2018年 4月

今月はちょっと昔のお話。

今年の2月末で、狸小路3丁目のドンキホーテが入っているビルの1階にあった果物店「サン・フルーツ」さんが立ち退きで閉店されました。私が子供の頃、ここはサンデパートという百貨店で、そこの果物店なので「サン・フルーツ」となったのでしょう。そしてワインショップフジヰも、元々は札幌北1条西3丁目にあった果物店「フジヰ食料品店」がルーツです。元は同業者だったこともあって、私はサン・フルーツさんの前を通る度に挨拶をしていました。

1972年の札幌オリンピックと共に出来た、地下鉄南北線と地下商店街。その商店街ポールタウンの開業時に、フジヰ食料品店の支店として入店。始めは果物店として営業し、途中から輸入洋酒の販売を始め、その後ワインの割合が増えて「ワインショップフジヰ」という店名になりました。


私が子供の頃、町には今の様な「スーパーマーケット」は無く、八百屋さん、魚屋さん、肉屋さん等が単独で営業するか、市場(イチバ)と呼ばれる共同店舗に入って営業していました。北1条のフジヰは、1階が果物を中心に食品類、お菓子、酒類を販売し、2~3階は「パーラーフジヰ」の名でレストランを営業。4階は住み込みの従業員さん達と共に私達家族も暮らしていました。

うちの家族は両親と、私と弟の4人で六畳一間。タンスで狭くなった部屋に、毎晩、家族の布団を敷くだけでギリギリでしたが、住み込みの従業員さんは大部屋に何人もが狭いスペースの中で暮らしていました。


さて今の商店は、全国チェーンのスーパーが多くなり、個人商店はどんどん減っていく一方。サン・フルーツさんはビルの立ち退きで閉店されましたが、店主のお父さんはここに新しいビルが出来ても、家賃が高くなって入れないとぼやいていました。当社の得意先の飲食店さんでは、サン・フルーツさんからレモンや、果実類を買っている店が多かったので、この界隈で再び営業して欲しいと願っています。


さて今月のおすすめワインです。

仏ボルドー地方からは、レ・フィエフ・ド・ラグランジュ09年産。メドック格付け3級のシャトー・ラグランジュのセカンドワインです。115haを所有し、収穫は手摘みで行い、ステンレスタンクで15~25日間発酵後、新樽を25%使用して樽熟成を行います。深みのある赤色で、ブラックカラント、スパイス、タバコ、チョコレートの香りを感じ、肉厚で長い余韻が楽しめるワインです。メーカー希望小売¥5.200が特別価格で限定入荷しました。しかもグレートヴィンテージの09年は間違いなく買いでしょう。

同地区の白は、グラーヴ村のクロ・フロリデーヌ・ブラン14年。1982年には僅か2haの畑を所有するにすぎなかったこのシャトーをボルドー大学醸造学部教授ドゥニ・デュブルデュー氏と夫人が拡大し、現在は31.9haを所有します。樽の香りとミネラルがバランス良く合わさったワインで、同価格帯のブルゴーニュを買うより満足感があります。定価¥4.150が特別価格でのご提供です。

同一オーナーでブライ地区のCh レイノン ソーヴィニヨン・ブラン15年。白ワインがお好きな方、このレイノン白もとってもお勧めです。木の芽を思わせる香りと辛口なのに蜂蜜を思わせるふくよかさ、春野菜やゆずの風味を利かせた魚介にとっても良く合います。一昨年に亡くなられたドゥニ・デュブルデュー博士の心意気をそのまま継承しています。


次はブルゴーニュ地方から、ドルーアン社のモンタニー村の白13年。メゾン・ジョゼフ・ドルーアンは1880年に古代ローマ要塞の内側のボーヌ村に創立されたワイナリーです。130年以上もの間、家族経営にこだわり、頑なに創業当時から受け継がれるテロワールへの信念を守り、「エレガンスとバランス」を追求し続けています。モンタニー村のシャルドネ種は、活き活きとした柑橘系果実の味わいがありながらも、まろやかな厚みもある凝縮感を楽しめます。フレッシュでチャーミングな果実味のある、バランスのとれたワインです。

同じブルゴーニュから、ミュザールのサントネ村のピノ・ノワール赤96年。ミュザールは、サントネ村の歴史あるドメーヌです。しかもこちらの赤は、22年も熟成した、村名付きブルゴーニュとしては破格のお値段。熟成香の、きのこや枯葉のような香りが広がります。飲み心地は少し枯れ始めていますが、味わいは複雑です。熟成したワインがお好きな方におすすめです。


南仏からは、アンドレ・ブリュネルのヴォークリューズ地区の赤。この生産者はシャトーヌフ・デュ・パプの最もエネルギッシュで、力量のある生産者の一人です。土壌は出来るだけありのままで、たまに使う肥料はオーガニック。土は、年4回掘り返し、全ての畑で除草剤は使っていません。問題がなければ、銅などの農薬は全く使いません。グルナッシュ種主体で、スパイス感と熟した果実味が楽しめる超コスパワインです。

北部のアルザス地方からは、クザヴィエ・ヴァイマン ミノリ リボ・ミックス14年。アルザス自然派を代表するクリスチャン・ビネール氏とのコラボで造られた日本限定の逸品です。華やかなライチと柑橘の香り、旨みの乗ったふくよかな果実味が食欲をそそります。3品種のブレンドによる味わいがバランス良く、和食全般に合わせられる味わいです。


イタリアからはラ・ビアンカーラが造るサッサイア IGT ガルガーネガ・デル・ヴェネト 16年。人気が高く入手困難となっているイタリアの自然派ワインの白です。人為的介入を極力抑え、無施肥による有機農法を実践し、すべてのワインを野生酵母で発酵しています。今回入荷のサッサイアは、ガルガーネガ種100%(ヴィンテージによってブレンド有)で酸化防止剤無添加タイプ。タンクの上澄みの部分から造られた、きれいでピュアな果実味と旨味が楽しめます。

トスカーナ地方の赤ではポリツィアーノ家のロッソ・ディ・モンタルチーノ15年。創業1961年、現オーナーのフェデリコ・カルレッティ氏は二代目を担っています。農学を修めた後、北イタリアのワイン産地での経験を経て、1980年にポリツィアーノに入社。最高品質の葡萄を収穫する目的のために、最適な土壌やミクロクリマを求め、クローンを厳選し、最適な植樹のレイアウトを施し、剪定法を研究しました。ロッソ・ディ・モンタルチーノは、チェリーやベリー系の豊かな香りに、ホワイトチョコレートやローストされたコーヒーのニュアンスが感じられます。程良く濃さのある、飲みやすいワインです。

南部ラッツィオ州からはファレスコ社テルース ロッソ・ラッツィオ15年。太陽燦々と輝くイタリア・ラッツィオ州からシラー種で造られたスパイシーなワインです。シナモン、ナツメグなど香り系のスパイスに、デーツなどドライフルーツを思わせる凝縮感。これからの行楽シーズンにはもってこいのワインです。


近年人気のスペインからはナヴァラ地方アスル・イ・ガランサ社アブリル・デ・アスル・イ・ガランサ16年。スペイン北部のナヴァラ地方でビオロジック栽培から生まれたコストパフォーマンスの高い赤。ワイナリー名の「アスル・イ・ガランサ」は、「アスル」はスペイン語で青、 「ガランサ」は、輝きのある深い赤色を意味し、強い日差しと乾燥した空気によって際立つ強烈な空の青さと、美しくテロワールが表現された果実味豊かな赤ワインの色を合わせて名付けられました。春のすがすがしさを表したかのような「アブリル(4月の意)」と名付けられたこのワインは、まさに春の陽気の中で楽しむのにぴったりの赤ワインです。


近年、地味に人気が出てきたオーストリアからは、ブルゲンラント地区のマインクラングがピノ・ノワール種で造る赤16年。デメテルの認証を受けたビオディナミ農法で育てられたピノ・ノワールの赤。ブルゴーニュの高騰が著しい中で、ピノ・ノワール好きには嬉しい価格帯であり、果実味がきれいで、酸味、タンニンのバランスが良く、純粋に果実の旨味が楽しめるお買い得感のあるピノ・ノワールです。


今注目のポルトガルからは、ドウロ地区モンテ・カシュカシュのレゼルヴァ・ブランコ 14年。地葡萄のラビガト種100%で造られたふくよかでリッチな味わいの白。口当たりは滑らかで、洋梨、アプリコットなどの熟した果実味に程よい酸味があり、 フレンチオークの上品な樽の風味が広がる中ですっきりとしたミネラル感がアフターまで続く、この価格では驚きのパフォーマンスです。輸入元終売により、希望小売価格1,900円が特別価格で入荷しました。


ルーマニアからは、デアル・マーレ村のヴィル・ブドゥレアスカが造るヴァイン・イン・フレイムのシャルドネ種17年。今注目の東ヨーロッパのルーマニアで造られた、しっかりとした樽感が感じられるシャルドネ種の白です。ここはルーマニアの伝統と最新のワイン技術の融合により、安価で上質なワインを生産するワイナリーです。トロピカルな厚みのある果実味と、オーク樽が合わさりニューワールドを思わせるようなリッチな味わいに仕上がっています。


次はハードリカーから、英国からキングスバリー社ヴィクトリアン・ヴァット・ジン。ジンの味わいを決める中心軸は何と言ってもジュニパー・ベリー(ネズの実)。贅沢にもそのジュニパー・ベリーを通常の2倍以上使用し、シングル・カスク(1タンク分)で仕上げられたジンです。そのため生産本数は346本、またこのジンがリニューアルするため今回のラベルでの出荷は最後となります。大きな声では言えませんがラベルが変わる時は味わいも変わる時が多いです。この貴重な逸品をお見逃しなく。


当社はワイン主体ですが、清酒も扱いはございます。地元、札幌の千歳鶴で純米生うすにごり。札幌の老舗酒蔵、千歳鶴が造る季節限定の生酒です。明治五年の創業以来、女性が初めて杜氏となり、千歳鶴は転換期を迎えています。6代目杜氏となる市澤智子さんが酒造りに加わったことで新たなラインナップも増え、このうすにごりも誕生しました。従来のものとは異なる爽やかさと旨味が加わることで味わいに広がりが生まれています。ワイングラスでお飲み頂くと色調、香り、味わいをより楽しむことができます。

食品ではスペインのサンセホ・ホットチョコレート。このホットチョコレートはスペインの高級デパート『エル・コルテ・イングレス』等で販売されているそうです。スペイン旅行で味わった本場の味を再現出来ます。キッチンに飾っておきたいインスタ映えする可愛い缶です。ココア・ドリンクだけではなく、お菓子作りの材料としてもおススメです!


最後はワイン・アクセサリーで、コルカー。現物をお見せできないのが残念ですが、コルク栓に付属のピンを指して、可愛いマスコットに仕上がります。とあるワインバーでは、手持ちぶさたのお客様にコルクと、このコルカーをお渡しして、仕上げていただくそうです。マスコットが仕上がるにしたがって、お客さまも笑顔に!コミュニケーションツールとしてもお使いいただけます。

2018年 3月

今月は買い物の話。

休日に書店でワイン関係の本を見た後、入口付近に「黒沢明コレクション」と書かれて、名作映画「用心棒」が1,000円で売っていました。黒沢明が監督し、名優「三船敏郎」と「仲代達矢」が戦う有名な作品です。旧作ですからレンタルしても100円ですが、黒沢監督の名作が1,000円なら絶対買いでしょう。しかもこの黒沢映画はシリーズ物で隔週ごとに発売され、第二弾は最高傑作と言われる、「七人の侍」が1,800円で隣に並んでいます。思わず私は、衝動的な大人買いで二作を購入しました。

実は私、封切りで黒沢映画を見たのは「影武者」以降で、真の黒沢ファンとは恥ずかしくて言えません。しかし、こんな値段で少しでもその仲間に入れるのでは?と、思わず買ってしまいました。黒沢映画に興味のある方は、騙されたと思って1、000円の用心棒だけでも買ってみてください。気が乗らずに買う気になれない方は、100円のレンタルでも結構です。この時期の黒沢映画は世界中の映画関係者から絶賛され、世界の最前線にいた事が分かると思います。でも、もし観て面白くなかったら、私に文句を言って下さい。私は真摯に謝るつもりです。

そして、私が一番好きな黒沢映画は「天国と地獄」と、「影武者」。少なくてもこの映画が出るまでは、書店で黒沢映画全集を買い続けます。私にとって美味しい食事やワイン、楽しい映画、こういった休息が毎日の仕事の情熱に繋がっている様な気がします。

さて今月のお薦めワインです。

レ・フィエフ・ド・ラグランジュ14年1/2サイズ。メドック格付け3級シャトー・ラグランジュのセカンドワインです。サンジュリアン村で115ヘクタールの広さを持ち、収穫は手摘みで行い、ステンレスタンクで15~25日間発酵後、新樽を25%使用して樽熟成を行います。深みのある赤色で、ブラックカラント、スパイス、タバコ、チョコレートの香りを感じ、肉厚で長い余韻が楽しめるワインです。メーカー希望小売¥2.640が特別価格で限定入荷しました。ハーフサイズなので気楽に開けられます。

ムーリ村のトップ・シャトーのひとつであるシャトー・モーカイユ14年。その実力はメドックの格付けシャトーに比肩する高い評価を得ています。2014年のボルドーは偉大な年の2015年に隠れてしまっていますが、良質な葡萄が収穫され評論家からも高い評価。2015年産の価格の高騰が著しい中、2014年は価格が抑えられ、消費者にとっては喜ばしいヴィンテージとなっています。

サン・テミリオンのシャトー・ラセグ07年。パーカー・ポイント100点を13回獲得したカリフォルニア、ソノマ地区の「ヴェリテ」。ここのオーナー、ケンダール・ジャクソン社と、ヴェリテのフランス人醸造家ピエール・セイヤンが、サンテミリオン村のシャトーを購入し、共同で手掛けるボルドーワインです。ボルドーで厳しい年となった2007年をよくぞここまで凝縮させて、熟した果実の旨みとオーク樽の上品な風味の調和が楽しめるワインに仕上げたものだと驚きと感動があります。ゆくゆくは、ヴェリテと同様に、ラセグでも100点獲得を目指しているのでしょうか?

