と同じ育児法を行っています。それは、寝るときと外出時以外はオムツを着けずに下はスッポンポンで育てるのです。当然家中いたる所で大も小もします。でも最近は慣れてきて、「ジョー」と音がするとヨーグルトの空容器(500mlのプラスチック製)を簡易トイレにして受け止められるようになってきました。

 息子はもう1歳半ですが、下がスッポンポンでも今のところ大きな風邪にはかかっていません。妻は子供の表情が紙オムツを着けている子とは違って生き生きしていると言うのですが、、、、
 外出は専用の綿のタオルを入れた布オムツをします。このオムツはおしっこを2回するとオムツカバーまで漏れてしまうので、替えを何枚も用意します。でも公園に着きオムツを外すと、大人が指をさして笑っていても、息子はお構いなしに喜んで走り回ります。大人にとってのネクタイを外した開放感なのでしょうか、その笑顔を見ると私でも子供にとってオムツって必要?と思ってしまいます。

 もし私の両親が生きていたら、オムツ無しを認めたかどうか分かりませんが、息子は元気に育っています。これとは逆に昨年の冬あたりから、洋服を着たワンちゃんが増えたと思いませんか?同列に語れる問題ではないのでしょうが、オーバーを着た犬の散歩を見て私は息子のスッポンポンは悪くないような気がしました。

2003年 5月

 皆さんはもう札幌駅のJRタワーに行かれましたか?この中で一番人気が大丸8Fの「ザ・ブッフェ」だそうです。最初に行ったときにはずらっと並んでいる順番待ちの人数に驚き退散しましたが、妻の誕生日でもあったこの前の休日は覚悟を決めて子供と共に出かけました。並んでみると30分ほどで席に案内され、一人1,380円90分一本勝負のスタートです。
 まずは席でスタッフの方からここの売りであるバイキングスタイルの説明を受けます。テーブルテントに千円でワインやビールが飲み放題とあり頼んだところ、ディナーのみとのことで別にワインを取りました。ただ、皆が持っている山盛りのごちそうに目がいってしまい、説明が終わり次第すぐに突撃開始です。
 最初の皿に山盛りの料理をのせテーブルに戻ると、頼んでいたウィリアム・フェーブルのシャブリ・ハーフサイズが待っていました。確か定価は1,500円近くはしたと思いますが、ここでの価格は1,650円と良心的な設定。この01年の並シャブリが美味しくランチには最適のワインでした。
さてお腹も落ち着き冷静になって周りを見ると、お客さんで多いのはやはり子供のいる家族連れで後は若いカップルでしょうか。子供は長い間椅子に座っていることが出来ません。でもバイキングスタイルは食べ終わると料理を取りに歩くために気がまぎれ、テーブルの上で暴れることが少ないようです。
 では大人にとってはどうでしょう。一般のバイキングでは料理は奥の厨房から運ばれて来ますが、ここでは目の前のオープンキッチンでコックさんがフライパンを振り、湯気が立つ出来たての料理が次々に並べられます。そんな中で妻はパスタばかり食べているので訳を聞くと、今までトマトソースやクリームソース、ペンネやスパゲッティといろんなパスタ食べたかったけれど、当然一人では一種類しか食べられなかった。出来たてパスタの食べ比べ に大満足と言うのです。

 ワインを扱っていると得意先は専門料理店が多くなります。シェフが力を込めた逸品とワインを味わうのも素晴らしい体験ですが、家族のレジャーをかねたバイキングもまた楽しいものでした。

2003年 4月

 私は南一条橋近くのマンションから地下街の店舗までママチャリ(婦人用自転車)で通勤しています。
 なんと、今年は雪が解けて自転車を出そうとしたらマンションの自転車置き場に無いのです!私の3年前に買った無印良品のからし色の自転車が、鍵を3つも付けていたのにも関わらず盗られてしまいました。
 私はもう何度か盗られているので慣れっこになっていましたが、4年前に新品の妻の自転車が盗まれた時は驚きました。

 妻の実家は東京、杉並区なので自転車の盗難状況は札幌と同じだと思ったのですが、妻は警察に通報して対応の悪さと、札幌の自転車盗難の多さに腹を立てて、札幌市長と警察署長宛に苦情の手紙を書いたのです。そして自分の自転車の車体番号と、防犯登録番号を持って街中を探し回りました。
 そして2~3週間後でしょうか、大通り公園で自分の自転車を見つけたのです。すぐ警察を呼び調べたところ、乗っていた方は盗難品とは知らずに買ったそうで、最終的には犯人も見つかったとのことでした。

 それまで私は妻の性格を外見と同様におとなしく従順で自分の後に付いてくるタイプと思っていました。それが自転車が戻って来た頃からでしょうか、少しずつ立場が変わり始め、今ではほぼ言いなりで尻にひかれているのです。人を外見や最初の印象だけで判断してはいけないというこわいお話しでした。