次はブルゴーニュ地方から、元DRC(ロマネコンティ社)の社員で、担当はロマネコンティ畑と、ラ・ターシュ畑の栽培だった、オーディフレッド氏。独立した彼が、ニュイ・サン・ジョルジュ村に所有する区画と、賃貸契約できた区画を合わせた0.14ヘクタールから造られた1樽(300本)だけの赤ワイン。オーディフレッドのワインはピュアという言葉を体現したような味わいで、ブルゴーニュの真骨頂といったところ。収穫から5年を経て、少し開き始めた頃でしょうか。

同じブルゴーニュから、ドゥフェ・ラヴノー家のシャブリ1級レ・リス畑で03年産。ここはシャブリでも歴史のある造り手で、有名なフランソワ・ラヴノーとは親戚になります。果実味とミネラル感、15年を経た熟成による複雑な味わいを楽しめます。古酒のお好きな方におすすめです。

こちらもブルゴーニュから、フレデリック・マニャンのモレ・サン・ドニ村クール・ダルジル14年。ジュヴレ村寄りの畑で粘土を意味するアルジルの名の通り、粘土が多い土壌から力強い葡萄を産みます。収量は45hL/haとまるで特級畑並みの少量生産。ブルゴーニュ本来の旨味、果実味、酸味のバランスの取れた味わいをお楽しみください。

バスク地方イルレギーの白。 44年間シャトー・ペトリュスの醸造長だったジャン・クロード・ベルエ氏が生まれ故郷で造る白ワインで、希少な14年産が入荷しました。木樽を使わずにステンレスタンクによる発酵、熟成で、テロワールとグロ・マンサン種の個性を表現したワインになります。凝縮した果実味に、酸、ミネラルが混じり合った、複雑な味わいが楽しめます。

次もブルゴーニュで、シルヴァン・ロワシェで赤、白、2種類のワイン。ブルゴーニュで新進気鋭のドメーヌが造る上質でありながらコスパの高いシャルドネとピノ・ノワール。ビオロジック農法で栽培をし、発酵は野生酵母、洗練されたスタイルで 注目を集めている生産者です。コート・ド・ニュイ・ヴィラージュ白は第一搾汁のみを使って樽発酵をし、ピュアでクリーンな果実味とオーク樽の上品な余韻が楽しめます。ニュイ・サン・ジョルジュ村の赤は1級畑に接するレ・グランド・ヴィーニュ畑のもので、コート・ド・ニュイの畑名のものでは破格のお値段です。しかも優良年の2012年産。無清澄、ノンフィルターで旨味がつまった果実味豊かなスタイルです。

シャンパーニュ地方からは、ラミアブル社のブリュット。品種はピノ・ノワール種主体で、果実味豊かなスタイル。ここが生産するシャンパーニュは殆どが国内で販売され、輸出されるものは全体の10%ほど。日本での知名度は低いですが、フランス国内での評価は高く、上質なシャンパンとして知られています。小売価格5000円が特別価格で入荷しました。

イタリアからはサン・パトリニャーノを代表する「アヴィ」サンジョベーゼ・ディ・ロマーニャ14年。サン・パトリニャーノはイタリアの麻薬等の薬物中毒の更生施設で、若者らが技術習得と社会復帰を目的として、葡萄栽培、酪農、織物製作等で働いています。そのワイン部門のトップ・キュヴェがアヴィで、凝縮した果実味とタンニンがたっぷりの赤。希望小売¥6000のところ特別価格でのご提供です。

伊ウンブリア州のスポルトレッティ社ヴィラ・フィデリアの白13年。スポルトレッティは何代も続く農家でしたが、ワインを主力になったのは1970年代から。ウンブリア州ペルージャ郊外アッシジの丘陵地に26haの畑を所有する、家族経営のワイナリー。ヴィラ・フィデリアの白は、グレケット種とシャルドネ種を樽発酵、樽熟成させた、果実味と樽香が調和した、高コスト・パフォーマンス・ワインです。

アブルッツオ州からはファルネーゼ社のジロで3Lのビッグ・ボトル。パーティーに持参すれば、スターになる事間違えなしの瓶です。モンテプルチアーノ種の赤は、4~7ヶ月新樽で熟成させているので、熟した赤い果実の複雑なアロマに、 チョコレートや樽からのスパイシーな風味が感じられます。今でも楽しめますが、しっかりした骨格があるため、この先、長期熟成させることが出来ます。

スペインからはK5ワイナリーのピロタ15年。スペイン北部で、フランス国境に近いバスク地方出身の有名シェフ、カルロス・アルギニャーノ氏がプロデュースした微発泡白ワインのチャコリです。チャコリ独特の飲み方として、瓶を高く持ってテーブルの平たいグラスに勢いよく注ぎ入れ、発泡させてから飲むのが流儀といわれていますが、これはカジュアルなチャコリの話。このピロタは、白ワイングラスであくまでも白ワインとして飲んでいただきたい、とのことです。オンダラビ・ズリ種をオリと共に5ヶ月間熟成させた極上のチャコリは、シーフードと共にお楽しみください。

こちらもスペインで、フミーリャ地方アテカ村のオノロ・ベラ16年。ジャケ買いしたくなる、白黒の大胆な女性の顔のラベルです。オノロは創業者の曾祖母の名前、ベラは祖母の名前で、祖父の名前は「ファン・ヒル」として残っているので、母方の名前も残したいと願ってワイン名にしました。ガルナッチャ種からの熟したブラック・チェリーの色で、赤い果実(ラズベリー、スグリ)、ミネラルやバルサムを思わせる強い香りがあります。少し甘い風味の果実とタンニンがパワフルで、インパクトのあるスペイン・ワインです。

カリフォルニアからはデリカート社のウッドヘーヴン・カベルネ・ソーヴィニヨン13年が特価で入荷しました。デリカート・ファミリーは、アメリカン・オブ・ザ・イヤーに3度受賞するなどアメリカを代表する大手優良生産者で、ウッドヘーヴンはハイコストパフォーマンスのワインとして人気の高いシリーズです。カシスなどの豊かな果実味に、フレンチとアメリカンオーク・チップによる香ばしいオーク香が合わさり、味わいに広がりを見せる飲み応えのあるワインです。輸入元の終売による特別価格です。

2018年 2月

この独り言に何度か書いていますが、私の年越しは大晦日の夜11時過ぎから時計台の正門横で新年を待ち、12時の鐘の音を聞いて今回で37回になります。

大晦日の夜11時といえば、普通の家庭では「紅白」を見ながら、ご馳走を食べてゆっくりくつろいでいる時でしょう。氷点下の屋外で一人、やせ我慢で冷えたシャンパーニュとキャビアをつまみながら12時を待っていると、頭の中も真っ白に冷えて来ます。こんな時間でも時計台の前には沢山の人がいるのですが、多分私以外の殆どが観光客で、皆さん時計台をバックにスキーウエアー姿で記念撮影をしています。

一応、当社のお客様が来た時の為にシャンパン・グラス数個は毎年用意していますが、あまりに非常識な時間ですから、ここ数年は使わずに済んでいました。ところが今年は、お二人もお客さんが来てくれました。一人、屋外で良質なシャンパーニュを飲んでいても、寒さの為に香りは殆ど感じられません。でも、知っている方と共に味わうと、この寒さの中でも美味しく楽しめるのです。震える手でクラッカーにキャビアを載せてお渡しすると、皆さん手袋をポケットにしまい素手で受け取り、寒さの中で濃厚な魚卵の美味しさを共に味わいます。

そして11時50分を過ぎる頃から、ここに集まった方々は無口になり時計台の時計を見上げるようになります。さらに1分前ぐらいになると、皆が自分の携帯の時刻と時計台とを見比べ始め、30秒前からは何人かのカウントダウンの声が聞こえてきます。そして振り子時計の鐘の音が12回、澄みきった空気の中で鳴り響くと、あちこちから「明けましておめでとうございます」の挨拶と共に、時計台前がまた賑やかになります。毎年大晦日の夜、外で1時間弱立ちすくむ事で全ての煩悩が消えるわけではありませんが、この事が私にとって除夜の鐘の様なものになっています。

当然、今年2018年の大晦日も、38回目の年越しを一人で行っていますので、ご興味のある方は<暖かい格好をして>時計台の前に11時過ぎにお越しください。参加費は無料。そして飲み物、食べ物の持ち込みは大歓迎(当然、ゴミは持ち帰ります)です。ただ、アルコールを飲みますので、必ず地下鉄か、タクシーでお越しください。

さて今月のお薦めワインです。

北海道・最北端の果実の産地である増毛(マシケ)町産ポワール(洋梨)。春頃までの期間限定商品の洋梨で造ったスパークリングワインです。2017年度の洋梨は、色づきが早めでしたが、味、香りともに良い物となりました。昨年から粗濾過タイプになり、若干にごりがありますが、品質には問題ありません。細やかな泡立ちと豊かな香りが楽しめ、アルコール3.5%と低めなので幅広い方に楽しんでいただけます。

仏ボルドー地方からはカスティヨン地区のシャトー・カプ・ド・フォジェール。13年はバッド・ヴィンテージだからと敬遠されていらっしゃるお客様。難しい年だからこそ良い生産者を選べば、お手頃で若くから打ち解けてくれるワインに出会えます。コスパの高いお財布にやさしいワインです。

ブルゴーニュ地方からはウィリアム・フェーヴルが造る1級畑ヴァイヨン15年。ここの自社畑は15.2haがグラン・クリュ畑とシャブリ最大のグラン・クリュ所有ドメーヌです。跡継ぎのいないフェーブル氏はドメーヌを売却することにし、1998年、同じブルゴーニュにあるブシャールの復活に成功していたシャンパンハウスのアンリオ家が獲得しました。今シャブリでも95%は機械収穫ですが、フェーヴルは手摘みで行っています。シャブリ1級畑らしいフレッシュ感と、ミネラル豊かな味わいが楽しめます。

こちらもシャブリで、ジャン・マルク・ブロカール氏のシャブリ サント・クレール16年。やや酸が穏やかだった15年と比べると、酸味とミネラル感が増し、よりシャブリらしい味わいが楽しめます。寒いこの時期の牡蠣にピッタリの逸品です。

次もブルゴーニュで、シルヴァン・ロワシェで赤、白、2種類のワイン。ブルゴーニュで新進気鋭のドメーヌが造る上質でありながらコスパの高いシャルドネとピノ・ノワール。ビオロジック農法で栽培をし、発酵は野生酵母、洗練されたスタイルで 注目を集めている生産者です。コート・ド・ニュイ・ヴィラージュ白は第一搾汁のみを使って樽発酵をし、ピュアでクリーンな果実味とオーク樽の上品な余韻が楽しめます。ニュイ・サン・ジョルジュ村の赤は1級畑に接するレ・グランド・ヴィーニュ畑のもので、コート・ド・ニュイの畑名のものでは破格のお値段です。しかも優良年の2012年産。無清澄、ノンフィルターで旨味がつまった果実味豊かなスタイルです。

次もブルゴーニュからドミニク・ローランの自社畑でモンテリー村の赤12年。パティシエ(菓子職人)から転身し、ブルゴーニュ屈指のネゴシアンとなったドミニク・ローラン。豊かな果実味と芳香のワインは、ドミニクマジックと呼ばれ、世界中のワイン愛好家を魅了しています。上品なスモーク香、澄んだ果実味と旨味のある、上品なピノ・ノワールです。

モレ・サン・ドニ村の生産者、ユベール・リニエのアリゴテ15年。かつてはリッチで凝縮感が高く、新樽の香りも強かったユベール・リニエのワインですが、故ロマン氏がスタイルを変え、バランスのよいものに仕上げてから、昔の濃さを支持していたアメリカ市場だけでなく、世界的に高い評価を受けるようになりました。こちらのアリゴテは、生き生きとした酸味とふくよかな果実味が調和した飲み心地です。

南仏からはシャトー・ペスキエの赤で桜のラベル15年。パーカー・ポイント92点を獲得したコート・デュ・ローヌ地方の赤です。優良年の2015年は凝縮感のある綺麗な果実味と柔らかなタンニンがあり、パーカー高得点のイメージとは反して、洗練されたワインに仕上がっています。ラベルに描かれた桜も、心地よい旨味と余韻が楽しめるワインのイメージによく合っています。

アルザスのマルク・クライデンヴァイツでクリット畑のピノ・ブラン16年。クライデンヴァイツ氏は早い時期からビオディナミ農法を実践し、1989年よりビオディナミの称号であるデメテールが認定されています。この区画のピノ・ブラン種は樹齢が50~60年と高く、鉄分と小石の多い花崗岩質土壌と共にリッチな味わいを醸し出しています。一般のピノ・ブランより複雑でバランス良く、お食事に合わせやすい白ワインです。

南仏・ルーション地方の名手ガルディエのマ・ラ・カーヴ14年。米「ワインスペクテーター」誌でもルーションの新しい生産者の一人として紹介されています。馬を使って土を掘り返し、肥料も基本的には使用せず、必要な時は家畜の糞と食物をまぜたものを使用します。病気の時は、イオウとオレンジの皮を松脂と混ぜて使用。必要最小限にする為、松脂と混ぜて用います。シラー種主体に、グルナッシュ種、ムールヴェードル種、他をブレンドした赤は、南仏特有のスパイス、ふくよかさがありながら、澄んだ果実味が楽しめます。

シャンパーニュ地方からはドラピエ社のブリュット・ナチュール。このドラピエ社の白眉ともいうべきシャンパーニュは、有機栽培のピノ・ノワール種100%と、ドサージュ(糖分添加)無しの自然な味わいで、自然派生産者のパカレ氏や故ラピエール氏が愛飲していたのも頷けます。ピノ・ノワール種本来の太い酸味と、厚みのある味わいをお楽しみください。今回は希望小売価格7,200円のところ特別価格でのご提供です。

次はスペインのお値打ち白ワイン、アルタビンのプティット・ホワイト16年。2001年創業とまだ新しいワイナリーですが、当主のジョアン氏は代々ワイン造りの家系出身ということもあり、 安定して品質の高いワインを生産しています。ガルナッチャ・ブランカ種主体のワインは、豊かな果実味が酸味とミネラルにより引き締められ、食事が進む親しみやすい味わいが魅力です。

食品からはサンセホのホットチョコレート。ホットチョコートといえば、日本の甘いココアをイメージしますが、これはカカオの風味を楽しめる大人のチョコドリンクです。この商品はスペインの有名デパート『エル・コルテ・イングレス』や、グルメ・ショップで販売されているそうです。これからの季節、バレンタインの義理チョコとしても最適です!

<おいしい作り方>①本格的な作り方は鍋にホットチョコレート粉末と牛乳(150ml)を鍋に入れ火にかけ、ゆっくりと混ぜながら温めます。②お手軽な作り方はカップに粉末を入れ、上から熱い牛乳を注ぎ入れてよく混ぜて溶かします。(少しダマになりやすいです)

サンティアゴのペドラス社のチョコレート。このチョコの名前でもあるサンティアゴの街はキリスト教カトリックの巡礼地として世界遺産にも指定され、世界中から癒しや奇跡を求めてこの地に巡礼にくるそうです。人生を立ち止まり、変わらない存在との出会いを求める旅、幾日間も歩き求めて最終地で味わうチョコレートの味わいは格別でしょう。歩いた人しかわからない領域でしょうが、それを思い巡らしながら食す想像力も神から与えられていることを感謝します!

地元、北海道産のメグデュカ。デュカはエジプトの調味料で、ハーブやスパイスたっぷりのお塩。料理にかけるだけで、お気軽にエスニック風味が楽しめます。地元産の昆布や、スパイスも調合されているので、普段エスニックな味付けに慣れていない方でも十分に楽しめます。パラリとかけるだけで、味わいが変化し、料理のアクセントになり、会話もはずむこと間違いありません!このスパイシーな味わいに合うワインは、南仏のシラー種というのが、フジヰスタッフの意見でした。

2018年 1月

今月は、ちょっと難しいお話です。

最近は毎月のように、北海道産ワインのイベントが行われ、私もなるべく参加するように心がけています。こういったイベントで多いのが「パネル・ディスカッション」と呼ばれる公開の討論会で、各ワイナリーや行政の担当者等がテーマに沿って発言をします。昨年開催された公開討論会では、アメリカでのワイン産地の発展がテーマでした。

今では名産地として知られるカリフォルニアは1850年代からワインを造っていたが、世界的に評価されるようになったのは1970年代に入ってからです。病害虫を乗り越えてワインの品質を上げ、産地の知名度を高める為に行った方法は、その地区内全ての生産者が、ワインを出荷する際に「1リットルにつき1円」の様な形でお金を集め、その資金で大学や研究機関に問題の解決法を研究してもらったり、産地の知名度を上げる為のイベントを開催したそうです。

この時の司会者が、「こういった形で日本でも産地の発展は出来ないだろうか?」と質問すると、参加していたアメリカ人のブルース・ガットラヴ氏(岩見沢10Rワイナリー)が答えたのはたった一言、「デモクラシー(民主主義)!」でした。広くて新しい国アメリカは、国土開拓の歴史が全て。西へ西へと開拓を進める際に問題が起こると、皆で資金を出し合い解決法を見つけては前に進んだそうです。

私も「デモクラシー」という言葉は知っています。でも、この言葉は歴史の教科書の中か、政治家や組合等が行う事で、自分たち日本の生活ではあまり使わない言葉だと思いました。北海道内でも、規模も産地も違う各ワイナリーが、一つのテーブルに集まり討論をして何かを決めるという事は、多分大変なことです。でもこうした際に必要となるのが「民主主義」らしいのです。私たち日本人は、共同作業に関しては欧米からまだ学ぶ必要があるようです。

さて今月のおすすめワインです。

千歳ワイナリーが造るピノ・ノワール16年。北海道のピノ・ノワールのルーツとも言える、余市の木村農園。92年に苗を入手してから、ピノ一筋でやってきました。繊細で上品なミドルボディで、チェリーなどの果実の風味と上品なフレンチオーク樽の香りを特徴としています。半年から1年ほど熟成させると、更に味わいが開いてくるでしょう。

フランスのボルドーからはシャトー・ジョアナン・ベコの11年。シャトー・ボーセジュール・ベコのオーナーである、ジェラール・ベコ氏の娘ジュリエット・ベコ女史が2001年2月から所有するワイナリーです。グリーン・ハーベスト(間引き)により収量を厳格に制限し丁寧に仕立てられるワインは、果実味の凝縮感がありながら、柔らかなタンニンを持ち、優しさや丸みを感じられます。女性醸造家の情熱や思いが詰まった1本を、ぜひこの機会にお楽しみください。

ブルゴーニュ地方の大手生産者、ジョセフ・ドルーアン社のアリゴテ16年。メゾン・ジョゼフ・ドルーアンは1880年に古代ローマ要塞の壁の内側に位置する、ブルゴーニュワインの中心地ボーヌに創立されたワイナリーです。130年以上もの間、家族経営にこだわり、頑なに創業当時から受け継がれるテロワールへの信念を守り、「エレガンスとバランス」を追求し続けています。このアリゴテ種は綺麗な果実味とほのかな火打石のニュアンスを感じられる、酸のしっかりとしたフレッシュな白ワインです。この低価格でもブルゴーニュの良さが楽しめるお値打ちな白です。

次はニュイ・サン・ジョルジュ村のティボー・リジェ・ベレールが造るブルゴーニュ規格の白。リュニー村とモンタニー村のシャルドネ種をブレンドすることで、ふくよかでミネラリーな味わいになっています。2012年はブルゴーニュの当たり年で、熟成によりきれいな果実味とこなれた酸味との調和が楽しめます。

ミッシェル&ジョアンヌ・エカールのサヴィニ・レ・ボーヌ ルージュ ヴィエイユ・ヴィーニュ14年。長い商品名で申し訳ありません。この生産者は元々サヴィニ村を代表するモーリス・エカールの息子夫婦になります。諸事情があり、「モーリス・エカール」の名前とワイナリーを売却しました。その品質が以前のレベルに達していないと考えたミッシェル氏は、ドメーヌの再興のため約1/3になった畑を基にワイン造りを始めました。入魂のサヴィニ村名ワインが超特価でのご提供です。

南仏で当社大人気の生産者ダンデゾン。35haの畑は海抜200mに位置し、ワインは50%がドメーヌ名でリリース、残りはエステザルグのワインにブレンドするか、ネゴシアンに売ってしまいます。基本は、除草剤を使わず、銅や硫黄を使用。ただ、病気に罹った際には、薬を使うこともあります。ラベルに牛が使われているのは、元醸造責任者のニックが牛が好きだったことと、ラベルを見て「雄牛=フルボディ」というたくましいイメージを連想させるためだそうです。シラー種100%からのワインは、雄牛のように濃くて強い味わいです。

ロワール地方からは、プイィ・フュメ地区のタボルデが造るソーヴィニヨン・ブラン種の白。人気のプイィ・フュメと、隣村のサンセールは、価格も3~4,000円以上の高級ワイン。そんな中でダボルテの白は、品質とお値打ち価格で、社内試飲では満場一致で決めたロワールの白。イヴォンとパスカルの「タボルデ兄弟」が1981年に設立したドメーヌで、畑では農薬や除草剤、化学肥料などはほとんど使用せずに自然な農法でワイン造りを行っています。16~18℃の低温で約2ヶ月かけてじっくりと醗酵するため、味わいはクリアでミネラル感に溢れています。

LGI ビッグ・レッド・ビースト16年。ラベルを見るとまるでカリフォルニア・ワインかと思うようなヘタウマのビースト(野獣)が描かれています。しっかりとした濃い系の果実味があるのに、全体を渋みと酸味が上手くまとめ上げて楽しませてくれます。コスパ抜群のリッチな南仏産赤ワインです。

シャンパーニュ地方からはピエール・パイヤールのレ・パスセル。ブジー村のパイヤール家では、力強いピノの産地で知られるこの村の葡萄だけから造られます。パワフルなこの村の味わいに、フレッシュさとエレガンスさをもたらすため、このキュヴェではシャルドネ種を40%も加えて、独自の上品さとふくよかさが楽しめます。葡萄栽培は20年前からリュット・レゾネで行っており、自然の野草で覆われた葡萄畑では、ここ15年間、化学肥料を一切使っておりません。ノン・ヴィンテージですが、瓶詰め後42ヶ月間も熟成を行っており、生き生きとした細かな泡が駆け抜ける味わいは、ふくよかな果実と細かな酸を備えています。グラン・クリュの力強さとエレガンスに、長期熟成の奥深さを堪能できます。

イタリアからは南の濃い系ワイン、ヴィニエティ・デル・ヴルトゥ-レのアリアニコ種の赤。畑は標高500m以上の高い所にあり、南部でも冷涼です。アリアニコ種は晩熟ですが、成長過程では涼しい気候を好むため、最適の産地。認証はありませんがオーガニックに近い栽培方法です。クモは化学的物質に弱い生き物で、その存在は畑が健全で自然であることを示します。濃厚で濃いワインですが、酸があるので、シロップのような濃さまでにはなっておらずバランスが良い味わいです。

次は食後酒に最適な、薬草がたっぷりのイタリア産プレミアム・ヴェルモット。カルパノ社のアンティカ・フォーミュラーは、私が一番好きなヴェルモットです。お食事とワインを終えて、ちょっと飲み足りない時や、少し音楽でも聞きたい時に最適なお酒です。甘さとハーブの苦旨みが、奥行きの深さと重層的な味わいで、特に寒いこの時期には欠かせません。ぜひ一度お試しください。

スペインのシェリーでは、バルバディージョ社が英国の酒商ベリー・ブラザーズ・ラッド社の為に造ったオロロソ・タイプの辛口シェリー。シェリー好きの人には是非試して頂きたい熟成シェリーです。英国最古のワイン&スピリッツ商が、生産者との深い絆より生まれたオリジナル・シェリーです。熟成感の中にもフレッシュさがあり、輸入過程における劣化を感じさせない抜群の状態です。肉料理や中華料理もそうですが、濃厚なチョコレート・デザートにも相性が良いです。

日本酒では、鯉川酒造の別嬪(ベッピン)純米酒。寒さが続く中で温めて美味しくなる日本酒をご紹介します。全国燗酒コンテストで2度の受賞歴があり、実際に温度を上げながら試してみると、まろやかになり全体の調和がとれてより美味しくなりました。ただ、温度を上げ過ぎるとアルコールが強く感じてバランスを崩してしまうので、ぬる燗(40度程度)がおすすめです。

2017年 12月

近年、北海道産ワインの評価が上がるにつれて、行政側でもワインを応援するイベントが増えています。今回、「道産ワインと胆振地方の食・魅力発信セミナー」が11月16日、洞爺湖のウインザーホテルで開催され、私も参加させていただきました。


2008年、日本開催のサミット会場となった、北海道で最も豪華なホテル、ウインザー。今回はここの総料理長が6種類の道産ワインに最適な料理を地元の食材を使って考案し、ワインと食の組合わせを体験するという贅沢な会。ただ私はウインザーで食べた事があるのは、前にここで購入した数種のパンしかありません。そんな「おのぼりさん」状態でしたが、第一部のセミナーで飯島総料理長さんのお話を聞いて驚きました。

飯島さんの前職場は日本で最高の朝食と評価された、栃木県那須高原に4万2000坪の敷地を持つ高級リゾートの二期倶楽部。那須では敷地内のガーデンで野菜栽培と、調理の両方をされていた飯島さん。更に雄大な自然が残る北海道に来て、素材探しと新しい食材を使った料理に打ち込んでいる姿に私は感動を覚えました。洞爺湖を見渡す山の頂上に立つお城のようなホテル、私のイメージでは日本中どころでは無く、世界中から最上の物を取り寄せているイメージでしたが、飯島さんが来てからは地元の食材にこだわり、地元の生産者とミーティングを重ねて、独自の味わいを追求しているそうです。そして今、ウインザーでは地元のお祭りや、イベントに積極的にブース等を出して参加しています。出店の際は食器やサービスも含めて本物にこだわり、食で感動していただくことで、洞爺の皆さんに愛されるホテルを目指していると語っていました。


次の第二部は試飲と試食。最初の鶴沼ヴィンヤード白は、マスカット香が華やかで食事とは合わせ辛いイメージでしたが、生の帆立を使ったマリネにマンゴーを加えることで、マスカットとマンゴー二つの香りが口中で共鳴し、閃きのある前菜となりました。

今回、私の注目はロゼワイン。千歳ワイナリーのピノ・ロゼに、ヒラメのお寿司と、霜降り和牛のローストの2品が用意されます。お寿司はポン酢・紅葉おろし・シソを使って、ワインの酸味と上手く調和していました。でも次の霜降り和牛の様な強い食材には、赤ワインでなければ負けてしまいそう。そこで牛にドライフルーツのソースを加える事で、フルーティなワインとの相性が良くなり、ピノ・ノワール種のタンニンと旨みを持つ辛口のロゼが、肉の脂肪分に溶け込んでゆくような感覚は初めての経験でした。

こうして今回、6種のワインに12品の料理が用意されていました。


さて、農学部で有名な北大は、今、ワイン研究にも目を向けています。道庁から市町村までの行政も、ワインが町おこしに役立つと気付き、動き始めています。当然、葡萄農家さんと、ワイナリーは全力で打ち込んでいます。5年、10年後、道産ワインが更に美味しくなり、道民だけではなく、全国のワイン好きから愛される事を願って私も努力を続けて行きます。

そこで皆さんの応援方法は、例えばカニやシカ肉など地元の良質な食材を入手した時に、道産ワインと共に味わってみませんか? 洋食でなくてもいいです。いつもの調理法でも、別に小皿を数枚用意して、ミネラル分の多い塩、粗引きコショウ、レモン汁、柚子こしょう、オリーブオイル、バルサミコ酢等を各小皿に入れます。そして食材とワインが調和する調味料を色々食べ比べをしてみると、食卓に楽しい会話と発見が見つかる事でしょう。


さて、今月のオススメワインです。

まずは地元から、余市・田崎正伸ソーヴィニヨン・ブラン16年。大手である北海道ワイン㈱の契約農家の中で別格の扱いを受ける田崎農園。ここが試験栽培を始めたソーヴィニヨン・ブラン種の初成り葡萄からの白。植えて3年の若木ですが、爽やかな酸味を持った味わいはまさにソーヴィニヨン・ブラン種。今後、木の成熟と共に、将来が期待されます。