2003年 3月

 実家に里帰りしていた妻がやっと戻って来ました。
 当然、不在の間に何度かスーパーへ買い物に出かけたのですが、妻の後についてショッピングカートを押していた時と違っていろいろな発見がありました。
 まず自分がこんなにみみっちいとは思いませんでした。牛乳1リットルパックの値段が他と20円ほど高いだけで買う気が失せるのです。冷凍庫には肉と魚があったので買い物は野菜とお総菜が主でしたが、スーパーによってかなりムードが違うのにも驚きました。
 特に両極で興味深かったのは、今をときめくスーパーの「ジャスコ」と銭函で週末だけ営業する「海商」で、この2軒は売り場にパワーがありました。
 「ジャスコ」に入ると私は宮殿に招かれた訪問者のようにその豪華さに酔ってしまいます。さらに普段は目立たないヒジキやおから迄もがスポットライトを浴びてとても美味しそうに輝いて見えます。
 一方、「海商」はやはり漁港のお祭りでの即売会でしょうか。家から銭函まで1時間弱のドライブで自分は旅行者の気分になってしまい、揚げたてのぶつ切りタコの唐揚げを買いかぶりつくのです。
 よく考えてみるとこの2軒、人を酔わせる点ではディズニーランドのアトラクションに近いのかも知れません。では、狭く古びた店内に溢れる程の商品が有るワインショップフジヰはどう見えるのでしょうか?

2003年 2月

 今月、家内が息子を連れて里帰りをしています。行く前は洗濯や食事の不安はありましたが、何年も見ていない戦争物やアクション映画のビデオを缶ビールと共に思う存分観られると思うとウキウキでした。
 と言うのも、妻は交際中私の趣味の映画をよろこんで観に行ったのに、結婚後のビデオ選びは家内が選ぶ文芸物や恋愛物と私の好みの物との2本立てになり、更に終わったあとに「アクションのみで人間が描かれていない」とコメントが付くのです。 さらに子供が産まれてからはめっきり映画からは遠ざかりました。 

 さて最初の休日、足取りも軽くレンタル店でリドリー・スコット監督の「ブラックホークダウン」を借りてきました。 内容は、ひたすら事態が悪い方に向かって行く中で現場の人間はもがき苦しみながら味方の援軍を待つというストーリー。 私は最後に正義が勝って「めでたしめでたし」と言うパターンの映画が好きなのですが、この映画はハッピーエンドではありませんでした。リドリー・スコット監督は名作「エイリアンⅠ」のように圧倒される数の敵に追いつめられる恐怖を克明に描いており、好みは違っても十分に楽しめる戦争映画でした。
 久しぶりの一人暮らしですが、食事はコンビニ弁当もあるし、洗濯は全自動タイプでどうにかなります。一番感じたのは冬に暗く寒い部屋に帰って来て、ストーブのスイッチを押して温風が出るまでの時間がとても長いということです。

2003年 1月

 私は中学まで札幌の北1条西3丁目に住み、時計台の裏でママゴトをして遊んだ事もあって、年越しはもう22年間時計台で12時の鐘の音を聞きながら新年を迎えています。
 向かって右側に「時計台」とプレートが付いている石門のところをテーブルにしてシャンパンとグラス、キャビア、それとブランディーのミニチュア瓶を並べ、11時から約1時間飲みながら鐘を待ちます。結構人は集まるのですが、観光の方がほとんどで地元の方はほとんどいません。飲み物はお燗機能の付いた清酒のワンカップが最適なのでしょうが、やせ我慢をして蝶ネクタイにシャンパンを守り続けています。
 今年はローランペリエのロゼでしたが、これが外で飲むと寒くて味はほとんどわかりません。
 当然今年もひとりぼっち(妻はもうつき合ってくれません)でしたが、めげずにお誘いします。まだ1月なのに早いですがあなたも大晦日の夜、時計台に来ませんか?シャンパンとキャビアが待っています。

2002年 12月

 当たり前ですが、子供が産まれると外での食事はほとんど出来なくなります。そんなわけで、最近得意先へ伺うことが出来ないのですが、世の中の流れは速く、ウェイティングの列が出来ていたお店が閉店したり、新しいお店もどんどん出来ています。
 そんな中で、平岸の長春飯店(ちょうしゅんはんてん)と言う中華料理店が1年ほど前に閉店したのは結構ショックでした。今でも内臓肉でガツの冷製前菜と紹興酒の組み合わせは思い出してしまうほどです。
 ところが先日弟が偶然お店の方にお会いしたのです。何でも病気をされて治療のために中国へ戻っていたそうで最近、桑園でお店を始めたとのことでした。
 10年以上も通っていた店がまた再開されたうれしさ。そして、ここ数年伺っていなかった間に、良く一緒に行った母が亡くなり、私の結婚と長男誕生。振り返ることをしなかった、ここ数年の出来事が急に自分の頭の中でわき上がりなぜか一人で放心状態になってしまいました。 

2002年 11月

 ワインショップフジヰでは年末の繁忙期に向けてパートタイムで新人の工藤君をお願いしました。パリにあこがれ、フランス語を学んだ青年です。車の免許が無いため採用を迷ったのですが、ブランド品を一つも持っていないフランスかぶれ、そんなところに興味を持ちました。大学を卒業して就職せずご両親はご心配とおもいますが、当人はマイペースで生きているようです。先月フランス語の検定試験を受けたそうなので「ボンジュール サヴァ」と声を掛けるとフランス語で返してくれると思います。年内で夕方からは店に居ますので宜しくお願いします。