フランス・ボルドー地方からは、ムーリ村のシャトー・ベレール・ラグラーヴ97年。20年を経てまさに飲み頃のボルドーです。若くてジューシーなボルドーも楽しいですが、熟成による旨みと複雑さにはかないません。「まさにボルドーの真骨頂!」といった感じです。また、今年二十歳になられた若い方々へのプレゼントとしても最適ではないでしょうか。


仏ブルゴーニュ地方からは 期待を裏切らないグロ・フレール・エ・スールのオート・コート・ド・ニュイ地区の赤で、作柄の良かった15年産。以前は果実味豊かで力強いスタイルで知られる生産者でしたが、オーナーが病気をして以来、洗練されたエレガントな造りを目指しており、味わい深いワインとなっています。2015年は良質な葡萄が収穫され、上質な果実味にオーク樽の香ばしさが合わさり、若いうちからでも芳醇な味わいを楽しむことができます。


同地区での上級品は、ヴォーヌ・ロマネ村の名門ジャン・グリヴォでこの村の12年産。ジャン・グリヴォは18世紀の末にまで遡る由緒正しき造り手です。ベルベットのようなエレガントな喉越しが、このドメーヌの共通の特徴。この赤ワインは、ヴォーヌ・ロマネ村内の数区画からのブレンドから造られています。綺麗なチェリーの風味、しっかりとした果実味とタンニンを楽しめる、旨みのあるワインです。


ブルゴーニュの白では、若手生産者の中で注目度ナンバーワンのバンジャマン・ルルー14年。果実の純粋性を表現する達人で、オーク樽のニュアンスはほんの僅かしか感じさせないようにしており、果実のみずみずしさを感じることができる上質なワインです。奥まった位置のオーセイ・デュレス村は、控え目な値付けで良品が見つかる、とっておきの産地です。


ムルソー村の人気生産者フランソワ・ミクルスキの赤、白。当主であるフランソワ・ミクルスキ氏はボーヌで醸造学を学んだ後、カリフォルニアのカレラで研修を受けます。白は天然酵母を用い、発酵に3~4ヶ月もかけます。熟成はオーク樽で12ヶ月以上、樽のニュアンスが出過ぎないように新樽比率は20%以下に抑えています。赤は15~17日間ステンレスタンクで発酵させた後、オーク樽にて14ヶ月以上熟成させます。希望小売4,000円以上の品が特別価格で限定入荷です。


南仏からは、エステザルク農協が造る安旨ワイン、プティ・アンデゾン赤。当社で大人気ワインであるダンデゾン・ヴィエイユ・ヴィーニュのセカンド的ワインです。16年ヴィンテージよりシラー種はダンデゾンのシラー種のみを使用し、グルナッシュ種は南部の葡萄を使用。シラー種2/3、グルナッシュ種1/3で、今まで以上にダンデゾンの品質に近づきました。ダンデゾンは無濾過、無清澄で濃厚ワインでしたが、このプティアンデゾンも力強い果実味は流石です。


シャンパーニュ地方からは、リッチな味わいで有名なゴッセ社グランド・レゼルヴ・ブリュット。1万円弱のプレミアム・シャンパーニュが、なんとビックリの価格です。豪華なおせちと共に味わう、年越しの泡はゴッセで決定です。


イタリアからは、コスパの高さで知られるファルネーゼ・ファンティーニ社のシャルドネ種と、ピノ・グリージョ種の白2種。辛口評価で知られるルカ・マローニ誌で常に最高評価を受けている生産者です。2種共に、12度で約20日、ステンレスタンクで発酵させます。その後、良質な澱とともにステンレスタンクで約3ヶ月熟成させます。シャルドネはレモンライムの香り、ふくよかな果実味とミネラルのフレイバーがあり、ピノ・グリは香ばしさとメリハリ感が楽しめ、共に爽やかでバランスの良いワインです。


スペインからボデガス・カスターニョの赤、ソラネラ15年。カスターニョ家では、自然が与えてくれた贈り物、天然の良質な土壌と、モナストレル種を大変誇りに思っています。彼らは先祖代々受け継がれてきた伝統を決して忘れることなく、更に新しい技術の開発に心血を注いできました。3品種のブレンドによる完熟した濃厚な果実味は飲みごたえがあり、少し贅沢な時間を与えてくれます。


ドイツ、モーゼル地方からは、コスパワインの代表格トーマス・バルテン家のやや甘口リースリング15年。畑の50%以上が急勾配の斜面で、その傾斜はなんと40%~75%。ワインは自然なものであるべき、そして自然のままであり続けるべきと考え、培養酵母は使わず、自然酵母を使って発酵させています。デザートワインまで甘くないので、どなたでも飲みやすい万能ワインです。


チリからコイレ社のロヤル・カルメネール13年。コイレは、1885年から6世代にわたる栽培醸造家のウンドラーガ氏が2006年に設立したプレミアム・ワイナリーです。コルチャグア・ヴァレーで最も標高の高いアルト・コルチャグア地区に畑を所有し、バイオダイナミックとオーガニック農法で栽培しています。凝縮したスパイス、オレンジピールにカカオ、森林を思わせるクリアな香り立ちがあり、しっかりしたコクと深みのある均衡のとれた味わいで、滑らかなタンニンが余韻まで続きます。インパクトのあるワインをお探しの方におすすめです。


アルゼンチンからは、トップ・ワイナリーのモンテヴィエホが造るマルベック種の逸品、リンダフロール08年。畑では環境に配慮した有機農法による栽培を実践し、ミッシェル・ロラン氏監修でポムロールのシャトー・ル・ゲ等のテクニカルチームがワイン造りを担当、世界でもトップ・レベルのワインを生産しています。味わいはふくよかで滑らかな果実味と、フレンチオークの上品な樽香が見事に調和しており、9年の熟成により濃さだけではなく、飲み頃の旨みも楽しめます。


ハード・リカーでは 仏アルマニャック地方の名門サマランス社の8年熟成アルマニャック・ブランディ。単一種の葡萄(ユニ・ブラン種)、単一蒸留所、単一生産地で、シングル・ド・サマランスと名前が付けられている通り、全てシングルにこだわりぬいており、このほかにも芳醇なフローラルの香りをつけるため澱を加えたり、自然な甘みだけを出すためにリキュールや砂糖を加えないなどのこだわりを持って造られています。滑らかな口当たりを持ち、香り高い上品な香りが口中に広がる高品質なアルマニャックです。


ラムでは、プランテーション・オリジナル・ダークラム。カリブ海の島でバーボン樽熟成の後、クオリティーの高い物だけを、わざわざフランスへ運び、コニャック樽で再熟成と、何とも贅沢な造りのラム酒です。ストレートでももちろん美味しいですが、ダークラム仕様のカクテルを秀逸に仕上げます。「マイヤーズでは少々甘くて・・・」と思ってらっしゃる方に最適な味わいです。なお、同じプランテーションで、アルコール69%もあるダークラムと、3つの島からのラムをブレンドしたスリースターズ(ホワイトラム)も、本当はお薦めに入れたいくらいの品質でした。


ビールでは、ベルギーの欧和(オーワ)ブリュワリーが造る黒欧和(クロオーワ)。以前、某航空会社の機内誌に今井礼欧氏の記事が載っていて、是非当店でも取り扱いたいなと思っていたビールです。しかも今回はボルドーで”クロ・レオ”を造る篠原麗雄氏とのコラボとなると見過ごす事が出来ません。


食品からはスリランカのマーズ・ハッピー・ライフ・キッチン社のカレーペースト。料理をカレー風味にしたいけど、普通のカレー粉ではもの足りない、そんな時に最適なカレーソースです! スパイシーで酸味のバランスのとれた味わいです。瓶に入っているので、開けても冷蔵保存出来るので便利です。マンネリ化した家庭料理にちょっと変化球を投げてみてはいかがでしょう。


ドイツ・メステマッハー社からはライ麦、オート麦等から作られたとても重たいパン、ドライコルン。これほど栄養素の高いパンはないでしょう。原材料は、有機全粒ライ麦、有機オート麦、有機大麦、有機亜麻仁、海塩、有機ゴマなど、身体に良い物ばかり。繊維質、ビタミンB、ミネラルたっぷりです。おすすめの食べ方は、厚めにカットしたセミハードチーズをのせてこんがりトーストします。クリーミーなチーズがドイツパンの複雑味、酸味を包みこみ、あとをひく美味しさです。朝食にいただいたら、朝から元気に活動できそうです。このパンは、7枚カッとされていて、丁度一週間分です。ワインのおつまみにも最適で、ミネラル豊かな白ワイン、酸味やスパイシーな赤ワインにもよく合います。※お腹に負担をかけない為、玄米のように、何度も良く噛んでお召し上がりください。


北海道からはアグリシステム社の小麦ヌーヴォー。ボージョレ・ヌーヴォーにあやかり、最近、様々なものが初物と称して紹介されています。この道産の粉もそのひとつ。この粉で、パンを焼きましたら、いつものパンより粉の味わいが深く美味しく感じました。初物に感謝する心も相乗効果になっているのでしょうか。とても簡単に作れ、かつ美味しいパン「ドデカパン」の作り方を、YouTubeで紹介しています。「世界一簡単かも??基本のドデカパンの作り方」で検索ください。ドデカパンをこの粉で焼きましたら、フジヰスタッフにも大好評でした!

2017年 11月

10月、家内の両親が数年ぶりに札幌に来ました。

初日の夕食はうちの家族3名と両親の5名で、札幌駅西側に出来た、六花亭ビルの上にある「モリエール・カフェ 降っても晴れても」でディナー。ワイン屋の仕事をしていると、沢山の美味しいお店とお付き合いがあって、お店選びはかえって悩んでしまいます。今回は両親が高齢なのと、義父の江戸っ子気質もあって、何皿も出てくるコース料理では無く、メインの料理中心でくつろげるお店で選びました。

前菜のサラダはとても綺麗な盛り付けと、具材ごとの味付けが見事で、小食の義母も完食してくれました。メイン料理は私と息子と義父の3名は牛肉の赤ワイン煮を選び、女性陣は魚料理のクネル。男性ですとサラダと、メイン一品では足りないと思われますが、 メインの料理を半分ほど食べた頃にクネルにはリゾット、肉にはビーフシチューとご飯が熱々の状態で、おかわりの様に盛りつけられ、お腹は十分満たされます。〆のデザートはミシュラン北海道版で三ツ星評価を受けたレストラン・モリエールのカフェですから、提供の仕方も、味わいも大満足。両親に喜んでいただき、私もホッとしました。

翌日は私が運転して、藻岩山の頂上から札幌の景色を眺め、その後はお義母さんの希望で北大のイチョウ並木を散策、夕食は自宅で鍋料理を頂きました。その食事中、義母から驚くべき話しを聞かされたのです。

この「独り言9月号」で、私は家内と東京の新名所となった「ギンザ・シックス」に行った事を書きました。ギンザ・シックスではランチの値段が超高いので、このビルを出て、裏側にあるラーメン店「むぎとオリーブ」で安くすませた話です。義母はその話が気になり、ギンザ・シックスに行った際にそこの案内の方に「このビルの裏にあるという「むぎとオリーブ」というラーメン屋さんは何処にあるの?」と聞いたそうです。

私はその話を聞いて目が点になりました。義母は「その方は親切で、ラーメン店に近いビルの出口を教えてくれて、出ると正面にあったのでラーメンを食べて来た」と言っていました。ギンザ・シックスのスタッフの方、義母が失礼なことを伺いましたが対応していただきありがとうございます。お返しで次に私が伺った際には、ギンザ・シックス内で食事をさせていただきます。

それでは今月のおすすめワインです。

北海道からは、藤野ワイナリーがリンゴで造るスパークリングワイン、シードル16年。札幌市の中心部から車で約30分強で、気軽に行くことができるワイナリー。亜硫酸塩(酸化防止剤)を最小限に抑え、無濾過であることと天然酵母で醸造する、より自然に寄り添うワイン作りを目指しています。アルコール度数6度と低めな為、アルコールに弱い方でもお楽しみいただけます。リンゴの爽やかさが楽しめるワインです。

長野県からは小布施(オブセ)ワイナリーのちゃぶ台ワイン16年。フランス産のアリカント・ブーシェ種を親に持つ日本の伝統的赤品種であるアリカント種を使用。このワインはイタリアやフランスでよく見かけるような、ワイナリー内の計り売りワインのイメージで造られました。適度に濃さのあるバランスの良いチャーミングな味わいで、テーブルではなく、ちゃぶ台に置いて、コップで家族や仲間と楽しく気軽に飲めるワインです。

フランス・ボルドー地方からは、サン・ジュリアン村の名門シャトー・タルボ14年。高騰しているブルゴーニュ地方に比べ、やっとボルドー地方の価格が落ち着いて来ました。しなやかで魅力的なサン・ジュリアン村の第4級格付け。年末に向けて今のうちに確保したいワインです。

ボルドーの白では、クロ・フロリデーヌの白14年。名醸造家、故ドュニ・デュブルデュー氏が所有するシャトーの一つ。氏はスキン・コンタクトや樽発酵、熟成など、現代的な手法を取り入れた先駆者。剪定などは全て手作業、有機肥料の使用や除草剤の不使用など、化学肥料などの使用を抑えています。ソーヴィニヨン・ブラン種とセミヨン種を主体に造られ、石灰質土壌の畑に由来する爽快な果実味、透き通るようなミネラルが特徴の白ワインです。

お値打ちボルドーでは、シャトー・ピュイグローの11年。銘醸『ル・パン』のティエンポン家が、ボルドー、コート・ド・フラン地区に所有するシャトー。1983年のファースト・ヴィンテージより評論家にも絶賛され、安定した品質と抜群のコストパフォーマンスで大人気のシャトーです。ボディは力強く、熟した赤い果実の豊満な果実味と、しっかりとした渋みがとてもバランスの良いワインとなっています。

ブルゴーニュ地方からは、リュリー村のシャトー・ダヴネイ白09年。8年熟成により飲み頃を迎えた、貴重なブルゴーニュの白。ニコラ・ポテル氏の下で白のスペシャリストとして名声を高めた、ファブリス・レンヌ氏が醸造に加わったことで、 今、評価を高めている注目の生産者です。09年らしい完熟したアプリコットの風味に、木樽由来のカスタードの上品な香りが合わさり、余韻まで長く楽しめます。

お値打ちブルゴーニュでは、ヴェルジェ社のマコン・ヴィラージュ16年。通常ヴェルジェのマコンで一番ベーシックなワインは、マコン・ヴィラージュ”テール・ド・ピエール”ですが、この年は雹が降り難しい年だったので選別を厳しくし、言わば上級品を格下げして出されたワインです。希望小売¥2.500のところ、特別価格での入荷です。

赤では、特級畑クロ・ド・ベーズの最大所有者としても知られる、ジュヴレ・シャンベルタン村の名手、ピエール・ダモワが造るACブルゴーニュの赤14年。ジュヴレ村のお隣、フィサン村やクーシェ村の樹齢40年のピノ・ノワール種を使用しており、村名クラスと言っても過言ではない、タンニンと果実味が重なった味わいが楽しめます。

南仏からは、ローヌ地方の頂点に立つギガル社のシャトーヌフ・デュ・パプの赤11年。ギガル社の創業は戦後間もない1946年。その後、わずか半世紀にして北部ローヌ最上の生産者へと大成長を遂げました。平均樹齢50年の葡萄を使用し、温度調節をしながら3週間の醸し発酵。3年間大樽で熟成。よく熟した赤い果実のアロマ、タンニンはこなれており、プラムのフレーバーがあります。複雑でリッチ、ボリューム豊かで、誰もが満足できる飲み心地のワインです。

ロラトワール・サン・マルタンが南仏ケラーヌ村で造る赤13年。畑の主となる部分は、ラストーの丘から200mあまりの、ケラーヌ村の北東にあります。栽培は農薬や化学肥料は使わず、ビオディナミ農法を実践。熟した果実味にスパイスの風味が合わさった、まさに理想のローヌワインで、ジビエ料理とは最適です。

ロワール地方からは、今注目の生産者ジョナタン・ディディエ・パヴィオのプイィ・フュメ16年。収量が激減し、「16年産は入荷しないのでは?」と思われたワインが数量限定入荷です。フュメ香(スモーキーな香り)と、澄みきった果実味で楽しませてくれるスタイルは、この年も健在。旨みの乗ったスモーク・サーモンに最適です。

お値打ちなロワール地方の白では、プイィ・フュメやサンセール村に程近いカンシー村の生産者トロテローの15年。粘土石灰質土壌のソーヴィニヨン・ブラン種は、豊富なミネラルに凝縮した果実味と柔らかな酸味とが調和し、爽やかな品種の個性と、複雑さが見事に表現された逸品です。

シャンパーニュ地方からはJ・コンテのブリュット。高騰していくシャンパーニュで、古木のピノ・ノワール種50%、ピノ・ムニエ種35%と、黒葡萄主体で造られたふくよかで、お得なシャンパンを見つけました。泡立ち細かなクリーミーな口当たりに心地良い酸味。こなれた味わいで複雑さがあり、この価格では驚きの上質な味わいが楽しめます。

次はイタリアからのお得な泡、アントニーニ・チェレーザ社のスプマンテ。実はこのスパークリング、当社で人気のスプマンテ「マスティオ・デラ・ロッジア」がメーカー欠品し、代替で取ったのですが、試飲をすると活気のある泡と爽やかな果実味で、こちらも定番化に決定。一度お客さまに紹介してみようと思いオススメに入れてみました。

スペインからフルボディタイプの赤で、アタラヤ社の最上級品のアラヤ15年。ステンレスタンクで27度以下に保ちながら発酵、マロラクティック発酵は樽で行います。熟成はフレンチオークとアメリカンオークのバリック樽で15ヶ月後、 ろ過も清澄もせず瓶詰めします。ガルナッチャ・ティントレラ種のポテンシャルの全てがこのワインに詰まっています。濃くて強いフルボディワインがお好きな方にお薦めしたいワインです。

ドイツのモーゼル地区からプリュム社のリースリング種で、トロッケン(辛口)タイプの14年。プリュムは、モーゼル川沿いの険しい傾斜の土地に葡萄畑を作った先駆者の一人で、何世代にも渡り近代的手法で高品質なワインを生産してます。粘板岩土壌の土壌からの、フルーティで華やかな芳香をもったワインです。辛口でも果実味が豊かで、酸とのバランスの取れた爽やかな味わいが楽しめます。

アメリカ、カリフォルニア州のノース・コーストからボドキン社のソーヴィニヨン・ブラン14年。シェークスピアの史劇「ヘンリー5世」にちなみ、ボドキン(矢じりの古語)の名を冠した気鋭のワイナリーです。醸造家のクリストファー・クリステンセン氏はスタンフォード大学を卒業後、20代の若さでメドロック・エイムズにて醸造家として活躍する傍ら、2011年より自らのブランドで、繊細な食事にも調和するな上品なソーヴィニヨン・ブラン種の白を造り始めました。ハーブのように爽やかで、果実味の凝縮感の強い仕上がりになっています。

次は近年注目される、東欧からの白。1450年創業のクロアチアの老舗ワイナリー・イロチュキ・ポドゥルミが、クロアチア原産のグラシェヴィーナ種で造られた辛口白ワイン。今や世界標準となったドライアイスや窒素ガスで酸化を防ぎ、ステンレスタンクによる醸造でみずみずしい果実味と爽やかさがあり、魚介類は勿論、鶏肉や豚肉料理にも調和する、ふくよかさも楽しめます。

今月は当社では珍しい清酒のお薦め。仏・ロワール地方でワインを造っている新井順子女史が、杜氏として仕込んだ酒。熊本震災の復興に少しでも役立てばとの思いを込めて熊本の米を使用し、地元茨城の蔵元と造りました。「順子・純米大吟醸・吟のさと」は2種類あり、通常のヤブタ式搾り器で搾った物と、もろみを布袋に入れて、袋をぶら下げ搾った、袋吊りの二種。ヤブタ搾りと、袋吊りの飲み比べはとっても楽しめました。

食品からは、毎年秋に入荷するフランス産のとてもお得な、マセズ社のトリュフチョコです。高価なトリュフ・チョコが500gも入って、この価格は驚きです。味も量も大満足いただけると思いますので、まだ召しあがったことがない方はぜひお試しください! 食後に濃いめに入れたお茶と共に、このチョコを味わって頂くと、私はちょっとゴージャスな気分に浸れます。小分けにして、おすそ分けしても喜ばれると思います。

2017年 10月

9月の定休日に、店内の空調設備の点検・洗浄をしました。

当社が扱っているのはワインですから当然、空調には気を使います。お客様の店舗部分は1階だけですが、地下と2階は商品庫で、業務用エアコンが全部で6台。エアコンとセットの熱交換器も5台。この11台と、屋外の室外機4台も洗浄してもらいました。

店を移転して10年目。この場所は元、大手ハンバーガー・チェーンの店が入っていた為、各階には大きな業務用エアコンが2台づつ設置され、今は熱の出る厨房が無いので元の機材のままで十分だろうと、そのままで営業しました。

しかし夏場は思ったように室温が下がらず、その後に空調機器の清掃を実施しましたが効果も感じられず、結局は1階のエアコン2台と室外機を交換してやっと店内温度が下がりました。しかし、地下と2階部分は元の設備のままなので、いつかは手を付けなければ、と思っていました。

今回は清掃だけでなく今の空調設備の状態も判断してくれるような業者さんを探していると、昨年のエアコン洗浄3,000台、エアコンの修理、施工100台という業者さんを見つけました。ホームページから見積もり依頼をすると、誠実そうな営業の方が来て店の設備を見に来ました。その方の話しを聞いていて、空調の専門家らしい信頼感があったので、私は直ぐに洗浄を依頼しました。

そして当日、その営業担当の方と他6人の計7名が、揃いのユニフォームを着て朝8:30に集合して作業が始まりました。前回の清掃時も私は立ち会いましたが、天井に埋め込まれたエアコンのボディを外し、ビニールで囲んでから掃除機でフィルターのゴミを吸い取る作業でした。

しかし今回はボディだけでなく、本体を分解しプロペラやモーターを外してエアコン内部のラジエターをむき出しにします。その周りをビニールで囲い、車の洗車に使うような高圧ポンプで洗剤を噴射して汚れを落とします。本来ラジエターはアルミ地金の色でシルバーなはずですが、うちのは油と埃で真っ黒。これでは空気がラジエターを通過できず、冷却効果が出なかったのが一目でわかりました。

作業をした方が、「この汚れは油なので、以前のハンバーガー店の汚れだろう」と言っていました。噴射した洗浄水はタールの様に真っ黒で、ビニールの中を通ってバケツにどんどん溜まります。外されたフィルターやプロペラは、大きな桶の中で丁寧に洗います。こうした流れ作業が夕方の5時過ぎまで続き、全ての機械の清掃が終わりました。

そして恐る恐る、地下と2階に設置された古い機械の寿命を聞いたところ、今回の洗浄でもう何年かは使えるだろうと言われました。業務用のエアコンは当然高額で、それを何台も交換すると多分2~300万円にはなるでしょう。私は後2~3年は頑張ってね、と機械にお願いしました。

そして今回依頼した、日美装建さんのプロの仕事には感謝しました。当社の主な納品先であるレストランさんは、厨房があり油汚れも多いと思います。フィルター、ラジエーターが詰まると、冷気が出なくなり、その結果モーターは止まることなく回り続ける為に、故障してしまうそうです。時々、空調の点検、洗浄をお薦めします。

それでは今月のお勧めワインです。

今年もヌーヴォーの季節がやってきました。シャトー・カンボン(M.ラピエール)ボージョレ・ヌーヴォー。有機栽培ボージョレ・ヌーヴォーの代表格シャトー・カンボンが昨年よりもお安くなりご紹介です。雑味の無いきれいな味わいは故ラピエール氏の伝統をしっかりと受け継いでいます。

今年の新顔は、ジョヴェール(ジュンコ)ボージョレ・ヴィラージュヌーヴォー。元ドメーヌ・ボワルカのオーナーだった新井順子女史がブルイィで葡萄の摘み取りから醸造まで丹念に行います。急勾配な畑、ポン・デュ・ディアブルからの出汁系旨みのきいたヌーヴォーをお楽しみください。

イタリアからは、大人気ファルネーゼのノヴェッロ(新酒)。ボージョレとノヴェッロの違いはノヴェッロはイタリア全土で造られ、品種も規定がないので、その生産者の個性、地域性が反映されています。南イタリアの太陽の恵みをたっぷりと感じられる、濃厚な果実の味わい。新酒ならではのフレッシュ感と葡萄の凝縮によるフルーティさがマッチして、飲みやすいけれど飲み応えのある味わいとなっており、それゆえ、ワイン初心者から幅広い層に人気があります。

フランス・ブルゴーニュ地方シャトー・ド・サントネが造るメルキュレ村の赤。除草剤に頼らず耕作するとともに、草生栽培を施して土壌の微生物層を活性化するなど、ビオロジック栽培を実践しています。また、ワイン醸造は伝統的な手法を取りながらも、空気式圧搾機や自動ピジャージュなど、常に最新の設備を投入し、テロワールの特徴を最大限引き出す醸造が行われています。グレート・ヴィンテージの2010年産。熟成感が程良い、エレガントなワインです。

南仏からは最高峰のシャトーヌフ・デュ・パプを造るジャナスがヴィオニエ種100%で造る白。2015年はローヌ地方はグレートヴィンテージで、ボリュームのある果実味があり、ワインアドヴォケイト誌で90点の高評価。凝縮感と風味の豊かさは同じヴィオニエ種で造られるコンドリューを彷彿とさせ、この価格では驚きの上質な味わいです。

ロワール地方からは、アルフォンス・メロ・サンセール・ブラン。ロワール川上流域でビオディナミ(自然農法)を実践する生産者で、凝縮と樽熟成による複雑さが楽しめます。このワインが僅かにラベル不良があり特別価格となりました。次の16年は雹害のため、この地域は収穫量が少なく価格が高騰しています。中身勝負というお客さまにもってこいのワインです。

同じロワール地方でマルク・ブレディフのヴーヴレ村の白。マルク・ブレディフは、1893年エルネスト・ブレディフ氏によって創設されました。1980年にパトリック・ラドゥセット男爵に引き継がれ、これまでの伝統に新たな技術を導入し飛躍的な発展を遂げています。完熟したシュナン・ブラン種からの蜜のような香り、柔らかい果実味と強すぎない甘みが絶妙なバランスで、まったりと飲みたい時におすすめです。

アルザス地方からは老舗ワイナリー、ヒューゲル社が造るお手頃な白ワイン。アルザスの高貴品種を組み合わせて造られたジョンティは、 ゲヴュルツトラミネール種、ピノ・グリ種、リースリング種、ミュスカ種、シルヴァネール種の品種の個性を見事に調和させた逸品。輸入元希望小売価格2,100円が特別価格で入荷しました。

イタリアからはバローネ・ピッツィーニのスパークリング・ワイン、フランチャコルタ。シャンパーニュを凌駕するほどの上質なスパークリングワインを産出するフランチャコルタから、30ヶ月の瓶熟成を経て造られた極辛口のブリュット・ナチュレ。ワイナリーは環境に配慮した有機栽培に力を注ぎ、葡萄本来の個性を味わうワイン造りをすすめており、年々評価を高めています。2013年産はシャルドネ種60%とピノ・ネロ種40%のブレンドで、構造がしっかりとした、風味豊かな味わいになっています。

イタリアの赤では、ラ・ソガーラのコミス。アンナベルタ社の別ブランドであるソガーラは、ヴェネト州ヴェローナの方言で”ソゲ”という言葉からきています。これは畑で葡萄の枝を束ねるために使っていたロープを指します。昔と現代を繋ぐ、また大切な友人との絆を繋ぐという意味が込められています。コルヴィーナ種、コルヴィノーネ種、カベルネ・ソーヴィニヨン種の3品種のブレンドが、バランスよくまとまり、飲みごろのおいしさが楽しめます。

次は超お得な、でかボトル入りワイン。エミリア・ロマーニャ州産の葡萄から造られる、モンテベッロ・サンジョベーゼ(赤)と、トレビアーノ(白)。2本分の1,500mlボトルで、香り高くバランスの良い赤と白が超特価980円!! この価格は見逃せません。BBQでもクッキング用でもこれ一本で大丈夫。質も量も兼ね備えたデイリーワインです。

イタリア中部のウンブリア州で有機栽培と、自然派の醸造を実践しているバローニ・カンパニーノ。ロッソ・ダ・ターヴォラはここのワインで入門編の赤。世界遺産アッシジの裏山で有機栽培の葡萄から造る風味豊かなワインですが、定価2、200円の品が、輸入元で扱いをやめる為に終売特価でご案内です。完熟した葡萄からの旨みと、果実味の豊かさが印象的な一品です。

シチリア州からはヴィニエティ・ザブがグリッロ種から造る白。グリッロ種はマルサラ酒用の葡萄でしたが、近年のクリーンな醸造法により、現在ではシチリアを代表する白ワイン用品種となりました。サンブーカのアランチョ湖周辺の畑からのグリッロ種をやわらかくプレスした後、香りを引き出すために低温で発酵。熟成はステンレスタンクで行います。華やかな果実の香りに、フレッシュでありながら厚みがあり、後味には心地よいほろ苦さを感じます。

スペインからはボデガス・ランガの白。ここでは代々受け継がれた畑を大切に管理しながら、1867年に小さな醸造蔵を建て、ワイン造りを開始しました。こちらのπ(パイ)は、標高900メートルの高地畑で栽培されている、樹齢60~80年の古木ガルナッチャ・ブランカ種を使用。凝縮した果実味、落ち着いた酸、豊かなミネラル感でなめらかな口当たりです。スモーキーでミネラリーな余韻が続き、心身ともに解きほぐされるような感覚を楽しめます。このワイン、個人的には「ぎょうざ」に最適と思っています。皆さんも一度、スペインのガルナッチャ種白と、ぎょうざをお試しください。

スペインで力強い赤を生む、トロ地区。ここで人気の生産者ボデガス・マツのエル・ピカロ。「マツ」という名は、日本語の「待つ、松」からわびさびをイメージしてつけた名前で、日本人にはとても親しみやすい生産者名です。このエル・ピカロはバリックで発酵し5ヶ月ほど樽熟成したタイプ。若々しい青年を表すラベルの通り、豊かな果実味に満ち溢れ、ジューシーな香りと力強い味わいの赤ワインです。

ドイツからは20年以上熟成した古酒です。廃業したモーゼル・シルト社が持っていた94年産白が当時と変わらない価格で入荷しました。エルデン村で最高の畑、トレプヒェンの斜度は約75%、モーゼル渓谷の中でも最も険しい斜面に広がっています。畑の向きは南南東。さらに樹齢の高い葡萄がワインに独特の個性とスタイルを与えています。今回は完熟を待って遅摘みしたシュペートレーゼ規格のワインを、甘さ控えめにに仕上げた「ハルプ・トロッケン」タイプです。

次は近年、注目されるポルトガルから、ソラール・ドス・ロボスの白。産地はポルトガル南部のアレンテージョ地方で、2002年に設立された若いワイナリーです。父から引き継いだ、娘のフィリパ女史が、最新の技術と女性ならではの感性で品質の向上に努めています。品種は地元品種と、仏系品種の計4種のブレンド。このブレンドが上出来で、柑橘風味の切れの良い辛口ですが、完熟した葡萄の果実味が感じられ、余韻も楽しめます。女性らしいイラスト風な可愛いラベルも、とってもキュート。

こちらも注目の産地、南アフリカから、フェアヴァレー社が造るピノタージュ種の赤。元の小作人である、黒人労働者達が共同で独立し、誕生した初のワイナリー。アパルトヘイト撤廃後の象徴とも言える、革新的なワイナリーが造るコスパの高い赤ワイン。南アフリカのオリジナル品種であるピノタージュ種100%で、豊かな果実味とスパイシーさが楽しめます。空気に触れさせることで全体のトーンが落ち着き、まとまり感が生まれるので、時間をかけて楽しむこともできます。

今度は大人気チリ産のエスピノ・ピノ・ノワール。フランスの辛口評価本「クラスマン」誌が、最高の3つ星評価を与えるブルゴーニュの生産者はわずかに15軒。その一人である、シャブリ地区のフェーヴル氏がチリで造るワインです。全体の40%はグリーンハーベストで収量制限し、完熟した集約のある葡萄に仕上げます。発酵後は、一部をフレンチオーク樽で熟成させますが、多くはタンクによる熟成。収穫も16年産と若いですが、香りにキノコや腐葉土を思わせる熟成香が感じられます。チリ・ワインでも、フランス人が造ると、何故かチリっぽく無く、フランス風に感じてしまいます。

次は食品からで、ギリシャのオリーブ・オイル2種類。この二種はよくあるオリーブの品種違いではなく、海側の産地と、山側の産地で区別しています。香り高く爽やかな味わいの海側と、ふくよかでコクのある山側は、 お料理やお好みで使い分けできます。良質で知られるギリシャのオリーブですが、ネックは高価なお値段。そんな中で、750mlで1,500円は絶対おすすめです! サラダやマリネには海側オリーブを使い、お肉や魚に合わせるなら山側がお薦めです。またこの価格ですので、揚げ物やいため物のオイルに使うと、上質な仕上がりになります。

最後は北海道の「風土火水」のお味噌。原料は北海道十勝の有機大豆に、無農薬・無化学肥料栽培したななつぼし玄米と、天日塩。この最高の原料を、日本で最高の自然派味噌の造り手、福井県のマルカワ味噌に依頼しました。1年間かけて仕込まれた、本物の味噌をお試しください。

2017年 9月

今月はお盆休みで家内の実家に行ったお話。

今や、東京の観光名所となった銀座6丁目の新商業施設「ギンザ・シックス」に私も行って来ました。ここに入っている海外の有名ブランド品には興味がありませんが、地下の食品売り場に新しいスタイルのワインや、日本酒のショップが気になっていました。館内に入るとお盆時期だからでしょうか、地下の食品街も大変賑わっています。長野のワイナリー直営店では、自社ワインだけではなく自家製のジャムや食品類が並び、新潟の清酒メーカーのショップでは、日本酒以外に麹を使った甘酒、塩麹、酒粕を使ったスイーツが並んでいます。そして、どの店でも買い物をされているお客様は殆どが女性でした。

そして屋上の庭園とウォーター・ガーデンを散歩して、時刻は昼過ぎ。家内がここでランチをしましょうと言い、レストラン街に行くと、どのお店も待ちのお客様が店の外まで並んでいます。何軒ものメニューを見ましたが、どこも驚くような銀座価格。親子丼が3,000円以上しているのを見て、私は「地下のパン屋さんでパンを買って、ベンチで座って食べようや」と提案。もちろん妻は反対で、二人の間に険悪なムードが広がります。

そこで妥協案は、このビルを出て近所の(安めの)お店でランチを食べようという事になり、見つけたのが店外に数人並んでいる小さなお店。店名「むぎとオリーブ」からスパゲティのお店と思いきや、ラーメン屋さんでした。5分程順番待ちの間に家内がスマホで検索すると、このお店はミシュラン誌にも載っている無化調(ムカチョウ・化学調味料無添加)ラーメンの有名店でした。

家内は醤油味の「鶏SOBA(トリソバ)」880円、私は100円アップの鶏SOBA大盛りを頼みます。ラーメン店らしからぬ店名から女性受けを狙った優しい味と思いきや、スープは醤油の味がビシッと決まり、ちじれの無いストレート麺はアルデンテのスパゲティを思わせるハリを持った仕上がり。安くても良質な味わいに満たされ、銀座のランチは大成功でした。

これには後日談があり、家内が東京の友人と会った際に「ギンザ・シックス」の話しになったそうです。多分家内は、「うちの旦那はケチで、ここは高いから外で食べよう」とでも言ったのでしょう。すると元同僚の女性は、私もここは高いと思って外に出たら、人が並んでいたので入った店が、同じ「むぎとオリーブ」だったそうです。皆さんにもお薦めします、「ギンザ・シックス」で買い物の後にここで食事が出来ない人は、このビル裏側の正面にあるビル1階にある「むぎとオリーブ」です。数人並んでいても回転が良く、それほど待たずに食べられると思います。

それでは今月のおすすめワインです。

千歳ワイナリーが余市産ケルナー種から造る白16年。余市町登地区・木村農園産のケルナー種でも、樹齢20年以上の区画が中心に造られています。2017年7月に山梨県で開催された「日本ワインコンクール」の審査会において、ここのケルナー2015年産が、欧州系品種の白部門にて金賞を受賞しました。同時に、この2016年産も同部門で銅賞を受賞しました。北海道を代表するミネラル豊かな辛口白ワインです。

赤では、余市町にある平川ワイナリーのセレニテ赤15年。主体品種であるレゲント種は、ファルツ地方ジーベルディンゲンの連邦ぶどう交配研究所で、ジルヴァーナー種とミュラー・トゥルガウ種の交配種に、さらにシャンボーソン種をかけ合わせたもの。特定のカビ菌に耐性があり、ビオワインの生産に向く品種です。ふくよかでキメ細かなタンニンが混じり合った複雑な味わいで、北海道の濃い赤ワインを探されている方におすすめです。

次は新しく取り扱いを始めた滋賀県のヒトミワイナリーから、白葡萄を原料に果汁と種皮をしばらく漬込む『醸し』という製法で造られたデラオレンジ。色素が抽出され、オレンジ色のような色調になる事からオレンジワインと呼ばれています。山形県産のデラウェア種から造られたワインは、はちみつのようなデラウェア種の香りのニュアンスを感じる個性豊かなワインです。

ブルゴーニュ地方からは、シャトー・ド・サントネのオート・コート・ド・ボーヌの白15年。除草剤に頼らず耕作するとともに、草生栽培を施して土壌の微生物層を活性化するなど、ビオロジック栽培を実践しています。また、ワイン醸造は伝統的な手法を取りながらも、空気式圧搾機や自動ピジャージュなど、つねに最新の設備を投入し、テロワールの特徴を最大限引き出す醸造が行われています。ミネラル豊かで凝縮感のある辛口ワインです。

赤では、ジュリエット・シュニュが造るブルゴーニュ・ルージュでモントル・キュ09年。暑かった09年を表現するように果実味たっぷりで、8年を経て熟成し、旨みと香りが複雑に絡み合います。今まさに飲みごろのブルゴーニュをお楽しみください。

アルザス地方からはマルク・クレイデンヴァイツのアンドロー村のリースリング15年。クレイデンヴァイツ氏は早い時期からビオディナミ農法に取り組んできました。1989年よりビオディナミの称号であるデメテールが認定されています。花崗岩質土壌で繊細な味わいとリッチな味わいを醸し出しています。林檎のような香りと、果実味の凝縮感が楽しめます。

南仏からはサン・シニアン地区のパン・デ・マルグリットが造るルー・ガベル15年。ここはラングドック地方にあるベルルーという人口180人弱の小さな村で営む家族経営のワイナリー。所有する10ヘクタールの畑では基本的に農薬を使用しない有機栽培を実践しており、サン・シニアンのテロワールをそのまま表現したいとの思いから、樽熟成は行わず、酸化防止剤も必要最低限に止め、ピュアな果実感を表現したワイン。滑らかな口当たりで、凝縮した果実味と旨味を伴ったスパイスの複雑さが楽しめます。

同じ南仏からルーション地方のワイン、ヤエの赤。フランスのルーション地方のまだ知られていないワインの魅力をカジュアルに知ってもらいたいという思いから生まれた、輸入元オーデックスがルーション地方に住むジャン・プラ氏と協力してブレンドしたオリジナルワイン。南仏らしいふくよかな果実味とスパイス感、そして09年産から11年産の葡萄のブレンドにより複雑で程良い熟成感があります。コスト・パフォーマンスに優れたワインです。

イタリアからは、トスカーナの老舗ワイナリー、ヴィッラ・プッチーニ社がヴェネト州のシャルドネ種で造る白。柑橘類やメロン、リンゴなどのフルーティな香りがあり、生き生きとしたフレッシュな果実味が楽しめます。輸入元希望小売価格1,200円が特別価格で入荷しました。

白ではウマニ・ロンキ社を代表する有名白ワイン、カサル・ディ・セッラ。このヴェルディッキオ種はあまり冷やしすぎないで”チョット温いかな~”ぐらいがベストな冷たさです。ふくよかな果実実に一本芯の通った味筋。魚介はもちろんコールドミートでも十分お楽しみ頂ける味わいです。

シチリア州からムルゴ社のエトナ・ロッソ15年。エトナ火山の麓、標高500~550mにあり非常に冷涼かつ雨の少ない気候のため、葡萄はゆっくり成熟し、果実味と酸どちらも豊かに育ちます。発酵後に滓引きし、エトナ地方の伝統的な栗の樹を使った樽(30~130hl)で熟成させます。ピノ・ノワール種、ガメイ種を思わせる爽やかな赤ワインです。

サルディーニャ島のセッラ&モスカ社が造るカンノナウ・ディ・サルディーニャ。軽やかなのに旨みがあり、しかも香りが素晴らしいワインで、デイリーワインに最適な一本。レゼルヴァ規格の熟成タイプは先のワインを二回りほど複雑で濃くした感じです。5年を経てキノコや、腐葉土などの熟成香が楽しめます。

MGM・モンド・デル・ヴィーノ社のイル・サローネ14年。お手頃価格で美味しいワインを造るというコンセプトの元、ワイン法を無視するかのようにイタリアの複数の州のワインをブレンド、しかもイタリア地場葡萄品種。濃くてはっきりとした風味は秋の季節にピッタリです。

スペインからはマリオーナ社のモスカテル/ソーヴィニヨン・ブラン16年。輸入元の品切れの為ご迷惑をおかけしていましたワインがやっと入荷しました。華やかなマスカットの香りなのに辛口、この意外な組み合わせが、逆に面白い風味を醸し出してくれます。

オーストリアからは、グリューバーが造るグリーン・ペップ16年。この国を代表するグリューナー・フェルトリーナー種100%で造られた白ワイン。「キュートな」を意味するペップというワイン名が正しく当てはまるような白。フレッシュな果実味、酸味とミネラル感の心地良さがあり、親しみ易い味わいです。

ドイツからはゼルバッハ・オスター社のスパークリング・ワイン。350年の歴史を持つ名門が造る限定生産のゼクトは、2008年産のピノ・ブラン種、ピノ・ノワール種、ピノ・ムニエ種の3つのピノをブレンドしており、瓶内熟成期間が72ヵ月という贅沢な造りをしています。泡立ちはきめ細かくクリーミーで、複雑さと味わい深さがあります。この価格は間違いなくお買い得!

ドイツ・モーゼル地方で評価の高い生産者フリッツ・ハークのアウスレーゼ規格でゴールドカプセルの熟成した04年産。ブラウネンベルグ村のユッファー・ゾンネンウーア畑の特徴は、完熟しても豊かな酸味を持ち甘く感じないことです。アウスレーゼであっても、料理に合わせられるようなイメージで、アウスレーゼ・ゴールドカプセルのようにトロリとしたものでも、ミネラルと酸味が豊かです。オーナーのオリヴァー氏はアジアを訪れ、気候、料理共にドイツワインに合っている、特に日本食が一番と感じたそうです。

カリフォルニアからはヴァレンタインのメルロ種で熟成した04年産。ソノマの北端からわずか500メートルに位置するメンドシーノのエコー・ヴァレー産です。ヴァレンタイン氏は、この盆地が生み出す昼夜の寒暖差を利用して凝縮感とエレガンスを併せ持つ高品質な葡萄を作り続けてきました。このワインは、2015年にこの世を去ったヴァレンタイン氏のプライベート・ストック。13年を経た熟成感を楽しめる飲み頃ワインです。

ワインの次は蒸留酒、吹上焼酎が造る風憚(フウタン)の芋麹仕込み25%。芋焼酎の本場、鹿児島で米麹を使わずに芋のみで仕込んだ珍しい焼酎。原料には生育が難しく鹿児島でもあまり生産されていない栗黄金を100%使用。芋の風味が際立つような味わいと思いきや芋の臭みは全く無く、思わず呑まさるほど澄んだきれいな味わいです。

食品では、スペインのアンドレス社のピコス。日本の乾パンの様な軽い食感で喉にも詰まらず、ほんのり塩味と小麦の味が楽しめます。ワインのおつまみは濃い味が多いので、箸休め的な役割を果たしてくれます。人で例えると、口数は少ないけど、みんなの話を聞いて、受け止めてくれるような存在!? 必要不可欠的なおつまみです! 現地では、名産の生ハムを巻いておつまみにしています。

イタリアからは最高のワイナリー、テヌータ・サン・グイド・サッシカイアが作るエキストラ・ヴァージン・オリーブ・オイル。グリーン・オリーブの鮮烈な香りと心地よい苦み、まさにトスカーナ州を代表するようなインパクトのある風味で味わった人を虜にしてしまいます。数量限定の入荷です。お見逃しなく。

「サッポロッピー」という名前ありきで始まったノン・アルコール・ドリンク。地元を愛する札幌人による、札幌人への飲み物で、 ホッピーの札幌版です。うんちくなしに、焼酎やハードリカーで割って、お気軽にアルコールを楽しみたい方に! また、そのままで、大人のノンアルコールドリンクとしても、おススメです。ラベルが白と、黒の2種類あり、柑橘主体の爽やかな白と、少しスモーキーさがある黒ラベルがございます。

2017年 8月

今月は少し堅いお話し。

7月中旬、新聞記事で著作権協会(ジャスラック)が店内のBGM用に音楽を無断使用したとして札幌の理容店を提訴したとありました。実は当店にも2~3年前、著作権協会から同様の通達が届き、それまでレコード店で購入したCDを店内で聞く事に使用料が発生するとは知りませんでした。

詳しい方に聞くと個人で音楽を聞くのと違って、営業用で音楽を使うと使用料が発生すると言われました。そして著作権協会からの請求を払わずにいると提訴されてしまうと聞き、当店では著作権協会に加入していない安価な有線放送(月額690円)と契約をして、この事を著作権協会に伝えると使用料の請求は止まりました。その後は営業時間中にその有線放送を流し、閉店後に1人で音楽を聴きたい時は好きなCDを聴く形で、使い分けて音楽を楽しんでいます。

昔レコードを聴いていた頃は、今より面倒で、雑音も多く、同じ個所を何度も聞こうとすると、レコード針の上げ下げが大変でした。CDになってクリアな音で、音飛びも無く、リピートもボタン一つで何度でも出来て夢のようです。しかし完璧なコピー品が簡単に出来るようになり、新たなルールが必要になったのだと思います。良い音で、簡単に音楽が聴けるようなったのですから、新しいルールに沿って楽しむ事が必要なのでしょう。


それでは、今月のお薦めワインです。

栃木県のココファームの、こことある 余市ツヴァイゲルト 15年。こことあるシリーズは自然の味わいを生かした適地適品種のワインです。余市登地区の中川農園と小西農園の葡萄を、10R(トアール)ワイナリーの醸造家ブルース・ガットラヴ氏が、北海道岩見沢にて野生酵母で醗酵させました。エレガントさと奥深さのあるこの葡萄の実力が凝縮されています。後味に白ワインを思わせるニュアンスがあり、魚料理にも合わせられる赤ワインです。


次はフランス・ボルドー地方から、シャトー・ド・フランのセリジエール06年。サン・テミリオン村のトップシャトーであるシュヴァル・ブランとアンジェリュスのオーナー同士が、手を組んで生まれたシャトー・ド・フランのスペシャル・キュヴェがセリジエールです。通常では3,000円前後で販売されているものをお得な価格で見つけました。凝縮したメルロ種の深みがある果実味に、新樽比率の高いオーク樽からの品のある香ばしさが合わさり、スケール感のあるワインに仕上がっています。


ブルゴーニュ地方からは、アンリ・ボワイヨのブルゴーニュ・ブラン13年。ボワイヨ家は1630年からの記録に残るヴォルネイ村で最も古い家柄の一つで、ドメーヌの創業は1885年。現在の当主アンリ・ボワイヨ氏は5代目で、その息子も06年からドメーヌの仕事に参加しています。リュットレゾネ(減農薬農法)を実践し、出来るだけ化学物質の使用を抑えています。自社畑でなくても果実味の凝縮感、樽由来のバニラ香が合わさった素晴らしい白ワインです。


北のアルザス地方からは、シュルンバジェのリースリングでプランス・アベ14年。1810年創業の伝統あるドメーヌで、重たさのないリッチさがこのドメーヌのスタイル。現在は7代目アラン・ベイドン・シュルンバジェが当主。栽培べてビオロジック(一部はビオディナミ)です。130ヘクタールもある自社畑の約半分はグラン・クリュで、スタンダード・キュヴェにも15年未満のグラン・クリュの若木が3~4割も格下げして使用されています。凝縮感のある果実味とミネラル、柑橘類のような香りとキレのある酸が、暑い夏にぴったりです。


南仏からは自然派の生産者シャトー・ルジエールのグラン・ド・ニュヌ・ブラン14年。ミネラルと果実味があふれる白ワインで、骨格がしっかりとしているのでお魚系のお食事と相性が抜群です。また、フランスのワイン誌ベタンヌ・エ・ソーヴではこの蔵元を「今後、このドメーヌがこの地域の白ワインとして頂点に近づいていると思っています」と高評価。ルーサンヌ種他のブレンドで、完熟した果実味とバランス良さを持った、見逃せない逸品です。


今注目の、シュド・ウエスト地方からはジュランソン村のクロ・ラペールで上級品ヴィタージュ・ヴィエイユ08年。有機栽培で、古木のグロ・マンサン種他からの白は、完熟したふくよかさのある果実味に、味わいを引き締める心地よい酸味とミネラル感が伸びていく、奥行と広がりを持った熟成白ワイン。9年の熟成期間で複雑さが生まれ、ゆっくりと時間をかけて楽しむことができます。希望小売3,200円が売り切りの特価で大変お買い得となりました。


イタリア・ヴェネト州からはカ・ルガーテが造るソアヴェ・クラシコのサン・ミケーレ15年。2000年から化学肥料の使用を止め、牛糞、オーガニック・コンポストによる土、植物由来のミネラルの肥料を使用しています。最初はレモンのような柑橘系の爽やかな香りがありますが、次第に熟した果実や蜜のような凝縮感ある香りへと変化していきます。一般的ながぶ飲み用ワインのイメージとは対照的に、味わいの凝縮度が高く、さわやかなソアヴェの特徴が感じられつつも、しっかりと味わえるスタイルとなっています。


アブルッツオ州で大人気、ファルネーゼ社が造るドン・カミッロ15年。サンジョベーゼ種85%、カベルネ・ソーヴィニヨン種15%からのワインを、贅沢に小樽で3~4ヶ月だけ熟成させ赤は、完熟した果実感とスパイスを感じさせるアロマに、バランスのとれた適度な樽香が調和して、複雑な風味を出しています。凝縮された上品なタンニンがあり、サンジョベーゼ種のもたらすふくよかな果実味と、カベルネ種の骨格を引き出した、パワフルで魅力のあるモダンスタイルのワインです。


スペイン・ナヴァラ地区で、新潮流として注目されているビーニャ・ソルサルが造るシャルドネ16年。有機栽培を実践し、畑を区画ごとに細分化するなど、テロワールも大事にしており、醸造においても近代醸造技術を思慮深く利用し、新樽や参加防止剤の使用を極力避けています。フレッシュかつ上品なバランスの良い味わいなので、アペリティフから前菜、魚料理まで、幅広く合わせられます。優しい味わいがお好きな方に飲んでもらいたい逸品です。


スペイン中央部ラ・マンチャ地区からオチョ・イ・メディオのマルベック16年。濃い赤のイメージを持つマルベック種ですが、良い意味で期待を裏切ってくれるバランスの良いスペイン・ワイン。長野のワイン名産地、桔梗ヶ原と同じくらいの標高(850m)で育まれた葡萄は、酸と果実味の調和に優れ、旨みのある飲み飽きのしないタイプ。マルベック種の新たな名産地となる可能性を感じさせるワインでした。


オーストリアからはハイサン・ノイマンが造る白ゲミシュター・ザッツのヌースベアク15年。今、世界中ではカベルネ種、シャルドネ種等の単一葡萄品種のワインが主流ですが、ゲミシュター・ザッツはオーストリアで造られる混植・混醸のワインです。つまり、畑で複数の品種を栽培し、醸造も複数の葡萄を同時に行う昔ながらの製法です。グリューナー・フェルトリーナー種、他7品種からの複雑で百花繚乱の様な味わいは、きっとワインに新たな楽しみをもたらしてくれること間違いなしです。


ドイツからはトップ生産者の仲間入りを果たしたシュロス・リーザーの白。モーゼル地方で最上の畑であるヴェレン村のゾンネンウーア(日時計)畑からのワイン。リースリング種からのペトロール香、ビッグヴィンテージである15年の豊かな酸味とミネラルが凝縮したワインは、10年、20年と熟成が可能なワインです。

ポルトガルのアレンテージョ地区からは日常飲むのにおすすめの赤ワイン。生産者はアレクシャンドレ・レウヴァスで、アトランティコ・レセルヴァ14年。安定した品質の高い造りで、世界各国のコンクールで金賞を受賞しています。地元葡萄にカベルネ種をブレンドした赤をフレンチとアメリカンオーク樽で熟成させることで、オーク樽由来の複雑なアロマが生まれ、味わいにも厚みをもたらし、トップのインパクトから余韻まで楽しむことができます。


アメリカからは抜群のコストパフォーマンスを誇る人気ブランド、キャッスル・ロックのピノ・ノワール12年。あえて自社畑や醸造設備を持たず、優れた畑および高い醸造技術を持つワイナリー等と契約することにより、効率的に生産拠点を広げています。カーネロス地区の豊かな陽光に、霧と冷たい海風が加わるこの地区は、カリフォルニアらしい豊かな果実味と樽の風味に、エレガントな酸味、適度に熟したタンニンが調和して、絶妙のバランス。ほんのりとしたスパイシーさが味わいを引き締め、食欲をそそります。5年を経て少し熟成感も開いて来た、コスパの優れたワインです。


現在、コストパフォーマンスで最も注目度の高い東ヨーロッパのルーマニアから、ドメーニレ・サハティーニのピノ・ノワール14年。ワイナリーと畑のあるムンテニア地方はブルゴーニュ地方と同じような気候であることから良質なピノ・ノワール種が産出され、果実味と酸味のバランスも良く、少し渋みと土っぽさを感じさせるコート・ド・ボーヌ地区のピノを彷彿とさせる味わいです。タンクで発酵、熟成させ、木樽無しでこのバランスの良さですから驚きます。ここで樽熟成させたものを味わってみたいと思うのは、私だけではないでしょう。


ハードリカーからは、シボーナ社のマディラ・フィニッシュのグラッパ。暑い夏にこそ度数の強いグラッパで暑気払いをしましょう。樽に残ったマディラ酒のふくよかな甘みと、マスカット種のグラッパ特有の華やかな香りの融合が気持ちを落ち着かせ、ゆったりとした気分で食後のひと時を楽しませてくれると思います。


アメリカ・パタゴニア社のポリシーのひとつが自然保護。近年、アウトドア向け衣料の販売だけでは限界を感じ、食物連鎖の修復を目指し、食品を手掛けることになりました。衣料同様、「最高の製品を作り、環境に与える不必要な悪影響を最小限に抑える」ことを土台に造られた独自のビールです。通常の大麦だけでは無く、「カーンザ」という土壌改良に役立つ穀物も使って、ビールを醸造。この「カーンザ」は無農薬で、年に複数回収穫ができる多年性の植物。15%程加えられたカーンザの辛みがアクセントになって、多くの人が素直に美味しいと感じる味わいです。飲むことによって、自然保護に貢献しているようで、ちょっと良い気分になれるビールです。


食品ではフランス・マーカル社のポレンタ粉(トウモロコシの粉)を混ぜたマフィンがうちの家族にとても好評です! 卵1個に、だいたい同量(70g)の菜種油、砂糖、ポレンタ粉、小麦粉、牛乳または豆乳にベーキングパウダーをまぜて焼くだけ。黄金色のマフィンはなんとも食欲をそそり、つぶつぶ食感が心地よく、我が家の定番おやつになりました。レシピのもとになったのは、ブラジルのポピュラーなおやつ「ボーロ・デ・フバ 」です。そのレシピが店頭にございますので、どうぞチャレンジしてみてください! また甘さを控えて、チーズなどを加えたらワインのおつまみになりそうです。


「風土火水」は北海道産の有機栽培に特化した食品のブランド。まずは十勝産有機小麦のふすま(小麦の外皮)。有機栽培だからこそ、安心していただける小麦ふすまです。パンやクッキーに混ぜて焼くと香ばしい風味で、ヘルシー志向のおやつが出来上がります。某レシピサイトに載っていたふすま100%のクッキーを作りましたら、スタッフに大変好評でした。そのレシピは店頭にございますので、どうぞお試しください。


最後は「風土火水」の大豆ミート。これを茹でて粉をまぶし、お肉料理(豚の生姜焼きや回鍋肉など)にまぜて作ると、肉と区別がつかない位、肉もどきの食感です。因みに家族もお肉と信じて食べていました。健康に気使うヘルシー志向の方におすすめです!

2017年 7月

今月は夫婦のお話。 

先日、家内と二人で遅めの昼食をとる事になりました。その日は車に乗っていたので、私は大好きな「ゆりや食堂」で、もりそばとラーメンの両方を食べたいと言った所、家内は円山西町にある眺めの良いカフェでランチをしたいと言います。結局、妥協案でまず食堂へ行って私がそばとラーメンを食べて、その後カフェに行き私はコーヒー、家内はキッシュ・セットを食べて帰りました。


改めて思いますが、男と女は好みが違うのです。これで思い出すのが、結婚当初お互いに映画が好きだったので、休日の前夜にDVDを借りて一緒に映画を観ていました。私はドカーン、バキューンの戦闘物やスポ根物を選び、 家内は文芸路線。観終えるとお互いに感想を言うのですが、家内は私の薦める映画のどれを見ても毎回、「人間が描けていない」の一言。私は、文芸物にも駄作と名画があり、戦闘物も同様で、それぞれのジャンルで良さを楽しもうと言うのですが、根本的に好みは平行線でした。

決定打となったのは、忘れもしないフェリーニ監督の「道」。貧乏でハチャメチャな夫と、弱く、けな気な娘との生活は、何も希望が無く、過ぎてゆく。ハッピーエンドが好きな私は、「道」を観終えると暗く落ち込むだけ。やり切れない思いを言葉にできない私は、映画の中で娘が何度も言っていた「ザンパーノが来たよ!」を茶化して言うと、「この映画の意味を何も感じないの?」と責められ、二人の映画鑑賞会は途切れました。


映画の好みだけではなく、食べ物の好みだって人それぞれ。お互いの好みを主張するだけではなく、相手の希望も取り入れながら、映画「道」のパターンには行かないようにと願っています。


さて、今月のお薦めワインです。

まずは地元から、小樽のアーバン・ワイナリー、オサ・ワイナリーからTabi(タビ)をご紹介します。小樽にゆかりのある葡萄、旅路種の収穫を時期をずらして行い、ブレンドする事で、フレッシュな酸味と完熟した風味を合わせ持つ複雑な味わいです。寿司とのマリアージュを一番に考えられた絶妙なブレンド。お寿司好きな方にオススメな逸品です。

三笠、山崎ワイナリーのピノ・ノワール15年。樹齢10年~18年のピノ・ノワール種から造られるワインは、深みのある赤い果実、針葉樹林を思わせる深く冷涼な香り。果実味と伸びやかなミネラルは、土地や気候の特徴を感じられるピノ・ノワールです。北海道の赤ワインを代表するピノ・ノワールです。

長野県にある小布施ワイナリーのソーヴィニヨン・ブラン16年。ハーブ香に爽やかな白桃、蜂蜜やパイナップルの香り、そしてマッタリしすぎない濃さと、グレープフルーツ系のアフターが心地よいです。日本のソーヴィニヨン・ブランでは珍しくphの低いワインなので、数年の熟成に耐えることができます。山の幸とあわせて飲みたいと思った1本です。


次はフランス、ボルドー地方シャトー・ラローズ・トラントドンで、最高の年09年産。シャトー・カマンサックのオーナーのエリゼ・フォルネ氏がディレクターを務めています。所有する、サン・ローラン村の142ヘクタールの畑は、メドック地区最大。上品でしっかりとしたボディを持っており、華やかな香りと木樽の風味もあります。熟成を経た複雑さも開き始め、飲み頃に入り始めたボルドー赤ワインです。

ボルドー右岸のフロンサック地区からは、シャトー・メイネイの2002年。新樽比率が8割と高く、始めはフレンチオーク樽の香ばしさが楽しめます。次にヨモギを感じさせるほんのりとしたメルロ種の青さが調和し、複雑なブケを楽しむことができる、今がまさに飲み頃のボルドーです。

同じくボルドーの右岸、カスティヨン地区で有機栽培を実践するシャトー・デュ・ロックの畑の中で、若木から造られるワインが、「アンフォラ(素焼きの壺の意)」です。樽を使わずにコンクリートタンクで発酵・熟成しているため、渋みは控えめで瑞々しいピュアな果実味が口中に広がります。まだ若い14年産ですから、今の状態ではアンフォラで醸造したような葡萄を搾って瓶に詰めたような果実味たっぷりのワインです。有機栽培葡萄の美味しさを、樽に入れずにそのまま味わって欲しいというオーナーの気持ちが伝わります。

次はサンテミリオン村で超有名なシャトー・ヴァランドローではなく、 ここのオーナー、 テュヌヴァン氏の事を、評論家のパーカー氏が親しみをこめて、 バッド・ボーイ(ヤンチャ坊主)と名付けました。すると、チュヌヴァン氏はその「あだ名」を、お値打ちなワインの名前にして発売しました。数万円するヴァランドローとは違い、畑はサンテミリオン村ではありませんが、彼が選んだ区画は恵まれた畑で、良質でありながら、お手頃価格。このバッド・ボーイで10年を経た07年産が入荷しました。たっぷりとしたベリー系の果実味と、木樽の風味が調和した飲み頃ワインをお見逃しなく。


次は仏ブルゴーニュ地方から。シャンボール村のアンリ・フェレティグ家が造る、お手頃価格の赤。ピノ・ノワール種とガメイ種を半分ずつブレンドした「コトー・ブルギニヨン」の赤です。混醸(各葡萄品種を粒の状態で混ぜて、同時に発酵する)で造られているため、豊かな果実味と心地よい酸味が、若いうちからに溶け込んで調和しています。

次は中堅で評価の高いヴァンサン・ジラルダンが、サン・ロマン村のシャルドネ種で造る12年産。ビオディナミ栽培を行っていましたが、ブルゴーニュの天候の問題で、完全なビオディナミでは不便な点もあるため、2011年よりリュット・レゾネ(減農薬)へ移行しました。サン・ロマン村は標高が高く冷涼な為、酸味とミネラル感もあり、野菜のマリネや蒸し料理によく合います。

そしてシャサーニュ村からは、名門ギィ・アミオのアリゴテ種の白12年。遅摘みによるリッチな味わいがこのドメーヌの特徴で、それぞれの畑が本来持つミネラル感とともに荘厳な世界を提供してくれます。果実味は豊かですが、鋭い酸とミネラル感があり、アリゴテ種らしさと、バランスのとれた出来に仕上がっています。爽やかなだけではなく厚みも欲しい、という方におすすめです。


次はロワール地方から、サンセール村ダニエル・ショタールが造るソーヴィニヨン・ブラン種の白。土壌は全体の70%がキンメリジャンの粘土石灰質、30%がカイヨット(白亜)です。葡萄の平均樹齢は20年、最も古い葡萄は樹齢40年です。アロマを最大限に引き出すため、14度の低温で発酵させることで、青っぽいハーブのニュアンスや、タニックなフレイバーが出ないようにしています。スキンコンタクトなし、マロラクティック発酵をせず、 綺麗な澱と共にタンクで約8ヶ月熟成。還元香もなくミネラルの凝縮したソーヴィニヨン・ブランです。

次はジョセ夫妻がシュナン・ブラン種で仕込んだ自然派のペティヤン(微発泡性ワイン)で、リズ・エ・ベルトラン・ジュセ ラペティアン モンルイ・シュール・ロワール。2004年に設立の新しい生産者ながら、フランスの3つ星レストランでもオンリストされている実力派。化学肥料や農薬を使わない有機栽培で、野生酵母による自然発酵。泡を得るための二次発酵の際も、蔗糖と酵母は無添加。ノン・ドサージュでSO2も添加せずに造られており、自然派ワインの真骨頂が味わえます。


アルザス地方からは、自然派生産者の雄、ビネール氏が、気心の知れた友達のジャン・リュック・シェランジェ氏とコラボして造っている、 クザヴィエ・ヴァイマンの、ミノリ リボ・ミックス14年です。 葡萄はエーデルツヴィッカーと言われるブレンド・タイプ。ピノ・グリ種主体のふくよかな果実味に、ゲヴュルツ種の香り高さが調和しています。自然派アルザス・ワインのお試しに最適な逸品です。


イタリアからは、自然派第一人者であるアンジョリーノ・マウレの下で、ワイン造りを学んだ、ダニエーレ・ピッチニン氏がヴェネト州で造る、ビアンコ・ディ・ムーニ15年。シャルドネ種と土着品種のドゥレッラ種とのブレンドで造られるワインは、心地よい酸味と充実した旨味が楽しめる澄んだ味わいで、暑い季節にはぴったりの白ワインです。


次は南部プーリア州の濃厚赤ワイン、プロゲット・ヴィーノのパッソ・デル・スッドゥでアパッシメント15年。収穫した葡萄を乾燥させ、干し葡萄状にしてから発酵させた、アマローネ・スタイルのフルボディワイン。燻製のような香りと、ビターチョコレートのような渋みと甘味の強い味わいは、とてもインパクトがあり、飲みごたえがあります。グリルしたお肉料理、熟成チーズ等と相性が良いです。

イタリア・シチリア島からは有機栽培で造られたワインのご紹介です。チェビコ社、ピプント・イオの赤(ネロ・ダヴォラ種+カベルネ種)と、白(カタラット種+シャルドネ種)の2種。どちらも地元品種と国際品種をブレンドしてバランス良く仕上げられています。白は華やかな香りとフルーティでクリーンな味わい。赤は複雑でやや重厚なタイプ。どちらもきれいな果実味が料理を引き立ててくれます。


スペインからはマルケス・デ・グリニョンがラ・マンチャ州の高地で栽培されたカベルネ・ソーヴィニヨン種から造る赤。気候は大陸性気候のため、夏は暑く乾燥しており、冬は寒い日が続きます。また昼夜の寒暖差も激しいため、成熟した高品質の葡萄を得ることが出来ます。ここの素晴らしい葡萄を更に高めるため、コンサルタントに仏ミッシェル・ロラン氏を起用しました。発酵は天然酵母と人工酵母を使い、アリエ産のオーク樽で18ヶ月熟成。フルボディなワインをお探しの方に満足していただけるワインです。


ドイツからは、貴重なリースリング種の古酒。当社で扱いのある生産者カール・エルベス氏が、かつて醸造責任者を務めていた蔵元がモーゼル・シルト。そのワイナリーが廃業した為、蔵元に残しておいた取って置きの古酒が限定入荷しました。リースリング特有のペトロール香と、熟成感が見事に合わさった甘口。リースリングが熟成に耐えうる事を証明してくれるようなワインです。年によってラベルが違いますが、当時ホテルも営業しており、ホテルのラベルと一般販売用のラベルの違いです。


カリフォルニア州からはブレッド&バターのシャルドネ15年。冷涼なソノマ地方カーネロス地区と、温暖なモントレー地方アロヨセコ地区の二つの畑の葡萄を合わせています。タイプの違う畑の葡萄を合わせる事によって、複雑味溢れる優雅なスタイルに仕上がっています。ナッツやバターの香り、ふくよかでミネラル感のある凝縮した味わいは、ムルソーの白ワインのようです。少し完熟した甘味があるのが特徴で、バター・ソースの魚介料理、クリーム系のパスタやスープと良く合います。


食品ではマルカワみその自然栽培の玄米甘酒(すり)。ここまで素材にこだわった甘酒は他にないでしょう。こだわり抜いたこの甘酒は、一流のスポーツ選手にも支持されています。大リーグで活躍中の前田健太選手は、広島時代から試合前と、試合中にこの玄米甘酒を同量の水で割り、少々のレモン汁をいれて飲まれているそうです。米と麹を発酵させた“米麹”から作る甘酒には、ビタミンB1、B2、B6、パントテン酸、ビオチンなどの必須ビタミン群を含み、病院で受ける栄養補給用の点滴と同じような成分であることから「飲む点滴」といわれており、古くから夏バテ対策のドリンクとして愛飲されてきました。これからの季節ぜひオススメです!

そして本業のマルカワさんが作る有機みそ。素材にこだわり続け、全国でも珍しく昔ながらの蔵に住みついている麹菌を使用し、麹を造っています。素材は有機大豆と有機米、すべて国産の物を使用し、塩はモンゴル地方で採取された天日湖塩を使用。自然の醗酵速度に任せて、一年間木桶でゆっくりと熟成しております。


次は小豆島の醤油屋、ヤマヒサのぽんず。日本の伝統的な技で製造されている材料で作っているので、ぽん酢だけで美味しいです!
レシピ1、旬のカブやきゅうりをジップロックの袋に入れ、ぽん酢を軽く入れ一晩、美味しい浅漬けになります。
レシピ2、豚肉のソテーにせん切り青しそと共にポン酢ひとかけ。夏らしい味わいです。もちろん冷しゃぶにもおすすめです!

毎年秋に、当店に入荷する小豆島・ヤマヒサのオリーブ新漬け.。そのオリーブの花の酵母を採取し、その酵母により仕込んだ醤油です。自然の神秘と人のたゆまぬ追求心から造られた芸術品のような醤油ははなやか香りの、やさしい味わい。白身のお刺身や冷ややっこなどのかけ醤油に。また花醤とオリーブオイルやレモン汁と合わせ和風ドレッシングもおすすめです。

最後はヤマヒサの、のりの佃煮。小豆島の醤油がのりを引き立たせ、とにかくご飯がすすみます! 炊きたてのあったかいごはんに合わせていただくと、日本人に生まれて良かった~と思わせるご飯の最高の友です!